旬に咲き誇る樹木が花粉症の改善にも良い!? 鼻づまり対策にもオススメ生薬とは??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

花粉症が猛威を振るい、鼻づまりが酷く夜もうまく寝れていない方もいるでしょう。そのような場合、口呼吸となり苦しさ・喉の乾燥・咽頭炎にも・・・。

そんな時にオススメとなるのが、モクレンです。花の香りも強く、白く咲いていて香りだけでなく、目でも楽しませてくれます。春は、ソメイヨシノ・梅などの花が注目されていますが、モクレンもとても綺麗なので、外を歩いた際には見つけてみるのもいいでしょう。

そんなモクレンは、蕾みである辛夷が生薬として知られています。

これが、この時期の救世主となる効能を持っています。それは・・・

通鼻作用という鼻の通りを良くするのです!!

つまり、鼻づまりを改善する働きを指します。そのため、鼻づまりで起こる頭痛・頭がぼーっとする・鼻閉・蓄膿症・アレルギー性鼻炎などに使われます。

漢方薬では、蒼耳散・葛根湯加川芎辛夷・辛夷清肺湯などに配合されており、重要な役割を担っています。

そして、蕾みである辛夷だけでなく、綺麗に咲いている花びらにも、効果があるのです。モクレンの花は10日間前後しか開花していないので、大変貴重となります。

香りが高く揮発性の芳香成分が入っているだけでなく、ビタミンA・アミノ酸・ミネラルも豊富のため食用・薬用の両方でも活躍します。

漢方薬での効果では、身体を温めて、寒さを退けたり、鼻の通りを良くするので肺への巡りも改善します。まだ、寒さが残る春には、ピッタリの効果ではないでしょうか。

その他にも、温めるため血の巡りにもいいため月経痛など婦人科疾患・肩こりからくる頭痛にも良いでしょう。

民間療法として、ハーブティーのように煮出すことで使われたり、この煮出した液を料理に使うことでも薬膳として使われます。

そして、辛夷つまり花の蕾も香りが良く、芳香成分により通鼻作用を発揮します。また、良い香りというのは、気の巡りも良いので、ストレスを緩和し自律神経にも良いと考えられます。

実際に配合されている漢方薬は、どんな薬なのか??

■ 葛根湯加辛夷川芎

これも、鼻づまりで使う事がメインの目的です。風邪薬で有名な葛根湯に、辛夷・川芎が加えられた処方となります。葛根湯により風邪・寒さによって起きる鼻水・くしゃみ・発熱・悪寒などの風邪症状を改善するだけでなく、辛夷による鼻の粘膜の浮腫を取ることで、鼻の通りを良くします。

その上、川芎により排毒作用・血行促進作用により、辛夷の効果を助けます。

■ 辛夷清肺湯

葛根湯加川芎辛夷とは、使い方異なるのが、この処方です。葛根湯加川芎辛夷が、風寒の邪気で起こるのに対して、辛夷清肺湯は、熱の邪気つまり熱感を伴います。

つまり、寒と熱の反対であるので、同じ蓄膿症・鼻炎だとしても治療方法が異なります。

辛夷清肺湯には、熱の症状があるので粘膜を潤し去痰を促す麦門冬・枇杷葉・百合が配合され、また熱を抑える清熱作用がある黄芩 ・山梔子・知母・石膏・升麻により抗炎症作用・解毒作用を目的として構成されています。

■ 蒼耳散

最後に、蒼耳子・辛夷を主薬としているのが蒼耳散です。目的は、通鼻作用となります。鼻汁の排出を促進し、鼻粘膜の炎症・浮腫を軽減し、鼻の通りを良くします。

.そのため、上記のような寒熱を考えないで使用しやすいのが特徴です。また、子供~高齢者まで年齢関係なく使用できるのが、安心でしょう。

まとめ

今回は、今が開花時期のモクレンについてでした。花粉症の方には、ピッタリの効果を持つ植物です。

今年の花粉症の症状は重い傾向のため、病院の薬を飲んでいても症状が辛い場合には、漢方薬を試してみると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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