緑内障の発症は、睡眠が関与?? あなたの睡眠は、大丈夫?? リスクを減らす行動を取ろう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

緑内障といえば、40歳を超える頃から徐々に罹患する傾向があります。40歳以上では5%の方がなり、60歳以上では10%以上の患者がいるといいます。意外と多いことでしょう。そして、日本においては失明の原因1位となっています。

しかし、早期治療では問題なく過ごせますし、失明する原因は高くても失明率はかなり低い病気です。この緑内障にできればなりたくはないでしょう。

そのためには、睡眠時間を気にしなくてはいけないかもしれません。

睡眠時間が短すぎても・・・、長すぎても良くない!!

最近の研究結果では、睡眠時間が短くても長くても良くない事が判明したようです。問題なのは、睡眠の質!!

そのため、いびきがひどいのも緑内障のリスクを高める可能性があるという事です。これは、四川大学西中国病院(中国)のHuan Song氏らの研究によるものとされます。

そもそも、緑内障とはなにか??

緑内障とは、眼圧が高くなることで視神経が圧迫されるため眼痛・視野が狭くなったりします。最終的には、視力低下・失明を生じる病気です。

何故、眼圧が高くなるのか?? ここが問題かと思います。

緑内障には、開放隅角・閉塞性隅角の2タイプが存在します。眼の中の隅角という所は、水分の排水口としての役割があります。水晶体や角膜の栄養となる水分である眼房水が隅角で流れていかないと、眼圧が高くなります。これが開放性しているのか、詰まっているのか??この違いでタイプが変わります。

閉塞性であれば、その詰まりを取れば、症状が改善します。しかし、厄介なのが開放性です。

排水口である隅角が詰まっていないのに、眼圧が上がってしまうからです。この原因は、眼房水が過剰に作られるためでしょう。需要と供給のように、釣り合っていれば眼圧は高くならないので、生産と排出が一定である事が大切となります。

そのため、点眼薬でのコントロールが主体となります。

また、最近では眼房水が隅角でつまらないようにするための濾過装置である繊維柱帯が詰まる事でも緑内障になるケースも判明しています。

何故、睡眠の質が緑内障に関与するのか??

睡眠中というのは、眼圧が高くなり易いと言われます。特に、うつ伏せの姿勢・横向きも眼圧を上げます

東洋医学でも、睡眠は重要となります。特に、肝胆を休ませる時間の睡眠は必須です。子午流注(しごるちゅう)という考えがあり、胆の時間は23時~1時で、肝の時間は1時~3時です。

何故、この時間の睡眠が大切かというと、東洋医学では肝が弱ると、眼に影響がでるからです。また、表裏の関係である胆が弱るのも影響していきます。

肝は血の貯蔵庫であり、筋肉や眼を滋養するための栄養の保存庫でもあります。眼の中にも、眼の機能を維持する筋肉があるので、肝が弱る事は、眼には一大事となります。

そのため、肝の働きを左右する時間に休ませる事が大切です。無駄に夜更かしをする事は、肝胆にとってはブラック企業と変わらない所業となります。

東洋医学において、眼を滋養するには??

肝を滋養することが大切。そのため、ストレスを溜めこまないようにするのも大切です。また、食事においても青菜や青魚など青色の食材は、肝を滋養します。

青色ではないですが、杏仁豆腐に乗っているクコの実も良いでしょう。眼に特化した漢方薬である杞菊地黄丸にも含まれています。杞菊地黄丸は、加齢により起こる眼疾患に強い漢方薬のため年齢を重ねて生じた場合には、是非とも試してみると良いでしょう。

若い時に発症した場合は、ストレス性やもともとの体質が関係しているかもしれません。ストレスを改善する加味逍遥散・抑肝散・四逆散あたりも応用できるかと思います。

まとめ

今回は、緑内障についてでした。少なくとも、睡眠はきちんと確保する方が良い事は分かります。緑内障だけでなく、他の病気の予防に対しても、睡眠はしっかりとしましょう。

最低でも23時~3時は必要です。オススメは、23時~7時位までが睡眠のゴールデンタイムになります。これで、他の病気に対して予防にもなります。あくまで、睡眠に関してですが・・・。

他にも運動や食事も見直すと、より効果的でしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:詳細は「BMJ Open」に11月1日掲載

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