はーい。こんにちわー。
元気堂です。
小さい内は、太っていても大きくなるから・・・。背が伸びるから食べた方がいいよ・・・。そんな言葉を耳にすることはないでしょうか。
しかし、大人も子供も普通が一番かもしれません。
子供の場合、体重が平均より少し上回ったくらいでも高血圧のリスクが高まる可能性があるそうです。
これは、米カイザーパーマネンテ南カリフォルニア病院のCorinna Koebnick氏による研究となります。
その結果が・・・
小児期の高血圧は、成人期に引き継がれる!!
高血圧になる可能性が高まることで、心臓や血管にダメージが起こりやすい!! また、それによって生じた臓器障害は、元の状態に戻すことが難しいことから、幼少期から高血圧の予防をした方がいいと報告されています。
そして、大人と同じく子供の高血圧の原因の1つに、肥満が挙げられています。
どんな研究内容だったのか?? その結果とは??
■ 解析対象は、2008年1月~2015年2月に受療行動が記録されていた3~17歳。
■ BMIが40~59パーセンタイルという平均的な体重の群を基準。
■ BMIが60~84パーセンタイルの群は、高血圧発症リスクが26%高い。
■ 同性・同年齢の子どものBMI中央値からの乖離が1年間で1増加するごとに、高血圧発症リスクが4%増加。
研究始めのBMIがそれほど高くない場合によりリスクが高まる。
例えば、研究始めのBMIが97パーセンタイル以上では、1年間でBMI中央値からの乖離が1増えた場合、4%のリスク上昇であるのに対して、BMIが40~84パーセンタイルの場合は8%のリスク上昇が認められた。
結果的には、子供でも体重が増え平均値よりも離れると、高血圧リスクが高まる事は明らかですね。
子供の高血圧予防には何をすれば良いのか??
大人と同じく、肥満・塩分の取り過ぎなどに注意が必要ですね。
また、先天的な病気や内臓病の場合に亜薬剤によるコントロール・体質改善が必要でしょう。
特に、家庭での味付けが重要です。
食塩つまり塩化ナトリウムが高血圧に関与しています。
でも、実際は何が作用しているのか?? うまく説明できない方も多いでしょう。
そもそも、何で塩分の取り過ぎが血圧に関係があるの??
それは、身体の中の浸透圧が関与しています。
血管の中の血液は、0.9%の生理食塩水と同じ等張液という状態を保っています。つまり、血液は塩化ナトリウム(食塩)が含まれいます。
この等張液という状態から、塩化ナトリウムの増減により血管内の血液量も変化します。
塩化ナトリウムが多いつまり濃い場合は、等張液にする場合は薄めないといけません。そのため、通常よりも血液量が多くなります。
・・・・ちょっと、難しくてついていけないかも。
そんな方は、お酒でもカルピスでも良いので、用意してみて下さい。
コップ2つを用意して、1つには水と原液を1:1にしコップ半分まで入れて下さい。もう一つのコップには、原液を半分いれましょう。
これを、同じ濃さ・味付けにするには、どうすればいいでしょうか? ※水しか加える事が出来ません。
答えは、簡単ですね。
原液を半分入れた方に、水を足して満タンにすれば良いかと思います。
このような現象が身体は無意識でコントロールをしてくれます。そのため、食塩を多く取ることは、血圧に関与していきます。
食塩が多い濃い味を食べると、血中の塩分濃度を薄めるために水分が増えます。すると、血管内の血液量が多くなり、血管を圧迫します。
つまり、血圧が高くなるという訳ですね。
対策としては、岩塩などの自然な塩やスパイスがいい!!
天然塩といわれる岩塩・藻塩などは、ナトリウムだけでなくマグネシウム・カルシウム・カリウムなどの多くのミネラルが混ざっている事が多くなります。
特にカリウムは、利尿作用があるので、食養生でも血圧予防としても使われる栄養素です。
つまり、天然塩は他のミネラルを含むために食塩よりも血圧には関与しないでしょう。しかし、あくまで塩であるので取り過ぎ自体は、身体に良くありません。
それでも、血圧が気になる方が食塩よりも天然塩を取り入れる事は良いことかと思います。
また、減塩対策としてスパイスを使いましょう。
スパイスは、生薬でもありその多くは健胃作用などがあります。
海外の研究では、高齢者の高血圧対策としてもスパイスが有用である事が判明しています。
60歳以上の人は、色々なスパイスを料理に使おう!!血圧に減塩対策は、スパイスが良い!! – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)
まとめ
子供は、まだ血圧は問題ないでしょう・・・。そう考えている人は、少なくないでしょう。
しかし、研究によると将来に高血圧になる可能性を高めているかもしれません。
子供が将来に健康で困らないためにも、肥満対策をすると良いでしょう。
子供と一緒に行うことで、自身の体調管理にも繋がると思います。
家族で健康の切っ掛けになってもらえると嬉しく思います。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「JAMA Network Open」に3月14日掲載