新型コロナウイルスのPCR検査は、もう古い!? 犬の嗅覚の方が迅速・効率的だった!?

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

犬の嗅覚は、人の何倍などよく耳にするワードかと思います。
実際に、人と比べて、犬の嗅いを情報処理する脳(嗅球)が発達しています。また、臭いを感じ取る部分(嗅上皮にある嗅細胞)も、人が3〜4㎠に対し、犬は18〜150㎠となります。

そのため、人と比べると嗅覚は数千倍~1億倍優れているといわれています。
これは、臭いを強く感じるという意味ではなく、人が嗅げる限界から数千倍~1億倍ほど臭いが薄くても嗅ぐことが可能という意味となります。

そこで、これを利用した検査が新型コロナウイルスとなります。
これは、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校地理学名誉教授のTommy Dickey氏と米BioScent社のHeather Junqueira氏によるこの研究によるものです。

今回の研究の結論からいうと・・・

新型コロナウイルス感染を検出する能力は、現代の技術よりも犬が強い!!

医療機関で行われているRT-PCR検査・自宅で行う抗原検査などよりも、迅速・正確性・安価という三拍子が揃っているそうです!!
これは、実に興味深い事柄かと思います。
現在では、致死率も低くなりましたが、いまだに感染は多いままです。

もう、ただの風邪じゃん。正直、罹ったとしても、あまり気にしないけど・・・。
このような気持ちになっている方もいるでしょう。

しかし、既往歴・高齢者などがある方では、普通の風邪でも危険を伴う事があるので、他者への感染させてしまうという事は気にしないといけませんね。

今回の研究内容は、どのような事柄か!?

過去2年以上(2019年12月から2023年4月)の間に、発表された論文結果(新型コロナウイルスの臭いをかぎ分ける訓練を受けた犬に関する論文)を基に解析。

犬の嗅覚を用いた新型コロナウイルス検査の感度は、92.3%の論文で80%を超え!!
32.0%の論文では特異度が97%超え!!

84.0%の研究で特異度は90%以上!!
これらの研究において犬は、呼気・唾液・気管支分泌物・尿・マスク・衣類などから新型コロナウイルスを検出できる上に、さらに訓練を積んだ犬であれば、症状が出る前の患者・無症状の患者の検出も可能という事が判明しているそうです。

そして、ウイルスは変異がし易い・・・。
ワクチンなどを作る上でもこれが厄介・・・。
これらの未知の状態の新型コロナウイルスは、訓練を受ける事が出来ないが、その経験のない新型コロナウイルス感染者も後遺症患者の検出も可能である事が分かっています。
また、新型コロナウイルス感染者と別の新しい呼吸器系ウイルス感染者も区別可能だそうです。

ここまで聞くと、犬の嗅覚の凄さが身に染みますね。

何故、ここまで嗅覚が凄いのか。その理由は、人よりも嗅覚の受容体が多いだけではありません。
犬は、臭いの情報を分析するのに、脳の1/3も使用しています。(人では、脳のわずか5%程度)

また、犬の嗅覚の凄さは、10.5個分のオリンピックサイズのプールに含まれる1滴の臭い物質を検出することができると言われます。
この能力は、科学的な機器よりも3桁ほど優れているようです。
まだまだ現代の技術でも、到底およばない能力という訳となります。

まとめ

麻薬犬などでも犬の凄さが分かっていますが、まさかウイルスにおいても、ここまで優れているとは知らない方が多いでしょう。

今回の研究で最も注目すべきは、迅速・低コスト・正確性が伴っていることです。
今回の研究では、新型コロナウイルスにおいてですが、また将来的にもウイルスは変異するので起こる可能性はあります。

その際には、犬の嗅覚を頼ることが重要かもしれませんね。
また、犬の嗅覚を利用したこのような検査に理想的な犬種は、ビーグル、バセット・ハウンド、クーンハウンドなどと言われますが、他の犬種でもミックス犬・純血種・雄犬か雌犬かに関わりなく子犬でも数週間の訓練により新型コロナウイルスの臭いをかぎ分けることは可能という事です。

保護犬などで殺処分をするよりも、一緒に働いて共生する事も可能かもしれません。

以上、参考になれば幸いです。

犬の嗅覚は、人のストレスも嗅ぎ分けられる!? 犬の嗅覚により、病気の早期発見も近いかも・・・。【ペット漢方】 – 元気堂 漢方薬 (pet-kanpo.com)

参考文献:「Journal of Osteopathic Medicine」に7月17日掲載

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