はーい。こんにちわー。
元気堂です。
冬は、腎精を消耗する時期でもあります。この腎精は、生命活動・生殖能力。成長や老化に深い関係があります。そのため、老化現象の1つである抜け毛・脱毛症などにも影響を及ぼします。
最近では加齢だけでなく、若い人も髪の悩みを抱えています。それが、脱毛・髪質・円形脱毛症など症状は様々です。
そこで、髪と東洋医学について話して行きたいと思います。
髪と東洋医学の関係性とは、なにか？？
東洋医学では、髪は血余と言われます。これは、血という栄養を含んだ血液が余分にある状態を指します。血は、潤いなどにも関与するため、爪・唇や皮膚が乾燥しやすい冬は、不足しがちです。そのため、乾燥肌・爪が割れたり唇が切れたりしている場合には、先にそちらをケアをすると良いでしょう。髪は、血余つまり余っていないとできあがりません。
それだと、自分は当てはまらないなし、きっと大丈夫！！ このように、思うかもしれません。
そんな方も本当に大丈夫なのかを確認していきましょう。日々の生活に支障が無くても、暴飲暴食・ストレスや気圧変動などで、体調が左右されていませんか？？ 少しでも、当てはまったら注意が必要でしょう。 本当に健康な方は、それらを跳ね返すほど元気な状態です。ちょっとした変化に反応してしまうのは、すこし身体を正常に保つ機構（ホメオメタシス・恒常性）が落ちている可能性があります。
それでは、血が余分な状態にするには、何が必要になるのでしょうか？？
血というのは、水分（津液）・精（食事から補充されるエネルギーまたは父母からもらった先天的なもの）・気が関係があります。
気というのは、簡単に言えば元気です。元気がないと、脾胃の健康が落ちます。それでは、食事から得られる精も不足します。結果的に、血の量は不足します。元気を保つには、まずは生活を見直す必要があります。どんな記事にもかいてあるような事が大切です。
適度な運動・バランスの良い食事・十分な睡眠・ストレスを溜めないような環境を目指しましょう。
血＝津液一部＋微量な精 （＋は、営気）
血＝精×気化作用。
100％は、目指さなくてもいい！！ ある程度の適当さが大事。
正直、これを実現するのは難しいでしょう。ストレス社会では、その解消で暴飲暴食をしてしまったり、眠れないなど自律神経が乱れてしまう事もあるでしょう。
そもそも、東洋医学では、ストレスは肝という臓腑がダメージを負います。肝は、血の貯蔵庫でもあるので、血余という状態を目指す上では、肝の状態も考慮にいれるといいでしょう。そのため、お酒もほどほどに。
色々言われて、意味が分からないよ！ もう、自分には無理だ！ もう投げ出したくなる事もあるかと思います。
だからこそ、100％を目指さなくてもいいのです。人によって、生活は様々です。出来るだけ、意識することで気をつけていけば良いと思います。
例えば、エスカレーターは止めて階段にしたり、お酒も、いつもより1缶少なくするでも良いでしょう。仕事自体がブラックであれば転職を考えてみるのも一つの手です。転職サイトを調べてより良い環境が手に入るかもしれません。
それでも、髪の悩みが出る場合は、漢方薬と鍼灸をおすすめします。
何故、漢方薬と鍼灸が髪にオススメなのか？？
まず、漢方薬は血を補う補血薬（四物湯系）というのがあります。西洋で言えば、輸血のようなイメージです。
これを軸に、少し加齢によるものであれば、六味地黄丸だったり、痒みがあれば温清飲や当帰飲子などを服用してもいいでしょう。脂性ならば、解毒を促す荊芥連翹湯などの一貫堂処方も考えられます。
ストレスが多いのであれば、加味逍遥散や逍遥散がおすすめになります。
また、首肩の凝りが酷い場合は、頭の方へ良い血液が流れていないかもしれません。そんな時は、鍼灸治療が早いです。鍼灸には、副交感神経を活性化させる作用もあるので、リラックス効果もあります。
冷え症で、低血圧があり、肩こりや頭痛が酷いならば、葛根湯も使われます。
簡単に挙げただけでも、多くの選択肢があります。もちろん、原因が複数ある事が多いので、 加味逍遥散＋葛根湯という使われ方もします。 気になる方は、一度相談だけでもしてみると良いでしょう。
相談しに行くのが、敷居を高く感じてしまう場合には、無難な漢方薬としては、腎を補う補腎薬を試しましょう。
まとめ
髪は、血余であり肝腎が深く関係しています。髪の場合には、特に腎が影響します。また、腎（母）は肝（子）の母子関係と言われ親密な関係です。
冬から春にかけて、弱りやすくなるため、肝腎を養生するように過ごしましょう。1番簡単な方法は、旬な食べ物を取り入れる事です。その時期にとれた食材は、身体を滋養するのに適しているからです。
以上、参考になれば幸いです。