はーい。こんにちわー。
元気堂です。
気が付いたら、手に出来物が・・・。
もしかしたら、ガングリオンと呼ばれる良性の腫瘍かもしれません。
ガングリオンは、関節周辺の組織にできる事が多く、関節包由来・腱鞘由来のものがあります。
手の使い過ぎなどでも、腫瘍が大きくなる事もあるので、スマホ・パソコンなどの使い過ぎにも注意が必要でしょう。
何故、関節付近に出来るのか!?
これは、関節の動きを滑らかにする滑液が、関節包・腱鞘に溜まってしまう事で生じます。
この溜まった腫瘍がガングリオンと呼ばれ、その状態はゼリー状で満たされています。
つまり、関節付近に出来るため、手だけに限定される症状でもありません。
確かに、手関節・手首・親指、中指などの付け根に出来やすいでしょう。しかし、足首・膝などにもできることもあります。
ガングリオンの大きさにより、無症状の物もあれば、大きくなり神経などを圧迫する事で、違和感・痺れ・痛みも伴うこともあります。
特に、20代~50代の女性になりやすい傾向があります。なんと男性の3倍も多い発症率だと言われます。
ガングリオンを東洋医学の観点から視てみると・・・。
まず、女性に多い事から血の流れの悪さが関与している可能性があります。
つまり、体質的には瘀血体質が考えられます。
また、滑液が漏れ出てしまったり、ゼリー状に溜まっていることから水分代謝も影響しているでしょう。
この漏れ出るという反応は、固摂作用という気の働きの低下も考えられるでしょう。
そのため、基本的な治療として、活血化瘀・補気・利水などを中心に考える必要があるかと思います。
一人一人の体質が異なるので、気の巡りが悪い場合は理気薬なども考慮にいれたり、微調整も必要ですね。
今回は、あくまで基本的に考えられる可能性を述べています。
活血化瘀薬には、例えば以下のような漢方薬があります。
当帰芍薬散・温経湯・桂枝茯苓丸などが有名かと思います。特にオススメは、当帰芍薬散!!
当帰芍薬散、身体を温めて血の巡りを良くするだけでなく、水分代謝を良くする生薬も含まれています。
また、鍼灸によるアプローチも一つの手段でしょう。
同じ経絡上のツボを刺激したり、解すことでも変化が見られる事もあります。
セルフケアできるお灸も、オススメですね。
大きさによっては、整形外科での吸引などで対処にもなりますが、日常生活に支障をきたす前の対処を考えましょう。
まとめ
まだまだ寒さが続きます。
この寒さは気血の流れを悪くするため、冬に症状が出やすいかたは寒さが1つの原因かもしれませんね。
そのような場合は、なるべく毎日入浴し、身体を温めつつ患部周辺の筋肉をマッサージすることで予防してきましょう。
以上、参考になれば幸いです。