はーい。こんにちわー。
元気堂です。
目の悩みは、現代社会では当たり前かと思います。
特に、スマホ・パソコンを使う方には身近な悩みかもしれませんね。考えうる原因としては、使い過ぎな上に姿勢が悪くなり首肩こりも関与しているでしょう。
そのため、気が付かぬうちに、ドライアイに罹患している事あるでしょう。そんな時に、一つの改善方法として研究論文が発表されたのです。
■ 運動が、ドライアイを改善する。
研究の主な目的は、ドライアイ治療が今は点眼薬しかない・・・。その代わりに、運動によって眼の乾燥を改善出来ないのか??
運動がドライアイの予防策・解消になるのかを解明するために研究が行われました。
■ ドライアイって、どんな症状??
皆さんもご存じの通り、眼の表面は、基本的に潤っています。
これは、眼の結膜・角膜が涙で覆われています。この涙は、まばたきにより眼の表面全体に広がり、角膜や結膜に水分を補給します。また、ほこり・汚れなどの刺激物からの保護する作用があります。
健康な涙は、油・水・ムチンなどの糖タンパク質が層状になっています。
この層が不安定になると、涙のバランスが崩れて、乾燥の原因にもなります。
その結果、ドライアイとなり眼のバリヤー機能が低下し起こるのが、痛み・灼熱感・かゆみなどです。花粉症でも、ドライアイから来る場合もあるので、年中ドライアイの方は、花粉症で無くドライアイが原因かもしれません。
眼の症状だけの方は、一度ドライアイも疑うと良いでしょう!!
■ どのような方法で、検証したのか??
ざっくりした説明となりますが、18~25歳の大学生52人を対象としています。そこで、週五以上の運動をするグループ・そうでないグループに分けます。
ここで、疲労困憊になるまで運動を行ってもらいます。運動前後に、①涙液の分泌量・②涙の層が破壊される時間つまり層の安定性などをチェックしました。
■ 運動前の結果は??
運動している方が②(層の安定性)が優位に高い事が判明。①は、特に大きな違いはなかった。
■ 運動後の結果は??
どちらのグループも、①(涙の分泌量)の増加が見られた。(特に、普段から運動しているグループの方が優位な増加。)
また、②(層の安定性)についても、同じ結果となった。どちらも増加し、運動しているグループの方が優位となった。
この事から、研究者は以下のような結果を導きました。
スマホ・パソコン操作・テレビなどの使用増加から、ドライアイ症状を訴える人が比例するように増えている。その結果、運動に対する削時間が低下している。
この事から運動は身体や心の健康だけでなく、眼の健康にとっても重要だ!!と訴えています。
■ 東洋医学の目線で、考えると・・・??
東洋医学では、眼は肝と深い関係です。そのため、眼を良くするには、肝の機能を良くする事にも繋がります。
また、眼の涙・栄養などの潤す成分は、肝に貯蓄された血液が関与してます。
実際にも、肝臓病などの患者さんは、有酸素運動が大切となります。適度な有酸素運動は、身体に筋肉をつけるので糖質代謝・アンモニア代謝は促します。そのおかげ、肝を保護する事にも繋がるのです。
ここで、また東洋医学に戻ると、筋肉を司るのは、どこだと思いますか??
実は、五行説において肝という事になります。
つまり、運動(筋肉を動かす)をすると、肝を労るために、眼にも良いという流れは十分に考えられるかと思います。
■ 運動が苦手なら、杞菊地黄丸を飲もう。
■ 杞菊地黄丸
肝腎陰虚という症状に加え、眼疾患が含まれた状態に使います。
肝腎陰虚というのは、簡単に言えば老化現象または発育不全です。先天性・後天性はありますが、歩行や運動の遅れ・言語や歯の発育の遅れだったり、記憶力の減退・聴力低下・白髪・脱毛・失禁・足腰の弱りなどが現れます。
また、陰虚により身体を冷やす力・潤す力の低下が起こるため、身体の熱感・手足のほてり・のぼせ・不眠・口渇・寝汗などの症状が起きます。これらの症状に加え、眼疾患である視力低下・白内障・かすみ目・疲れ目・目の充血などがある場合には、この杞菊地黄丸がおすすめ。
30代過ぎてからは、老化予防と視力の低下予防に、服用しておくのも良いでしょう。
痛風などの生活習慣病は、加齢によりリスクが高まります。
杞菊地黄丸の基本ベースは、六味地黄丸であり加齢防止にもオススメとなっています。
食生活が乱れる方には、杞菊地黄丸が使いやすい漢方薬でしょう。
■ まとめ
いかがだったでしょうか?? 
現在、ドライアイで悩んでいる方は、運動は足りているでしょうか??また、秋冬の乾燥で目がかすむ方も注意が必要ですね。
もし、心当たりがあるのであれば、少しずつでも生活に運動を取り入れましょう。
中々、運動が出来ない環境の方には、杞菊地黄丸はおすすめとなります。昔から眼の漢方薬といえば、代表的な薬です。眼の栄養となるクコの実・菊花に、肝腎の栄養となる生薬で構成されたものです。
こちらを試すのも一つの手段です。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Experimental Eye Research」1月号に掲載