はーい。こんにちわー。
元気堂です。
汗ばむ季節になってくると、冷房器具の出番となっていきます。集団生活をしていると、暑がり寒がりなどもあり、体温調節が難しくなっていきます。最近では、真夏でも身体の内部が冷えている方が増えています。
今日は、汗ばむ季節でも【冷え】について考えていきましょう。
健康的な人からは、こんなに暑い中で、冷えって、どういうこと?? このように思うかもしれませんが、冷えに対して知る事で、パートナー・友人を労ることが出来るかもしれません。
まずは、この時期に冷えの原因となる物を紹介していきましょう!!
夏前~真夏にかけて、起こりうる冷えの原因とは??
・ 飲食物からの冷え
暑い時期には、アイス・キンキンに冷えた飲み物・そうめんなどが食べたくなりませんか?? これらは、直接体内に入るため、冷える事が想像できますね。子供の時に、急にお腹を壊したことはありませんか。
また、トマト・きゅうりなどの水分が多い野菜も身体の熱を取り、利尿によっても身体の溜まった熱を追い出します。身体が熱している場合であれば、食養生となり健康にはいいですが取り過ぎは、冷やす元にも・・・。
そして、苦みがあるゴーヤなども要注意。清熱作用があるので、適度な量が大切となります。
・ 冷房器具からの冷え
どちらかというと、これが冷え・夏バテの原因になっています。仕事などで四六時中、クーラーがあるような場所にいると、自然と冷えてしまいます。そして、急に高温多湿の中に出ることで、身体の中の調節する機能が乱れてしまう事も・・・。
・ 薄着の服装
上記の2つの原因に拍車をかけるのが、夏の服装です。特に、女性は要注意となります。
東洋医学では、女性は基本的に瘀血体質を伴います。これは、男性と違い月に1度月経があるからですね。また、筋肉量も男性よりも少ないので代謝が低い事もあるでしょう。
瘀血体質は、簡単に言えば血液循環が悪い状態です。女性のファッションには、スカート・ショートパンツ・お腹を出す服装がありますが、これが冷えを助長させます。手足が冷えやすい(特に下肢)方は、月経不順・月経痛などが強くでる傾向があります。
下肢が冷えると、心臓からの血液が冷えてしまいます。それがまた心臓に帰るときに、胃腸・子宮を経由するため、内臓の機能が低下することがイメージしやすいかと思います。
そのため、1年中冷え症の方は、なるべく服装にも注意しましょう。また、羽織り物なども常備するといいでしょう。
自分が冷えているのか!? 確認方法は簡単です。
お風呂に入ると、体調が良い ・ 患部を温めるの痛みの軽減 ・ 常に寒気を感じている ・ 尿の色が薄くて多い ・ 痰や鼻水などの分泌物がサラサラ ・ 汗をかきにくい(無汗) ・ 激しい痛み ・ 痛む場所が固定など
どうでしょうか?? 少しでも当てはまったら・・・
あなたは、もう冷えている!!
もしかしたら、そう言われてしまうかもしれません。人は、ロウソクの火のように、いつか消えます。その際は、冷たいでしょう。そう思うと、無理に冷やすという行為は、良くないと思います。あくまで、適度というのが重要です。
熱帯夜以外は、なるべく外気温・換気で上手く生活したり、職場の環境を変えられない場合には温かい飲食物を取ったり、ブランケットを使いましょう。
人体は、発汗する事で身体の熱を下げる働きがあります。そのため、夏に汗をかく事は当たり前で、本来は良いことなのです。
それでも、身体がキンキンに冷えてるよーーー!!
このような場合には、東洋医学の出番でしょう。体質改善を試みる価値があります!
■ 葛根湯
葛根湯は、風邪で無くても冷えには使えます。低血圧で、手足が冷える・首や肩こりが辛いといった症状があれば、まずは試して貰うといいでしょう。生薬も葛根・麻黄・生姜など温めてくれる物を含むので、出来れば白湯のような暖かい物と飲むと良いでしょう。
■ 人参湯
人参湯は、胃腸が冷えた症状に使います。機能が落ちて、食欲の低下・下痢(水っぽい下痢)・腹痛などです。
腹痛が強い場合は、桂枝加芍薬湯・大建中湯などが良いかもしれません。葛根湯とは違い、人参などの補気薬が入ることで、自分自身を温める力も高めてくれます。
■ 温経湯
冷えが原因の生理不順には、温経湯が使いやすいです。身体を補う成分だけでなく、温めてくれます。人参などの補気薬だけでなく、血を補い血流を促す当帰・センキュウなども含まれます。その上、桂枝・生姜などの温める役割をもつ生薬も含まれるので、困ったら温経湯を飲みましょう。
■ 鍼灸治療
三陰交というツボを温めよう。
このツボは、陰の経絡の3本が交わる部分つまり交差点です。そこを温める事で、効率よく身体を温めます。
三陰交
くるぶし から指四本上にあるツボです。骨の後ろ際です。その辺を、少し押すと、気持ちよかったり、痛い場合があります。ツボは、少し個人差でズレるので、大体の周囲を温めましょう。
まとめ
今回は、夏本番の前に出来る冷え対策についてでした。
思い当たる節があれば、今から改善しておきましょう。夏を気持ちよく過ごせるかもしれません。また、今から対策することで、夏バテ・熱中症になりにくい身体作りも良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。