はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、リウマチだと心配して検査にかかっても問題がないと診断されてしまった方は、この病気の可能性があります。
ヘバーデン結節です。
ヘバーデン??まったく、耳にしたことが無い。初めて聞いた。そういう方が多いと思います。
これは、ヘバーデンという医師が見つけた変形性関節炎の事を言います。
変形性関節症とは、関節を保護する軟骨が老化し、それが摩耗する事により、骨に直接負荷がかかり徐々に変形する加齢性の疾患です。
この病気は、指の第1関節に症状が現れます。第1関節とは、指先から初めにある関節です。
ちなみに、似た症状で第2関節に起こる変形性関節炎をブシャール結節と言います。
リウマチとの違いは??
リウマチは、自己免疫疾患という免疫の病気です。そのため、全身の関節に起こり、その他にも微熱・倦怠感などの他の症状も現れます。
しかし、ヘバーデン結節・ブシャール結節は、指のみに起こる関節症のため、まったく別の病気となります。
ヘバーデン結節って、どんな症状がでるの??
指に限定的に起こる 痛い・腫れる・変形するの三段階です。
まずは、痛みと腫れから始まります。この段階から治療を開始すると、変形を起こす事を防げる可能性があるので、放置しないのが大切です。
痛みや腫れを放置すると、段々とコブができて動かすのも辛くなります。骨と骨がぶつかったり摩擦が起きる事で骨棘というトゲができ、これが神経に触れることで痛みが現れます。
症状が進んでくると、上手く動かせなかったり、指に力を込められなくなってきたりするため、家事・仕事などに日常生活に支障が出てくる事があります。
悪化すると、安静時でも痛みを感じるようになっていきます。
男性よりも女性に多い??
9割方、女性に起こる疾患と言われます。
その理由は、男性よりも指先が華奢である事が関与しているとも言われます。また、家事を男性よりすることも多かったりと、使いすぎで起こるとも言われます。指を酷使する職業の方は注意が必要となります。
また、閉経後など女性ホルモンが低下すると起きやすいと言われます。閉経後は、骨粗鬆症なども起こりやすくなるので、ヘバーデン結節だけでなく健康管理は重要となります。
東洋医学では、どのようなアプローチをする??
ヘバーデン結節の特徴として
・ 痛みや腫れがある。⇒炎症性(熱証)
・ 指の第1関節に冷えや血色が悪くなる。⇒血流が悪い(瘀血)
・ 基本的に女性に起こりやすい。⇒瘀血の可能性が高い。
・ 軟骨・骨の摩耗や加齢性。⇒老化(腎陰虚)
以上からまとめると
瘀血+腎陰虚が関与していると考えられます。
陰虚があると言うことは潤したり冷やす力が低下している状態です。そのため、身体の温める力(陽)が強くなるので炎症・熱が籠もった症状である痛みや腫れなどの熱症状も現れます。
また、陰とは津液と血で構成されています。簡単に言い換えれば、水分と血液です。これが少なくなれば、必然的に血流の悪さが加わっています。
ちょっと、難しい・・・。イメージが沸かない方もいるかと思います。
そこで、水道を想像すると分かりやすくなります。ホースに、水が十分に満たされていれば、その流れは勢い良く流れるでしょう。
しかし、そもそも不足しているなら、チョロチョロとしか流れないのが想像できるかと思います。また、炎症が起きてる場合には、チョロチョロとした水では消せないでしょう。
ヘバーデン結節は、指の第1関節で以上のような事が起きていると考えられます。
おすすめの漢方薬とは??
知柏地黄丸+活血化瘀薬(桂枝茯苓丸・桃紅四物湯・折衝飲など)
知柏地黄丸は、陰を補いつつ、炎症も抑えるような生薬で構成されています。そこに、 活血化瘀薬 という血流の流れを改善するものを加える治療がお勧めです。
または
一貫堂医学の竜胆瀉肝湯に桃紅四物湯や桂枝茯苓丸が良いかと思います。
炎症を抑えつつ、気の流れ・血液の流れを改善するような漢方薬です。解毒体質に対しての漢方薬であり、悪い物を外に出す事で体調を整えます。
まとめ
今回は、ヘバーデン結節の症状・それに対する東洋医学でのアプローチについてでした。
その他に、一人一人の体質が異なるので、先ほど紹介した漢方薬も変わる可能性もあります。
そのため、心配であれば相談してもらえたら嬉しいです。
以上、参考になれば幸いです。