はーい。こんにちわー。
元気堂です。
気圧や寒暖差が健康に影響することは、知っている方は多いかと思います。そのため、環境と身体には密接な関係があります。
そして、気候変動が、低ナトリウム血症という症状も引き起こすかもしれないのです。
低・・・ナトリウム血症??
あまり病気の名前では聞き慣れない病気かと思います。名前の通り、血中のナトリウム濃度が低下する病気です。
ナトリウムが低下すると、どのような影響が出るのでしょうか??
ナトリウムというと1番身近な物では、NaClつまり食塩に含まれます。そのため、血圧に関与する事は想像出来るかと思います。汗や血液が、少ししょっぱいのも、ナトリウムが含まれているからです。
ナトリウムがあることで、血圧を正常に保ったり、神経や筋肉の働きをサポートします。また、体液のバランスを整えるために、細胞内外の調節には欠かせないものとなります。
これが低下すると、身体には様々な影響が起こります。
血液中のナトリウム濃度が著しく低下すると、吐気・めまい・筋肉のけいれん・発作だったり、重症の場合には昏睡が起きる事もあります。
また、内臓にも影響を及ぼすので、肝不全だったり、腎臓病・心臓病になる場合もあります。
特に、過度の発汗や水分摂取で、ナトリウムの排泄や濃度が薄まる夏に増える傾向があります。この事から、気候の温暖化が進む地球では、低ナトリウム血症も増える可能性があるのです。
研究結果によると、平均気温が1℃~2℃上昇すると、低ナトリウム血症の発症が6.3%~13.9%増加すると考えられています。
夏に起こりやすいので、熱中症と勘違いも!?
熱中症と違い、水分摂取をするとより血中のナトリウム濃度が低下するので注意が必要です。そのため、スポーツドリンクなどを選ぶ事が大切となります。
基本的には、食事から塩分を摂取しているので問題は無いかと思います。
しかし、スポーツ選手など過度の発汗と水分摂取が多いと起こる可能性もあるので、自分の生活に合わせて注意をしていくと良いでしょう。
まとめ
今後の気候の温暖化が進むと、当たり前の病気になるかと思います。
今から予防として知っておくと、いざというときに役に立つ知識です。まずは、夏場で身体の異変を感じたら、スポーツドリンクを摂取すると良いかもしれません。
熱中症か低ナトリウム血症かの判別を考えるより、対処してから病院へ行き相談が1番でしょう。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「The Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」に2月22日掲載