ドライアイから老眼が起きやすい!? ドライアイ持ちは、今から予防・改善をしていこう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

最近では、スマホ・ゲーム・タブレットなどで、とにかく目を使う事が増えました。そして、それに伴い、ドライアイや目の疲労感など眼疾患が増えているようにも思えます。

そんな時に、ドライアイの女性は、老眼になりやすい可能性があるという報告が入ってきました。

目の表面にある涙の膜が不安定な女性ほど、水晶体の厚さを調節する能力も低い傾向にあるというのです。

目で物をものを見るためには、角膜・水晶体・硝子体を使い、光を屈折させて、目の奥の網膜に光刺激を当てなければいけません。近くを見たり遠くを見たりするには、ピントを合わせます。このピントを合わせる時に、大事な役割を任せられているのが、水晶体となります。

水晶体を薄くしたり厚くしたりするのには、付け根にある毛様体筋・毛様小体が収縮弛緩する事で屈折を調節しています。

しかし、加齢とともに毛様体筋が衰えるために、収縮力の低下・水晶体自体が硬くなり懸濁・弾性力の低下によりピントが合わず老眼を引き起こします。

ドライアイは、涙の量が少ない・涙の膜が不安定なために、眼の表面が乾燥しやすくなる病気です。これにより、眼精疲労・眼の痛み・視力低下などに繋がっていきます。

今回の研究では、ドライアイが毛様体筋の痙攣を引き起こすからではないかと考えられています。この筋肉の痙攣が、水晶体の厚さに影響を及ぼし、屈折調節が上手くいかないためと考察しています。

また、男性では関連性が見られなかったという結果になります。

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東洋医学では、肝血虚・肝陰虚が関与している!!

肝は血の貯蔵庫として役割があります。この血は、各部位を潤したり、冷やしたり、栄養する働きがあります。

この血を不足した症状を血虚といい、さらに津液も不足した場合を陰虚と言います。

何故、肝血虚または肝陰虚に関係があるのか??

それは、東洋医学において肝は、筋肉を調節したり、目に関与しているからです。

肝血が不足すると、目や筋肉を滋養出来なくなるために、筋肉のけいれん・こむら返り・目がかすむ・視力の低下などを引き起こします。

何故、男性には関連性が見られなかったのか??

それは、女性には生理があるからだと考えます。男性と比べ、血の病になりやすい傾向があります。不正出血や月経過多であれば、血の不足が起こりやすく、ドライアイになりやすいでしょう。

とはいえ、肝血虚や肝陰虚は加齢と共に男性もなりやすいので、男性だから平気というものではありません。

予防としては、肝を滋養する事が大切!!

肝を滋養するには、ストレスを溜めない・規則正しい生活が大切です。オールをしたり、夜中まで起きていると肝が休む事ができないため、生活を改善する事が大切です。

しかし、世の中はストレスがいっぱいだし、急に生活を改善しろ!!って言われても難しいかと思います。

そのため、手っ取り早い方法が漢方薬を飲むことです。

肝血虚には、補血薬の代表である四物湯。肝陰虚には、肝腎陰虚に効果がある杞菊地黄丸。

この二つが基本となる漢方薬でしょう!!

■ 四物湯

血虚の基本処方であり、皮膚の乾燥・目のかすみ・爪が割れる・筋肉の痙攣・貧血・など滋潤不足や栄養不足の症状を現します。

四物湯は、名前の通り4つの生薬で作れ、補血・活血作用を持ちます。補血作用のある地黄・芍薬・当帰は全身の滋養滋潤し、活血作用のある川芎・当帰で全身への循環を促進します。

よくある足のつり(こむら返り)には芍薬甘草湯が有名ですが、これは一時的な鎮痙・鎮痛剤です。根本的な治療を考えるのであれば、補血薬や補陰薬が必要となります。

この四物湯は、体質改善としてもオススメです。

エッキ錠は、四物湯に補気薬の人参や胃腸を整える甘草も配合されており、よりオススメとなります。

■ 杞菊地黄丸

加齢により人は、腎精を不足していきます。これを補う漢方薬には六味地黄丸があり、この六味地黄丸に枸杞子・菊花を加えた物が杞菊地黄丸となります。

杞菊地黄丸は、加齢による眼疾患のファーストチョイスとなります。

白内障・視力の低下・老眼には、まずはこちらを試しましょう。しかし、杞菊地黄丸には六味地黄丸が含まれることから、老化の予防・発育促進にも使えます。

そのため、子供でも目が悪かったり、視力の低下が進んでいる時には服用してもかまいません。

まとめ

女性のドライアイと老眼の関係性についてでした。東洋医学から考えると、深い関係性は昔からありました。しかし、今までは化学的に説明が出来ない事も多いのも事実です。

今回の研究結果は、まだ可能性という段階ですが、東洋医学を説明してくれる一歩となっています。

東洋医学では、治療薬も存在しているので、興味があれば試してみると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

参考文献:「BioMed Research International」に1月28日掲載

漢方専門薬局元気堂(各種生薬、健康食品の通信販売、漢方無料個別相談) (kanpo.co.jp)

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