はーい。こんにちわー。
元気堂です。
週5日の運動と隔日断食が、脂肪肝にいいかもしれない!!
これは、脂肪肝患者の体重、代謝に影響を及ぼすと考えられています。
確かに、食事の制限・運動を取り入れれば、改善傾向になるのは想像はしやすいでしょう。
しかし、どのような運動と断食により、効果を発揮するのかを知る事で、暴飲暴食による体重過多などを防げるかもしれません。
今回は、米国イリノイ大学シカゴ校の栄養学研究チームによる研究結果を紹介することで、生活改善に役立ててもらえれば幸いです。
まず、脂肪肝とは何か??
脂肪肝には、アルコール性と非アルコール性に分かれます。
非アルコール性脂肪肝は、メタボリックシンドロームつまりメタボが大きく関与していると考えられています。
この非アルコール性脂肪肝は、進行しないもの・進行性のものに分かれます。
脂肪肝の原因のほとんどが、80~90%はアルコール性脂肪肝です。これに該当する方は、お酒の量を控えるか禁酒することが必要となるでしょう。
残りの10〜20%は非アルコール性脂肪肝となり、進行性のものはゆっくりと肝炎~肝硬変などにも・・・。
ちなみに、非アルコール性脂肪肝は、まったく飲酒をしない方~嗜む程度の少ししか飲まない方で、肝臓に脂肪が蓄積し炎症が起こる病気です。
特徴としては、アルコール性と違い、肥満傾向!!
2型糖尿病・インスリン抵抗性に強く関係しています。
この非アルコール性脂肪肝には、以下の研究の行動を取り入れてみると良いかもしれません。
断食・運動による研究方法は、どんなものか??
■ 非アルコール性脂肪肝患者80名を対象。
■ 対象者を4つのグループに分類。
① 1日おきの断食するグループ(ある日は制限なしで食べ、次の日は 一日の総摂取カロリーを500kcal以下に制限)
② 有酸素運動をするグループ(エリプティカルマシンを毎日1時間、週5日)
③ ①+②のMIXグループ(1日おきの断食+有酸素運動)
④ そのまま普段通りの生活をするグループ
■ この4つに分けたグループを3ヶ月にわたって研究。
その結果として、③のグループには以下のような変化が見られました。
インスリン感受性の上昇により糖尿病の改善。
脂肪肝・体重・ALT(肝機能の指標)がすべて減少。
この結果は良いことばっかですね。
でも、運動だけや断食だけでも同じ結果なのでは?? このような疑問も出てくるでしょう。
実は、①だけ②だけだと、③のような効果が強くでなかったのです。
つまり、食事の管理・運動の両方が必要な事が判明しました。
また、途中でリタイヤする人もいなかったようです。
これは、断食の仕方が丁度良いのかもしれません。
1日は食事制限なし。次の日は 1日の総摂取カロリーを500kcal以下の軽い断食です。
これを、上手に使えばダイエットにも応用が利くでしょう。
ご飯のカロリーは、160g(1膳)で269kcalのカロリーのため、朝夕で約1膳ずつは食べれますね。
まとめ
今回の研究では、あくまで非アルコール性脂肪肝の方が対象です。
ですが、2型糖尿病の方・メタボなどにも効果がある可能性があるかと思います。
思い当たる方は、3ヶ月は試してみるといいでしょう。
効果が出てくれば、病気の改善・予防のためにも継続できるかと思います。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:『細胞代謝』誌に発表