ジャパニーズスパイスを使いこなして、健康になろう!! 旬なスパイスは、胃腸を守る。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

1月は、ジャパニーズスパイスと言われる山椒が合う季節でもあります。
ピリリと辛いので、人によっては好みが分かれる所でしょう。

そんな山椒は、一体なんの実なのか??
皆さんは、知っているでしょうか??

実は、ミカン科の果物の仲間になります。ミカン科サンショウ属に分類されます。

山椒と言えば、スパイスのイメージが強く、麻婆豆腐などでも使われます。
しかし、東洋医学からすれば生薬であり、薬として使用されています。

山椒の効能・効果とは!?

今回、どうして1月にオススメであるのかを説明すると、山椒は身体を温めるため、冷え・寒さから病気に使われるからです。

特に山椒は、胃腸の冷えによる腹痛・下痢だったり、腸の蠕動運動を促進します。
そのため、身体全体の冷えだけでなく、底冷えからお腹に不調が来る方にはピッタリでしょう。

近年では、夏でもクーラー病があるので、冷え症の方には通年を通してオススメです。
その他にも、胃痛・肋間神経痛・回虫にも使用されています。

しかし、山椒みたいな辛いものを食べると、胃が痛くならない・・・??
このような経験もあるでしょう。 何事も適量がベストですね。

山椒は、熱性がある病気には合いません。
そのため、胃酸が強く、胃に熱が籠もっているような胃痛には合わないので、その点は注意が必要でしょう。

使うべきは、冷え・寒さにより起こる症状!!
山椒は、冷え・寒さがある前提で使う事が大切となります。

実は、山椒は料理・漢方薬以外にも使われています。
例えば、美容品・入浴剤なども・・・。

身近な料理でも、花山椒は佃煮や料理の彩りに使われます。
青山椒・実山椒は、乾燥させずに生のまますりつぶして使ったり、乾燥させ挽いたものを使用する2通りがあります。生のまま使用する場合は、佃煮・魚料理の臭い消し、ちりめん山椒などにも使われますね。

最もよく見るのが乾燥させ挽いたものです。
これは、粉山椒や七味とうがらしなどの香辛料や薬味として使用されています。

美容品としては保湿・血行促進・白髪予防の薬用シャンプーなどに山椒エキスが使われています。
山椒を入浴剤に用いると神経痛・リウマチ・痛風・肩こり・冷え性などの症状を和らげるといわれています。
つまり、山椒だけでも薬湯が完成することも出来ますね。

また、山椒を煎じただし汁でうがいをすれば、麻酔にも似た歯の痛みを抑える効果もあると言われます。

山椒に含まれるサンショオールは新陳代謝を上げる効果も!!

山椒には、サンショオールだけでなく、様々な精油成分が含まれます。

特に、サンショオールは内臓器官の働きを活発にし、消化不良を改善するので身体の活性化を促します。
それにより、新陳代謝高める上に、辛みから発汗作用も持ちます。
1月~2月の厳しい寒さにもGood!!

また、サンショオールには大脳を刺激して内臓器官の働きを活発にする作用があるとされ、消化不良や消化不良が原因の胸苦しさなどに効果があるとされています。

山椒の味が苦手・・・そんな時は、漢方薬が良いかもしれない!?

山椒が使われている漢方薬の代表と言えば、大建中湯!!

構成生薬:山椒・乾姜・人参・膠飴
非常にシンプルな構成となっています。大建中湯は、腹部の疝痛を和らげるのが目的の処方として作られています。

※ 疝痛とは、周期的に現れる激痛の事をさし、 胃や腸など消化管・胆道・腎盂・尿管など壁にある平滑筋が痙攣したり、強く収縮する事で現します。

構成生薬として効果としては、山椒・乾姜は、強い辛みと刺激性があり、消化管の血流・分泌を促します。
それにより、平滑筋の緊張・過剰な蠕動運動を抑える事で、痛みを緩和させます。

また膠飴により、刺激の強い山椒・乾姜をマイルドに緩和させます。
その上、鎮痛作用により効果を高める他に、人参と共に胃腸などの消化器系を高めて、元気を増進させます。

まとめ

これからの季節には、ちょい足しで山椒を取り入れてみてはいかがでしょうか?
今現在の厳しい寒さも、食事から上手く改善していきましょう。

山椒は、刺激性があるので苦手な方もいる場合は、大建中湯が使いやすいでしょう。
大建中湯は、腹痛以外にもお腹にガスが溜まりやすい・腹部の膨満感などにもオススメです。

以上、参考になれば幸いです。

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