はーい。こんにちわー。
元気堂です。
便秘で悩む方は、多い傾向にあります。特に、女性や高齢に方に多い傾向です。
これは、東洋医学での陰陽という考えが関係しています。陰とは、身体を潤したり、冷やす作用であり、陽は身体を温めたり熱したりする作用があります。
これが、身体の中で天秤のように釣り合うように調節されています。
このバランスが崩れやすいのが、女性と高齢者なのです。
基本的に、女性は月経により血液を失うために、血虚・瘀血という体質になりやすいです。この血というのは、陰陽でいう陰に属します。この陰が減ると、バランスが崩れて陽が強くなるために、便秘が起きてしまいます。
高齢者の場合は、加齢により陰虚になりやすいです。これは、そのままで陰が不足した状態です。
このように、身体の中でのバランスが崩れることで、便秘が起きています。
ちなみに、カサカサ皮膚炎や咽頭炎なども似たような状態で起きている事があります。体質により、便秘だったり、皮膚炎だったりと症状が出るのが違います。
例外として、身体が常に熱症の方は、陽が強すぎて便秘になる場合もあります。
現代医学の概念での便秘とは、3日以上排便がない場合です。また、黒い便が出ていたり、排便後に残尿感がある場合にも便秘にあたります。
便秘になる原因は分かったけど、便が黒くなるのは、どのような状態??
便が黒いと言う方は、便の状態がウサギのようにコロコロ便・細長く固いなどの特徴があります。
■ 腸内環境が悪い。
腸の運動が働いていないために、便が長期的に溜まる状態です。そのため、腸内の善玉菌が減り、逆に悪玉菌が増加してしまいます。
この悪玉菌が便を固くして、黒くさせます。そのため、毎日出ていない人の便は、黒くなりがちになります。
■ 薬や食べ物の作用。
赤ワインや鉄剤などは、便を黒くさせます。そのため、服用中の便の黒さは、気にしなくても良いかと思います。
中断して、2.3日経っても黒ければ、他の原因を疑うようにしましょう。
■ 胆汁の機能低下。
胆汁は、消化促進・便の形成に関与します。この胆汁が低下すると、便が硬く黒くなりやすくなります。
胆汁低下の原因には、タンパク質・脂質・飲酒の過剰摂取があります。
最近では、高タンパク質で身体作りをしている人が増えましたが、もし便の色が黒くなっている場合は、注意が必要かもしれません。
【例外として】
便が赤黒い場合は、消化器系の病気が疑われます。胃潰瘍・胃癌・十二指腸潰瘍なども考えられるので、早めに病院へ行きましょう。
また、綺麗な血の場合は、痔など直腸に病気があると考えられます。これも、続くようであれば病院で相談しましょう。
黒い便・便秘対策には??
一番は、食事の改善でしょう。多くの方は、野菜不足だったり、暴飲暴食で起きている事があります。
そのため、食物繊維が豊富な野菜を取ることを試してみましょう。
その他には、腸内環境を整えるように努めましょう。
善玉菌を増やすことで、綺麗な腸へ。
しかし、どのようにして善玉菌を増やすのか??
リグニンを含んだ食べ物を取り入れましょう。リグニンは、善玉菌の餌となる成分です。イチゴ・ラズベリー・豆類・ココア・チョコレート・ピーナッツなどがリグニンを含みます。
チョコボール(ピーナッツ)やココアなどは、いつでも取れるので取り過ぎに注意すれば、常備しても良いでしょう。
あまり、糖分を取り過ぎても、他の病気を誘発するので、糖尿病などの生活習慣病を持つ方は無糖なものを選びましょう。
その他は、ビオフェルミン製薬やヨーグルトが有名所でしょう。フィンランドは、ヨーグルトを良く食べるそうで、大腸ガンが最も少ないと言われます。腸内環境が良いからでしょう。
色々、試したけど・・・私には合わないみたい・・・。他に何かないの??
そんな場合には、東洋医学の出番となります。
良く漢方薬を選ぶ方が、このような方です。病院で整腸剤もらっても、症状が変わらなかったり、ドンドン薬の量が増えるなど耳にします。
漢方薬には、便秘の薬が数種類ありますが、今回は2種類を紹介しましょう。
それは、大甘丸と麻子仁丸です。
■ 大甘丸
これは、大黄と甘草という2生薬で構成されており、非常にシンプルな漢方薬です。しかし、厄介な便秘にも良く効きます。注意点は、授乳中や妊娠などの方には、おすすめ出来ません。
■ 麻子仁丸
これは、便を潤して出しやすくします。そのため、固くなった便が柔らかくなるので、排便がし易くなります。
こちらは、妊娠中でも服用できるので安心して使える漢方薬です。
私も、もし最初に便秘薬をおすすめするなら、この麻子仁丸です。こちらで症状が改善するなら、大甘丸の出番はないかと思います。
まとめ
今回は、多くの方が悩む便秘についてでした。黒い便が出て、自分の健康に悩みがある方は取り入れてみては、いかがでしょうか??
その他に、寒さや血液循環が悪かったりと様々な原因があります。その際は、体質改善を含めて改善を目指す事をお勧めします。
以上、参考になれば幸いです。