胃に住み着いているピロリ菌が胃癌を起こす確率とは!? 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

今回は、ピロリ菌についてです。
胃が丈夫な人は、あまり無縁かもしれません。この菌は、昔から存在し、胃の不調を引き起こす原因となっています。

そこで、この菌を知ることで、将来起こりえる病気を未然に防げることを話していきたいと思います。

そもそも、ピロリ菌って何!?

ヘリコバクター・ピロリという名前がつけられ、通称ピロリ菌と呼ばれます。実は、この菌は結構最近まで知られていなかったのです。

発見した学者バリー・マーシャル博士は、【それまで信じられていた胃酸という強酸の中で、生き抜く菌なんているはずが無い!!】と言う概念をぶっ壊しました。
確かに、お肉などを消化する胃酸で生きていけるはずがないと思い込んでしまいそうですね。

バリー博士の仮説では、胃酸の中でも生存できるピロリ菌の存在が、胃潰瘍や十二指腸潰瘍と関りがあるというものでした。

しかし、この胃酸で生きれるはずないじゃんという概念は当時では当たり前!!
これを、覆すことは並大抵のことではありません。

そこで、この概念を壊すために、バリー博士がしたことは人体実験でした。
マッドサイエンティストも驚愕です。

1984年に、バリー博士は自分の考えを通すために、ピロリ菌を自ら飲み、胃炎を発症させるのです。
自分自身を人体実験に使うという、かなりハートが強い行動に出ました。

しかし、この行動により、後にノーベル賞を獲得しています。

どうやって強酸の中で生きているの??

ピロリ菌は、酵素により尿素を分解してアンモニアを作り出す事で、胃酸を中和させて生きています。

そして、ピロリ菌は、大工のように胃の粘膜に対して、針のようなものを刺し住まいを作り始めます。この針のような物は、Cag(キャグ)Aというタンパク質というもので、病気を引き起こす原因となります。

簡単に、イメージしてみましょう!!

一寸法師が鬼を退治するのと同じです。胃の中で、ブスブスと針を突き刺されては溜まりませんよね!?

この針が刺さることで、身体は異常に気が付きます。そして、ピロリ菌を退治しようと、免疫細胞の白血球達が決戦の場である胃へ集結します。
そこからは、ピロリ菌と白血球達の激しい戦いにより、炎症(胃炎)が起きてしまうのです。

その結果、胃の粘膜(上皮細胞)が弱まり、剥がれ落ちると胃潰瘍などを引き起こしてしまいます。
世界も人体の中も、戦争では良い事が起きないという事ですね。

ピロリ菌と胃癌の関係は!?

胃癌を発病している人のピロリ菌保有率は、驚愕の99%というデータがあると言うことです。

ほぼ100%です。でも、必ずしも、ピロリが原因ではないという事です。ストレス・食事・喫煙なども原因となり得るからです。

ただ、ピロリ菌を除去している方が、胃の健康には良く、胃癌予防にはなりそうなのは分かります。

ピロリ菌を除去するには、どうするのか!?

病院の薬で、除去できます。
ただ、行かなくてもピロリ菌を除菌できる食べ物があるのです。

一番に有名なのが、ヨーグルト!!!

特に、スーパーで見るLG21ヨーグルトなどです。また、ヨーグルト以外の食べ物もあります。
森永のココアの製品にも、ピロリ菌を減らす商品があります。ココアの脂肪分による物だそうです。

また、日本人には身近な食べ物である梅肉です。他にも、ピロリ菌を減らすガムなどもあるそうです。

また、漢方薬では半夏瀉心湯などがよく使われます。
これは、胃腸に溜まる湿熱(炎症)を取り除く働きがあります。

お酒好き・辛いものが好きな人などで胃が荒れやすい方にオススメですね。

その他にも、使いやすい漢方薬としては、莪朮でしょう。
これは、ウコンの1種類で紫ウコンと呼ばれます。ウコンと聞くと、肝臓に良いイメージかもしれませんが、それは秋ウコンというものであり成分が少し異なります。

秋ウコンには、クルクミンが多く含まれ、肝臓からの胆汁分泌を促進する作用があり、アルコールやその代謝物であるアセトアルデヒドの分解を促進させるといわれています。
また、肝臓を保護作用があり、肝障害や肝硬変を抑制する働きもあると言われます。

しかし、莪朮と呼ばれる紫ウコンにはクルクミンをほぼ含まれません。
その代わりに精油が多く、他のウコンよりも胃腸薬として漢方では使用されます。その他にも、ミネラルやアントシアニンを含んでいるのが特徴です。

まとめ

今回は、身近な菌であるピロリ菌についてでした。まだ、病院に行かなくてもいいやという方には、食べ物・漢方薬で予防するのも1つの手段でしょう。

もちろん、自分にあった漢方薬で体質改善すると胃だけでなく全体的に健康を目指せますので、その際は相談してもらえたら嬉しく思います。興味ある方は、是非とも相談をお待ちしております。

以上、参考になれば幸いです。

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