はーい。こんにちわー。
元気堂です。
最近、なんだか歩くスピードが落ちた・・・。 もう歳かしら・・・。
このような経験をしている方は、将来における認知症に注意が必要かもしれません。実は、オーストラリアの研究において、以下の事が判明したそうです。
歩行速度が年々低下していて、かつ認知機能の低下も進行している場合、それらが単独で進んでいる場合よりも、認知症のリスクがより高い!! つまり、歩行速度の低下により、認知機能の低下を加速させる恐れがあるのです。
多くの場合、生活の支障をきたさない認知機能の低下は、加齢とともに増えるのは、しょうがないかと思います。しかし、それが通常よりも早くなったり、病気により進行している場合は、予防しておきたいのが心情でしょう。
他の様々な研究でも、ランニング・速い速度でのウォーキング・水泳・サイクリング・ダンスなどの有酸素運動には、認知機能の低下を予防し、改善方法として知られています。また、高齢者では、寝たきりになると認知症になりやすいと言われると共に、よく歩くと認知症になりにくいとも言われます。
何故、歩くと認知機能つまり脳に良いのか??
歩くことで、多くの景色を見たり、人ととのコミュニケーションなど多くの刺激が得られるために、認知機能に良いとされます。また、全身への血流も良くなるため、足腰が鍛えられるだけで無く、生活習慣病の予防にも良いとされます。
血管や血液の質が良くなることで、脳へ栄養に飛んだ血液を運ぶのにも役立ちます。脳機能の正常化には、十分な血液が必要なため、歩くことや有酸素運動はオススメとなります。
また、脳の働きに深く関与する神経細胞は、血流不足にとても弱く、再生能力もありません。高齢者やアルツハイマー型認知症患者では、記憶などの高次機能を司る部位への血流の低下がみられます。そのため、ここへの血管を拡張させる働きがあるアセチルコリンが重要となっています。アセチルコチンを放出する神経をアセチルコリン神経と言います。
アセチルコリン神経は、ウォーキングつまり散歩で活性化すると言われているので、歩くことが認知機能に良いと言われるのです。
おすすめが、インターバル速歩という運動方法。
インターバル速歩とは、ややキツい歩行とゆっくり歩きを数分間ずつ交互に繰り返す運動の事を言います。筋肉に負荷をかける速歩と負荷の少ない歩行を合わせることで、筋力・持久力を向上させます。これにより、骨密度の増加や生活習慣病の改善にも効果があるとされます。
よくオススメで言われるのが、3分ずつ交互に繰り返し、継続していくことです。また、姿勢が大事で前傾姿勢にならないように気をつけましょう。
その他にも、かかとで着地し大股で歩くなどの細かい注意点はありますが、1番は怪我をしない範囲で行う事です。
まとめ
健康には、最低でも歩くという運動が大切です。運動不足であれば、まずは普通のウォーキングから始めてみるのもいいでしょう。また、今回の研究では、歩くスピードの低下について注目しています。
日々の生活で、歩くスピードが遅くなったり、腰が曲がり始めている場合には、これからでも遅くないので自分にあった運動を試してみて下さい。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「JAMA Network Open」に5月31日掲載