はーい。こんにちわー。
元気堂です。
これからは、風は冷たく冷え、乾燥した時期が続きます。
そんな時期に多いのが、風邪の他に、手足の皮膚炎です。つまり、手荒れの季節となります。
特に家事を良くする方は、水仕事で荒れやすいかと思います。
最近では、共働き夫婦も増えて男性も、手が荒れている方も多くなっています。
ですが、やはり男性よりも女性の方が同じ事をしても、症状がでやすい傾向にあります。
これは、血虚という体質が関与します。血虚とは、血液が不足している状態です。
血虚に伴い、瘀血も生じやすくなります。瘀血とは、血の巡りが悪くなった状態の事を指します。
女性に多い理由は、生理が関係しています。
月に一度に起こるので、どうしても血虚・瘀血とは切っても切れない関係です。
また、生理による出血は、血液が乏しい状態である血虚を引き起こします。
イメージが沸かない方は、庭やお風呂場で、ホースやシャワーを使いましょう。水量を調節する事で勢いが違うことに、気が付くかと思います。これが、体内の血管で起きていると思って下さい。
このように、若干ですが性差が出てきます。しかし、職業・ストレスなど様々な原因があるので、あくまで同じ条件下で比べた場合によります。
寒い時期に増える肌荒れの原因とは??
初めに話した通りで、冷え・乾燥が原因となります。
冷えまたは寒さは、寒邪と呼ばれ、流れの滞りを起こす原因に・・・。
これにより、血液の滞りを起こし、瘀血へといっそう発展していきます。
こうなると、十分な栄養を含んだ血液が手足の末端まで運ぶのが難しくなります。
これが、上手くいかなくなると、どうなるでしょうか??
答えは、簡単ですね。皮膚は潤いが低下し、皮膚疾患が起こりやすい状態となります。
そんな状態に追い打ちをかけるのが、乾燥です。環境も作用して乾燥に拍車をかけます。
そうなると、皮膚の状態はますます悪化し、砂漠のようになります。そうすると、皮膚が裂け、亀裂が生じてしまうのです。
これが、しもやけ・あかぎれなどの皮膚疾患の原因となります。
体質改善としては、根本となる血を補充!!
漢方薬には、補血薬と呼ばれる漢方薬があります。
この代表的な漢方薬が四物湯です。
四物湯は、顔色が悪い・皮膚がカサカサ・爪や唇の色が悪い・目がかすむ・動悸・ふらつき・筋肉の痙攣・女性においては貧血・月経不順にも用いられます。
四物湯の主薬は、熟地黄であり、当帰と芍薬は糖・タンパク質・脂質・ビタミンと豊富な栄養が含まれます。そのため、滋養強壮に働き、全身の栄養状態の改善・内分泌機能・神経機能にも作用するといわれます。
当帰・川芎は活血という血の巡りにも作用します。そのため、血管拡張作用を通じて栄養を各所に運びます。
芍薬は、鎮痙作用があり、芍薬・当帰・川芎は鎮静作用も示します。
当帰には、ビタミンB12・ニコチン酸・葉酸なども含まれるので、貧血にもおすすめです。
また、当帰の精油成分には子宮の収縮を抑制し、非精油成分には子宮収縮を強めるという両方に作用します。そのため、婦人科疾患において使いやすい漢方薬となります。
今から始めても間に合う予防法は??
■ 鍋料理などの温かい食事を取り入れよう。
ビタミンEなど皮膚に良い食事を取り入れましょう。そんな中で、一番手っ取り早いのが、鍋料理です。身体の芯から温まり、また肉・野菜をバランスが良く摂取できます。
その他にも、部屋が保湿されるなどの効果もあります。乾燥状態を作らないためにも、部屋の湿度には注意が必要です。
濡れタオルや保湿機なども良いでしょう。
■ お風呂に入り、しっかり温まろう。
お風呂に入らない方が増えていますが、スキンケアのためには欠かせない行為です。
冬場のお風呂は、肌を清潔にするだけでなく、身体を温める事が大切です。
血行が促進されるので、肌の隅々に栄養が行き渡り、肌の代謝も良くなります。瘀血体質や冷えやすい方は、面倒くさいと思っても取り入れると予防になります。
■ お風呂後の保湿は、10分以内に。
お風呂をお勧めしましたが、注意点があります。保湿リミットが迫っているという事です。
そんな時間は、たったの10分です。男性の場合は、時間に余裕が生まれるでしょうが、女性ではそう上手くはいかないでしょう。髪を拭くだけでも、相当な時間のロスとなります。
お風呂を出ると、急激なスピードで乾燥が始まります。放っておけば、入浴前よりも乾燥の状態に陥ると言われるのです。
ちなみに、最高の保湿タイミングは、お風呂を出た直後~1分後です。ここをピークにドンドン乾燥していきます。
そんなぁー、ズボラな私じゃ無理だよ・・・。何か他の方法はないの??
そんな場合は、薬用成分配合の商品を試すと良いでしょう。
すでに、手荒れで困っている・痛くて敵わん・・・。
このような場合は、太乙膏という漢方由来の軟膏がおすすめです。
この軟膏は、かなり癖が強く、黄色い軟膏で特有の臭いがあり、油分もたっぷりです。そのせいか、がっつり塗布して塗れば、次の日には大分状態が変わっているでしょう。
私も幼少の時に、皮膚炎で苦労しましたが、これを全身に塗布し治療した事を覚えています。そのおかげか、今では皮膚疾患に困らなくなっています。
まだ、私はそこまでの症状じゃないけど、何かおすすめの軟膏はないの??
そんな方には、ユースキン製薬のプローラ商品がおすすめです。
・ オールシーズンには、モイストクリーム。
・ 冬場には、油分が豊富なエンリッチクリーム。
・ 暑い時期には、ジェルタイプがおすすめです。
この3点を上手く使うのが、おすすめです。
もし、子育て世代であれば、エンリッチクリームがおすすめです。赤ちゃんは、おむつかぶれをし易いデリケートな皮膚状態をしています。
ペットでも使用できたりと口に入っても、問題がないと言われるので、全身に塗布してあげても安心かと思います。
また、それでも乾燥肌が酷い場合には、ジェルを使用した後に、モイストクリームまたはエンリッチクリームを使用するのが、個人的におすすめです。
私もズボラな方なので、ジェルだけの場合が多いですが、乾燥を感じた時に追加で塗布することで予防しています。
まとめ
今回は、しもやけ・あかぎれなどの皮膚疾患についてでした。
秋~冬にかけては、荒れやすいので何かしらの対策をして痛みが出る前に対処しましょう。
今回紹介した一つでも取り入れて貰えたら、嬉しいです。
軟膏やクリームでも、難しい方は、漢方薬を内服することをお勧めします。
四物湯は、薬膳料理にも使われる生薬です。そのため、薬が苦手な方も食べやすい風味・味となっています。
他にも瘀血・冷え・血虚などの原因を取り除く漢方薬がありますので、是非とも相談して下さい。
以上、参考になれば幸いです。