花見頃となった桜の木にも、健康をもたらす効果が!?そんな桜が持ってる効能とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

3月に入ると、開花が気になり始めるのが桜!!
世界的にも、花見という言葉が知られ、珍しい行事もちらほらと始まる季節でしょう。

そんな花見で桜の花を眺めることで、リラックスしたりするでしょう。
しかし、今回は、その樹皮にも注目してみて下さい。

実は桜の樹皮は、生薬の一つであり、有名な処方と言えば、十味敗毒湯があります。

今回は、そんな生薬である桜皮・十味敗毒湯について話して行きたいと思います。

桜皮って、どんな生薬なのか!?

桜皮(おうひ)と呼ばれ、効能としては解毒作用や鎮咳作用があると言われます。

■ 解毒作用

桜皮に含まれる成分は、抗菌・殺菌作用がある事が分かっています。これは、桜皮に含まれる成分が、免疫細胞のマクロファージに働き、細菌などを食べる力である貪食能力を高める事で起きます。

その他にも、女性ホルモンのエストロゲンに作用すると言われているので、皮脂の分泌を抑えて、ニキビ予防になるというのです。

■ 鎮咳作用

実は、昔から使われていた桜皮エキスつまりブロチンシロップという薬の材料となっていました。この薬は、気道粘膜の分泌を増やし、気管支の運動を促進させることで、痰切れを良くし、鎮咳作用を示してました。

今現在は、販売中止になっています。理由は、原材料の調達が難しくなったためです。桜の皮だけのために、伐採を続ける事が難しくなったのです。

いかがだったでしょうか??
桜といえば、花びらに注目が行きがちですが、効能としては樹皮の方が気になってくる所でしょう。

では、そんな桜皮が含まれる漢方薬:十味敗毒湯とは??

十味敗毒湯とは、炎症・化膿がある皮膚疾患の初期に使われる漢方薬です。
止痒・清熱解毒・水の代謝を良くする生薬で作られています。

防風・荊芥は止痒・鎮痛・消炎作用に働き、独活は鎮静・鎮痛作用を示します。柴胡・桜皮は抗菌・抗ウイルス作用により解熱鎮痛をし、柴胡は甘草と自律神経を整えます。

桔梗・生甘草も消炎作用・川芎は鎮痛作用、茯苓は利尿作用により腫れを軽減し、炎症性の物質を流します。
生姜は、胃液の分泌を促して、吸収を促します。

まとめると、 皮膚炎・湿疹・蕁麻疹・ニキビなどの化膿性・アレルギー性がある皮膚疾患に効きます。
春は風の季節であり、この十味敗毒湯がオススメとなっていきます。

風の邪気の特徴として

① 変化が速い
② 移動性
③ 表面の皮膚・上半身に症状が出やすい
④ めまい・痙攣などの動きを伴う
⑤ 他の邪気と共に身体に悪さをする

特に、皮膚炎などは風だけでなく熱の邪気・湿の邪気を伴います。
そんな時にこそ、十味敗毒湯だったり、消風散・荊防排毒散なども良いでしょう。

まとめ

春が近づくと、目を楽しませてくれる桜です。そんな桜も身体にも良い漢方薬です。

生薬は身近にも多くあるので、少しでも興味を持ってくれた嬉しいです。

春は、その他にも自律神経が乱れやすいので、無理をしないように過ごすと良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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