はーい。こんにちわー。
元気堂です。
春は、動物でも繁殖の季節でもあり、それは人間にも言えることでしょう。春に妊娠しやすいと言われる理由には、日照時間が関与しています。この時期になると、冬よりも日が長くなることは感じ取れるかと思います。この日の光に浴びることが重要で、女性ホルモンの分泌量を増加させます。
また、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンにより、心と体がリラックスすることにより、妊娠を促します。セロトニンには、自律神経を整えるので、日々の体調も整えてくれます。
不眠気味であれば、寝付きが良くなったり、冷え症の方も冷えにくくなります。これらが影響する結果、春は妊娠しやすくなると言われています。また、寒さにより冷え込んでいた筋肉が弛緩することでも、骨盤が緩み、生殖器の働きも活発化すると考えられています。
では、実際のデータでは、どうのような結果でしょうか?? 少し気になるとことでしょう。色々な誕生日の方もいるので、そこまで大差は付きにくいのではないかと思えますね。
厚生労働省の統計によれば、戦前は1月~3月の出産が多く、逆算すると4月~6月に妊娠していた数字が多かったようです。現在は、季節による出生数の違いは特にみられないようです。エアコンなど環境を管理しやすいのも理由の一つかもしれませんね。また、日本においてであり、気候など異なる外国は該当しません。
東洋医学的にも、春が妊娠しやすい!?
春は、肝を滋養する食材が豊富な季節でもあります。肝は、血を貯蔵するので、栄養の宝物庫でもありますね。胎児への栄養を届けるためには、食材が適した時期でもありましょう。
また、気温も暖かくなり、身体が冷えにくいので、胎児を育成する子宮も冷えにくい事も影響しています。
冷えにくいのであれば、夏でも良いのでは?? このような疑問も浮かぶでしょう。
しかし、現代の夏は、エアコンでキンキンに冷えた室内・常温でなく冷たい飲み物もすぐに手に入ります。このような事から、夏でも身体が冷えている傾向が増えています。室内は寒いのに、外は蒸し暑い・・・。これでは、身体への負担は増えるばかりです。その上、夏が旬な食材は、身体の熱を外に追い出す働きを持っているのも原因でしょう。
実は、春だけでなく秋も妊娠しやすいとも言われます。それは、実りの秋が来るからです。また、夏が過ぎて暑さも静まる頃は、気温も穏やかだからです。滋養強壮に優れた食材が多いので、胎児を育成するにもオススメとなります。
このような事から、妊活しやすいのは、春・秋がベストでしょう。
妊娠しやすい体質にするためには??
現代社会だと、過度なトレーニング・ダイエット・冬でも軽装・食事の乱れなどで、男女ともに妊活をする傾向にあります。普段から、バランスの取れた食事・適度な運動・十分な睡眠を心がけましょう。それに加え、ストレスを溜めこまない事が大切となります。
特に、男女ともに痩せ型の方が多く、普段の生活に対し体力を補填することで精一杯の方が多くなりました。生殖機能へ栄養を届けないと、男性だと精子の数が減少・精子の形状が異形になったり、女性では無月経・月経不順・婦人科疾患を生じます。
妊娠しやすい身体になるために、生活スタイルの改善が一歩目となります。また、痩せ型でなくても、肥満なども不妊の原因になるので、適正体重を目指す事が良いでしょう。
先ほども話しましたが、冷えは厳禁です。そのため、冷えを促すカフェイン・発汗作用のある食材は控えるといいでしょう。冷え性は、多くの女性が持つ悩みの一つで、むくみ・月経不調・不妊・免疫力低下なども引き起こします。
身体が冷えれば、血流の流れが悪くなり、体の隅々までに栄養を届けにくい・・・。つまり、子宮・卵巣などの生殖器官の機能も低下し、女性ホルモンの分泌量が減ったり、ホルモンバランスが乱れることで妊娠しにくくなると言われています。
東洋医学で、他にできる事とは??
身体を滋養し、体質改善を試みましょう。
虚弱体質であれば、元気が不足している状態・栄養不足のため、気を補う必要があります。元気が不足すると、身体の中の運行(流れ)・ストレスを流す力が弱まるので、放置すると気が滞るといった気滞の状態となります。
また、先天的・後天的な精の不足は、腎精の補う必要があります。
東洋医学でいう腎とは、腎臓とは少し違います。確かに、排尿などにも関与しますが、排便・月経・精力・帯白の以上などにも関与するなど概念としては少し大きい考え方をします。
そのため、腎精の不足するというのは精力の不足を指します。
それなら、どうすればいいの?解決方法を教えてよ!!
そろそろ、そんな声も聞こえてきそうです。
生活習慣を改善しても、難しい場合には漢方薬や鍼灸などの東洋医学の出番となります。
特に、漢方薬は始めやすい手段の一つでしょう。元気を補充する補気薬(四君子湯・補中益気湯など)・気の流れを良くする薬(四逆散や逍遥散など)・補腎薬(六味地黄丸・八味地黄丸系)があります。
補気薬は、元気を与えるので、精子の量や動きの改善に。補腎薬は、奇形率を低下させるなどの改善に使います。ストレスがあれば、別に四逆散や逍遥散などの柴胡・芍薬が入った漢方薬がおすすめです。
鍼灸治療も全身を整える施術などで一緒に行う事もあります。以下に代表的な漢方薬を紹介しておきましょう。
元気がない・虚弱ぎみ・痩せ型・慢性疲労など元気不足であれば、まずは基本となる補気薬を飲みましょう。
腎精不足であれば、八味地黄丸を。この八味地黄丸は、補腎薬の基本となる六味地黄丸に、2味追加されることで、冷え対策にもなっています。不妊症に対して、寒さ・冷えは大敵なので、八味地黄丸の方が使いやすい処方となります。
まとめ
なんにせよ、まず始めるべきは、規則正しく生活です。
バランスのとれた食事・適度な運動・睡眠の質の向上が大切です。そこから、冷え対策・ストレス対策など多くの要因から身を守り滋養していきましょう。
自分自身の体調管理の先に、妊娠や健康な胎児へと繋がります。
以上、参考になれば幸いです。