はーい。こんにちわー。
元気堂です。
寒くなると、美味しくなるのがカブです。スープや煮物だけでなく漬物としても使え、冬の野菜で重宝する事かと思います。
実は、真冬の野菜というイメージかもしれませんが、秋から美味しくなります。また、カブラナとも呼ばれており、春の七草の1つでもあります。昔は、根よりも葉の方が好んで食べていたそうです。
カブは、葉も根も栄養価に優れ、内臓の働きを促進します。そのため、胃腸病によく使われ、胃もたれ・胸焼けに効果を発揮します。春の七草も、年末年始の暴飲暴食で疲れた胃を休める意味もあるので、頷ける効果でしょう。
皆さんが食べるのは、根の方が多いかと思います。根には消化酵素が含まれるので胃腸の弱い方は食べるようにすると食養生にも繋がります。
消化不良の緩和・腸内のガス抜き・吐き気、げっぷの治療にも用いられます。その他の民間療法では、頭痛・便秘・ニキビにも応用されています。胃腸の機能を改善する事で、体内の余分な水分を排出するため解毒力を高める事で、多くの症状に対して効果を発揮する特徴があります。
栄養面では、オススメなのが根よりも葉の方が優れます。βカロテン・ビタミンC・ビタミンB2などが豊富ですが、なによりも亜鉛をはじめとするミネラルがたっぷりと含まれています。もし、葉の部分を捨ててしまっているなら、今日から葉こそ食べて貰いたいと思います。
私自身も、細かく切ってごま油で炒めるだけですが、簡単なご飯のお供として食しています。
アブラナ科(カブ・大根・キャベツ・白菜・ブロッコリーなど)には、抗がん作用を示すグルコシノレートが含まれています。このアブラナ科でもカブは、特に含有量が多いとされています。
東洋医学では、肺の機能を高める食材!!
東洋医学では、肺を補う食材として白い食材が良いとされます。白い食材であるカブは、残暑などで肺に蓄積した熱を取り除く事で、肺の機能を高めるとされています。また、辛みがあるものもオススメです。香辛料などは発散作用があるため、風邪を追い出す作用があります。
カブは、気の巡りにも関与しています。停滞した気・上がった気を降ろしたりします。そのため、消化不良・ガス溜まり・膨満感・げっぷ・吐き気などの民間療法として使われていたのです。
料理が苦手な方は、漢方薬を試してみよう。
腹部の膨満感・ガスが出たり、溜まりやすい・ゲップなどの胃腸症状には。○○建中湯が使いやすい。胃腸を補い、蠕動運動を正してくれます。
1番始めに、試してみるといいのは、大建中湯が良いでしょう。
■ 大建中湯
身体が衰弱していたり、身体の芯から冷えている方は試してみてください。特に、冷えると症状が悪化する方にはオススメです。
寒さや冷えにより、内臓が上手に機能しなくなると、腸の蠕動運動が損なわれガスが溜まりやすくなります。大建中湯は、身体(特に腹部)を温める事で、症状を改善させます。
また、下腹部痛がある際には、桂枝加芍薬湯の方が合うかもしれません。大建中湯も下腹部痛に使いますが、芍薬という生薬が配合されていません。芍薬は、腸の動きを整える作用があり、過剰な動きであれば鎮痙作用を示し、動きが悪い時には、腸を刺激して蠕動運動を促進させます。
経験としては、2つとも使う事が多いので、どちらも胃腸関係に対して重宝する漢方薬です。
■ 小建中湯
お子様で、虚弱体質・腹痛をおこしやすい・夜泣き・夜尿症など使われます。小建中湯は、桂枝加芍薬湯に膠飴が加わった処方です。これにより、補脾作用が高まるようになっています。
鎮痙・鎮痛・滋養作用に、寒さを除く事を目的としています。
まとめ
今が旬のカブには胃腸に良く、それにり多くの病気にも効果を示します。美味しく食べて、取り入れることで健康を維持しましょう。
また、これから寒くなる一方なので、カブを食べても駄目だー――。そんな方は、漢方薬を試してみるのも良いでしょう。
以上、参考になれば幸いです。