小児肥満で、1型糖尿病の発症リスクが高まる!! 大人だけでなく、子供も肥満に注意しよう。 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

飽食の時代となり、高カロリーな食べ物も増え、あまり飢える事が無くなったかと思います。逆に、肥満が増えダイエットを気にすることが多くなったかと思います。実は、小児期の肥満であると、1型糖尿病を発症するリスクが高まるという研究結果が発表されたのです。

これは、イギリスのブリストル大学のTom Richardson氏らの研究によるもので、糖尿病以外にも喘息など他の疾患のリスクも高める恐れがあるというのです。

何故、1型の糖尿病が発症する可能性があるでしょうか・・・。肥満児が2型糖尿病の発症リスクが高いことはよく知られています。

1型・・・2型・・・。糖尿病は知っていても、原因により種類が分かれている事は、あまり知られてはいません。

まずは、糖尿病について知っていこう!!

■ 1型糖尿病

糖尿病といえば、インスリンが深く関係している事は、知っているかと思います。インスリンが不足すると、血管から各部位へ糖を取り込む事が出来なくために、血糖値が高くなります。そして、糖が運ばれないという事はエネルギー不足となり、身体全体の働きも低下してしまいます。

このインスリンを作り出す膵臓のランゲルハンス島β細胞が障害されて、注射によってインスリンを補う治療が必要んあるのが、1型糖尿病となります。特徴として、子供や青年に多く発症します。

■ 2型糖尿病

遺伝的な要因・運動不足・オーバーカロリーなどの生活習慣が関与していると言われます。糖尿病患者の95%以上が2型といわれていて、中高年に多く発症します。

2型糖尿病は、インスリンは分泌されているけど、働きが悪くて血糖値が下がらない・・・。インスリン抵抗性と呼ばれ、インスリンとの各部位の反応が低下してしまう場合・インスリン分泌自体が減っている場合があります。そのため、薬やインスリン注射による治療を行ったり、運動療法や食事療法により治療が開始されます。

その他にも、妊娠糖尿病・遺伝子異常などがあります。

つまり、1型糖尿病になると、インスリン注射が必須!!若い人に多い!!

■ 糖尿病は、どのような過程を経ると発症するのか??

2型糖尿病の発症リスクは、成長期前であれば体重が増えないようにする事・成長期以降であれば減量する事によって、そのリスクは低下させる事が出来ます。しかし、1型糖尿病の発症リスクは、はっきりと分かっていません。主に自己免疫異常とウイルス感染が関わっていると考えられています。

今回の研究結果では、小児肥満と1型糖尿病には、関連がある事を明らかにしました。この関連性に気が付いたのは、1型糖尿病の患者数が過去20年間で急激に増えており、小児肥満率のも比例して上がっている事実があったからです。

その他にも、肥満につながる不健康な食生活により、腸内細菌叢のバランスが崩れることで、免疫システムに悪影響を引き起こしたり、膵臓β細胞の機能を損なうと考えられています。

このような事から多くの研究対象を比較すると、小児肥満が深く関与している事が判明したのです。また、糖尿病だけでなく、喘息・甲状腺機能低下症・湿疹などの免疫システムが関わる疾患の発症リスクも上がることがわかりました。

つまり、肥満になると、免疫が関わる疾患を起こしやすい!!

特に、1型糖尿病を発症してしまうと、現在治療ではインスリン注射が生涯必要となるので、発症を抑える事が大切となります。そのため、そのリスク因子である小児肥満は予防する方が良いでしょう。

■ 小児の肥満対策には、何をしたら良いのでしょうか??

早食い・好きな肉ばかり食べる・野菜を残すようになる・間食が多い・外食が増えるなどに当てはまれば、注意が必要です。また、ながら食いを避け、食べ物を意識しながら、ゆっくりとよく噛んで食べることで、食事の満足感を高めます。

つまり、栄養バランスが取れた食事というごく普通が1番大切です。子育てしている親御さんも、家事や仕事が忙しく早食い・間食・外食傾向になっていませんか?? もし、当てはまっており、体重が増えて気になっている場合は、まずは親自身が改善しないと、子供も言うことは聞いてくれないでしょう。

家族全体で改善していくことで、ゆっくり食べる習慣が身についたり、バランスの良い食事を指導する事に繋がります。また、細かく改善するポイントとしては、個別に盛り付けたり、1日3食の食事リズムを整えたり、20時以降は食事を摂らない、ジュースなどの過剰摂取をやめる、外食の回数を減らすなどが、肥満の予防に役立ちます。

まとめ

小児のうちに、肥満対策をすることで1型糖尿病・喘息・皮膚炎などを予防できる可能性があります。また、中年期における糖尿病・脂質代謝異常・高血圧などの発症リスクも大きく回避できるかと思います。

東洋医学では、未病というのが大切となります。病になる前に改善!!これにより、生活がまったく変わります。今回の記事で、自分自身に少しでも心当たりがあり、改善へと行動してくれたら嬉しく思います。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「Nature Communications」に4月28日掲載

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