
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
英オックスフォード大学生理学・解剖学・遺伝学分野のDuncan Sparrow氏らによる研究で、以下の事が明らかになったようです。
妊娠100日目までの妊娠初期に、母親が貧血状態にあると、生まれてくる子どもが先天性心疾患を持つリスクが大幅に高まる可能性のある!!
女性にとって、貧血は切っても切れない関係であり、身近な疾患の1つでしょう。
貧血の原因には、月経過多・痩せすぎなどもあり、近年では無理なダイエットにより気が付かないうちに貧血になっている事もあります。
貧血は、血液の不足のイメージかもしれませんが、血液の中でも赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度が不足している事を指します。
このヘモグロビンは、酸素を各地へ運ぶ役割であり、濃度が減ることで立ちくらみ・めまい・頭痛などを引き起こします。
妊娠時に貧血状態であると心配なのが、胎児へ酸素供給も落ちてしまうことですね。
今回の研究では、イギリスで行われていますが過去にもイスラエル・カナダ・台湾で実施された3件の研究結果と一致しているので信憑性が高い研究結果となっています。
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■ 妊娠時の貧血の原因とは??
妊娠中の貧血症例の約2/3が、鉄の欠乏が原因!!
つまり、鉄欠乏性貧血が生じているようです。
では、鉄欠乏性貧血の原因が気になる事でしょう。
特徴として、若い女性に多く、月経が重い・婦人科疾患がある・マラソンなどの激しい運動で多い傾向にあります。加齢と共に、原因がポリープや胃潰瘍・胃癌などにより出血で引き起こされる事があります。
最近だと、無理なダイエットにより栄養不足から起きたり、偏食により栄誉バランスの偏りが多い原因になります。
そのため、良く病院では鉄剤を処方されています。
もし、予防を考えるのであれば、食事を見直す事が良いでしょう。
赤身肉や魚・小松菜・ホウレンソウ・ひじき・レバーなどがビタミンと鉄分が豊富でおすすめとなります。なぜなら、ビタミンCは一緒に取ると鉄の吸収率が高まるからです。
■ 漢方薬では、補血薬がおすすめ!!
基本処方である四物湯(当帰・熟地黄・センキュウ・芍薬)が基本となります。漢方薬で、婦人科の使うものには、この四物湯が基本的に配合されています。
特に、栄養不足や無理なダイエットが原因であれば、十全大補湯から始めると良いでしょう。
十全大補湯は、補気補血の両方を補います。血液だけで無く、元気を補う漢方薬です。良く手術後には、十全大補湯が良いと言われます。
補気の生薬で、体力の低下を防ぎ、手術により失われた血液を補血の生薬で補います。
この十全大補湯は、その他にも免疫力を高めることから風邪予防やガンに対しても使われるので、非常に幅広い使い方が出来ます。
また、『十全』は完璧なものという意味もあり、年齢を重ねた方のあらゆる部分をカバーしてくれる意味があります。
■ まとめ
妊娠時には、葉酸を飲むように指導させる事を耳にしますが、これからは鉄の摂取も気にしていく必要性もありますね。
元気な子供が生まれてくる1つの手段に、葉酸・鉄が必要であることを知っておくといいかもしれませんね。
以上、参考になれば幸いです。
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参考文献:「BJOG: An International Journal of Obstetrics & Gynaecology」に4月23日掲載