はーい。こんにちわー。
元気堂です。
本日は、台湾の獣医師である林先生による生薬についてあげたいと思います。
林先生は台湾だけでなく、日本の獣医師資格を持つ優秀な方です。
そんな先生が、山査子について話してくれました。
まず、山査子がもたらす効能・効果を知っていきましょう。
■ 胃腸を整える
先ほども軽く触れましたが、山査子は健胃・消化促進の働きがあります。
夏バテから秋バテに変わる頃であり、オススメの働きでしょう。
実は、ダイエットにも良いとされるのが山査子です。
食事制限をするダイエットでは、胃腸が弱りやすくなります。
その予防にも使う事が出来る上に、栄養も満点だからです。食物繊維・ビタミンC・ポリフェノールなど整腸作用・抗酸化作用にも優れます。
特に、食物繊維は身体の毒素を出すには欠かせません。
第6の栄養素としても重要視されている成分です。腸内環境を整え、消化吸収を良くしたり便通を改善させる効果もあり、腸内環境を良くすることで、悪玉菌・有害物質を減らす効果もあります。
■ 若返り・老化予防にも
活性酸素つまり身体を酸化させて老化へ誘う物質を除去する働きがあります。
これが抗酸化作用です。
ポリフェノールは、特に聞き馴染みがある成分でしょう。
これは、植物の外皮に含まれ、強力な抗酸化作用を発揮します。ビタミンCなどにも同じ働きはありますが、より強力であり細胞の老化を遅らせてくれます。
この若返りの働きは、もちろん目に見えないところにも作用します。それは血管などです。
動脈硬化の予防だけでなく、その血液の状態つまり血中のコレステロールも抑える事から高脂血症の改善にも良いとされています。
血液循環が良くなる事で、身体のデトックスも促進されるので、健康・美容にも良いでしょう。
■ リラックス効果
山査子は、中枢神経に作用して不安を和らげるために睡眠を改善すると言われます。
リラックスさせる効果から鎮痛・鎮静作用を持つと考えられています。
心の健康にも良いので、自律神経の乱れやすい秋には服用しておきたいですね。
■ 免疫力の向上
秋からは乾燥が気になり、風邪を引きやすい・・・。
そんな時に心強いビタミンCも豊富。
ビタミンCの働きは、免疫だけでなく血管・腱を維持するコラーゲンを生成するのに必要とされます。また、皮膚のメラニン色素の生成を抑える効果もあるので、シミ・そばかす予防にも!!
美容と言えば、ビタミンB2も含まれており、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。粘膜・皮膚のターンオーバーを促すことで状態を整えるため、乾燥時期には欠かせませんね。
その他にも、ミネラルはもちろん他のビタミンも含まれています。
臨床で山査子の使い方とは!?
山査子(さんざし)はバラ科サンザシ属の赤い実の植物です。
山査子は生薬として健胃、消化薬など消化不良や食欲不振防止に使われています。
山査子は、肉・脂肪・乳製品など、脂質の多い飲食物の消化を促進する代表生薬です。(豆やたんぱく質の消化の代表は神麹、炭水化物の消化の代表は麦芽です。)
つまり山査子の働きとして、胃酸の分泌促進によって消化不良を改善し、胃の負担を軽くします。胃酸の分泌を促進する働きがあるため、胃酸過多や胃潰瘍を持っている動物は使用しないようにしましょう。
林先生の体験談
食欲不振、吐きやすい、腹部膨満の犬と猫に対して、「香砂六君子湯」と「山査子」一緒に飲むと症状がよく改善できます。
さらに、山査子は血中コレステロールを抑え、高脂血症・動脈硬化に効果を発揮します。血液がサラサラでないとコレステロールや中性脂肪が血管の内側に溜まったり次第にひび割れて、血管がもろくなってしまいます。
個人的な経験から、山査子に含まれるカテキンには、悪玉コレステロールの吸収を抑制し、肝臓による脂肪の代謝を促す作用があるので、肥満症の犬と猫に対して体重管理に役立ちます。
参考文献:
山査子の効果効能わかさの秘密
山査子美容フルーツ
「サンザシ」とは
以上、参考になれば幸いです。