まだまだ、冷え込む季節。薄着になり始める春の冷え予防!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

2月に入ると、あと少しで春! 寒さとも、お別れの季節でしょう。しかし、この1ヶ月が特に冷え込むので、身体が悲鳴をあげるかと思います。

この寒さに対して、何ともない人と寒さに弱い人がいるのは、何故でしょうか??

身体冷える原因には、人により異なりますが、東洋医学では大きく2つの原因が疑えます。それは・・・

温煦作用の低下 Or 気の巡りが悪い

おんく・・・き!? ちょっと、耳慣れない言葉かもしれませんね。

この温煦作用というのは、身体を温める力の事を言います。東洋医学では、陰陽の考えがあり、陰は冷やしたり潤す力を指し、陽は熱や温める力を基本的に意味します。身体の中では、これがシーソーや天秤のような関係をしています。

そのため、この陰陽が釣り合っていると健康的だとされています。例えば、この時期に多い手のヒビ割れなどの皮膚疾患は、皮膚の潤いが乾燥により低下することで、陰の力が低下し陽の力が増すことで炎症・痒みなどを生じます。

今回の身体が冷えるというのは、外環境の寒さはもちろん、身体を冷えないように温める力が低下する事により起こります。そのため、温煦作用という力を高める事が重要となっていきます。

しかし、この温煦作用が十分に機能していても、身体が冷えてしまう方がいます。それが、気の巡りが低下している方です。この気の巡りというのは、身体の隅々まで流れを良くする働きがあるため、それが悪くなると温かい熱を四肢・末端や内臓にも送り届ける事ができない状態となります。

特に、この気の巡りというのは、ストレスに敏感に作用するので現代社会では、問題となっています。また、これが単一で起こるだけでなく、両方が足りていない場合にもあります。

温煦作用の低下は、何が原因なのか??

身体の熱を生産する力が落ちているため、要はエネルギー不足しています。この状態になりやすいのは、虚弱体質がもともとあったり、過度なダイエット・加齢・慢性疲労などを抱えている方が多くいます。

人によっては、きちんとした食事での改善で済む場合もありますが、胃腸が弱くて上手にエネルギー変換・吸収が出来なかったり、エネルギーを十分に取っていても消費の方が多い場合にも起こります。

心当たりがある方は、まずは自分の生活環境を見直して原因を確認すると良いでしょう。

気の巡りが悪い方の原因は、何か??

身体の気の巡りに関与するのは、肝の疏泄作用・気の推動作用です。どちらも隅々まで巡らす力を意味します。

特に肝は、ストレスに弱い性質を持ちます。これから春になると肝が弱り易くなるので、注意が必要となっていきます。日本の暦では、3月・4月は別れや出会いなど何かと移り変わりがあるので、精神的にもストレスがでやすいでしょう。

そのため、気の巡りから血・水の巡りも悪くなり、自律神経が乱れ、血液循環が落ち、水の代謝も落ちるなどを生じます。 気の巡りの多くの原因は、様々なストレスにあります。

春に向けて、体質改善で寒さだけでなく、ストレスに負けない身体を作ろう。

まずは、身体を温めるための陽の気不足を改善をしよう!!

食事や睡眠などの生活習慣を見直しても、あまり変化が見られない方は、補陽薬という陽の力を補う薬を服用するといいでしょう。漢方薬では、補気薬に分類されるものを服用します。

色々ある漢方薬の中でも、人参湯(理中湯)から試してみるといいでしょう。この人参湯は、身体を元気にする人参・白朮に、内側からジワジワと温めてくる乾姜(ショウガオール)と、これらを調和させる甘草で構成されています。

上記の陽気の不足だけでなく、血も不足している方が中にはいます。特に、生理がある女性は、気血不足が多く見られる傾向です。その場合には、血の巡りも低下している事があるので、当帰芍薬散・温経湯などの漢方薬がおすすめ。どちらも身体を温めるだけでなく、血を補うため、婦人の漢方薬としてはファーストチョイスでしょう。

特に、温経湯は人参・麦門冬湯など補気薬だけでなく補陰薬も含みます。乾燥時期である冬場は、こちらの方が身体を滋養する働きがあります。

年齢を重ねることで、冷えてしまっている方は、八味地黄丸の方が良いかもしれません。老化予防の六味地黄丸に、身体を温める二剤(附子・桂皮)が加わった漢方薬です。

春というのは、新しい門出もあり、とにかく環境の変化が激しい季節です。ストレスにより、自律神経が乱れている方には、それを整わせる事が大切です。

温かくなり始めるので、運動を取り入れると、それが整いやすくなります。運動が苦手な方、お風呂でリラックスしたり、好きな事に没頭するのも1つの手段となります。

それでも、難しい方には、漢方薬を試しましょう!! 有名どころでは、加味逍遥散・半夏厚朴湯などがあります。加味逍遥散と聞くと、女性の更年期の薬とイメージしてしまう事もありますが、自律神経の乱れの改善には男性でもよく使われます。肝の疏泄作用を改善するため、ため息をつく・イライラ・耳鳴り・目が充血などにも応用されます。また、人によってはストレスでニキビにもなるので、加味逍遥散はそんな時にも大きな効果を発揮します。

まとめ

この時期に、冷えを改善しておくと冷えだけでなく解消される病気があります。それは、春に流行する花粉症です。水っぽい鼻水が垂れるのも、寒さにより起こります。そのため、身体を温める小青竜湯が使われます。

2月に寒さに負けない身体作りは、冷えで悪化する花粉症の症状の予防にも良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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