はーい。こんにちわー。
元気堂です。
日本の冬でも、1番冷え込むのが2月・・・。
特に、3月が近づき春の装いをし始めると、ファッションのせいで冷えてしまうことも・・・。
そんな時にこそ、ちょい足しスパイス(生薬)の出番ですね。
そこでも、オススメな料理がカレー。
身近な薬膳料理の1つとしても、有名なところでしょうか。
そこで、そんな元から美味しいカレーにちょい足しする事で、もっと美味しく出来たら嬉しくはないでしょうか??
ちょい足しで、冷え対策とは!?
まずは、ガラムマサラを紹介していましょう。
ガラムマサラは、スパイスに興味が無いと聞いた事が無いかと思います。
私もはじめて聞いた時には、FF(ファイナルファンタジー)に出てくる敵かと思いました。
そんなガラムマサラは、インドのブレンドスパイスの事を言います。ブレンドのため、ガラムマサラといっても色々なタイプが出来るのが特徴です。
最後の仕上げに、ガラムマサラを入れることで、香りやスパイスが引き立ち、美味しさが倍増すると言われます。
基本的には、以下の7つのスパイスを使います。アーユルベーダから由来するので、生薬としても使われています。
【カレー4皿分】
・ クミン(馬芹 ばきん ) 3杯
・ コリアンダー (胡荽子 こずいし) 4杯
・ カルダモン (白豆蔲 びゃくずく) 0.5杯
・ クローブ (丁字 ちょうじ) 0.5杯
・ ナツメグ (肉豆蔲 にくずく) 0.5杯
・ シナモン (肉桂 にっけ)0.5杯
・ ブラックペッパー 適量または苦手なら入れなくても良い。
全てティースプーンなどの小さい匙で、おおよそで大丈夫です。あくまで参考程度なので、キッチリしなくても問題はありません。しかし、使う分だけ作りましょう。作って放置だと、せっかく香りが飛んでしまいます。
クミンやコリアンダーが基本となります。これが、香りのベースとなります。市販のカレールーにも、含まれています。
そこに、クラフトコーラと同じ材料であるカルダモン・クローブ・ナツメグ・シナモンで香りに深みを持たせます。
最後に辛さの調節としてブラックペッパーを使います。

ガラムマサラ材料
左 クミン
真中 コリアンダー
白皿 右上 カルダモン
白皿 右下 シナモン
白皿 左上 ナツメグ
白皿 左下 クローブ
■ クミン/当帰(トウキ)
実は、馬芹の別名は当帰(とうき)という生薬です。これは、身体の補血剤の代表生薬で、女性の聖薬とも呼ばれる生薬です。血を増やし、巡らせる作用があります。そのため、貧血・皮膚のかさつき・月経不順などにも効果があります。
そこに、他のスパイス(生薬)が健胃作用を持つので、胃腸を整え食欲増進に働きます。また、香りによる精神をリラックスさせる作用もあります。
皆さんが普段食べているカレーも実は、薬膳の一つと言えるでしょう。
注意点は、やはり香り!!
カレーを食べる直前に、ガラムマサラを加えて、ひと煮立ちさせる事です。加熱しすぎると、香りが飛んでしまいますので、気をつけてください。
■ コリアンダー/胡荽子(こずいし)
辛・酸・平・帰経は肺経・胃経・大腸経。
効能は、健胃消積・理気止痛・透疹解毒・収澁固腸作用があります。
言い換えると、消化を促進する事で、肉や脂肪類などによる胃もたれ・腹部膨満感を改善してくれます。
胡荽子は、体を温めたり胃腸を活発にし、整えたりする効果に期待されています。食欲がない時や、胃が弱まったときの消化不良の改善のほか、胃もたれにも効果的です。
消化を促進する事で、肉や脂肪類などによる胃もたれ・腹部膨満感を改善してくれます。また、気を巡らせ止痛作用があり、湿疹・痒みなどの熱を散らして解毒を促します。収斂作用もあるので、下痢止めにも良いでしょう。
■ クローブ/丁字(ちょうじ)

芳香性健胃薬に使われる生薬です。そのため、嘔吐・胃痛・腹痛・便秘・下痢などに効果を発揮します。
特に、冷えによる胃腸病におすすめ。
その他にも芳香による食欲増進作用を高めたり、鬱などの精神安定にも効果があるとされています。
■ カルダモン/白豆蒄

「香りの王様」と呼ばれるピリッとしたミントのような香りを持ちます。このスッキリとした芳香で、胃腸を整えたり、消化を促す作用があります。また、吐き気や嘔吐を改善にも使用されます。
■ ナツメグ/肉豆蒄(ニクズク)

あのムスクの香りに似ているとも言われ、複雑な香りです。ナツメグのイメージと言えば、肉料理ですね。よくハンバーグに使われるかと思います。
脾胃を温めて、下痢止めにも使用されます。肉料理で使われるのは、使う事で旨味だけでなく、食欲増進させる作用もあるからです。
■ 肉桂(シナモンスティック)

身体を内側からジワジワと温める働きがあります。そのため、血行を改善します。また、発汗作用を助け、風邪・腹痛・月経痛など冷えからくる痛みに効果を発揮します。
香りが良く、精神を安定したり、リラックスさせる働きもあります。
実際に、原物を砕いて、ガラムマサラパウダーを作ってみた!!
色々と使えるので、今回は少し多めに作ります。実際に作る際には、上記のティースプーンの割合で作ると良いでしょう。

ガラムマサラ末
・ クミン(馬芹 ばきん ) 15g
・ コリアンダー (胡荽子 こずいし) 20g
・ カルダモン (白豆蔲 びゃくずく)
2.5g
・ クローブ (丁字 ちょうじ) 2.5g
・ ナツメグ (肉豆蔲 にくずく) 2.5g
・ シナモン (肉桂 にっけ)2.5g
合計 45g
(1回使用量9g---カレー4皿分)
この他にも、乾姜・山椒・生姜・胡椒・唐辛子などスパイスとして足すと冷え対策としても良いでしょう。
カレーに使われるスパイスは、実は胃腸にも良い事が知られています。
胃腸が元気だと、東洋医学的も気を補う効果を高めます。
気が充実していると、身体を温める温煦作用という効果も高まるので、スパイスカレーは冷えにもオススメとなっていきます。
北海道など寒い地域では、スープカレーが人気なのも、この効果からかもしれません。
カレールーは、小麦粉も入り油も含まれるので、食べ過ぎは胃もたれにも・・・。
あくまで適度な量が大事。
まとめ
家庭料理の代表であるカレーも薬膳の一つです。
身体に元気を与えてくれる生薬がいっぱい含まれているので、夏バテ気味にも良いでしょう。ちょい足しをしなくても、十分に美味しいです。
明日から薬膳料理としてカレーを食べてみてはいかがでしょうか??
注意点は、日本カレーは小麦粉・油が多いので胃がもたれることも・・・。
これでは、折角の胃腸を良くする生薬が入っていても台無しです。
そのため、食べ過ぎは厳禁ですね。
興味があれば、自家製のガラムマサラで、ちょい足しをして本格的なカレーに挑戦しても面白いかと思います。
以上、参考になれば幸いです。