はーい。こんにちわー。
元気堂です。
GWにもなり、より外でお酒を飲む機会も増えていることでしょう。
そんな時に、気をつけて欲しいのが、下痢という症状です。
お酒を飲み過ぎた次の日に、腹痛・下痢に悩ませる事もないでしょうか。
下痢には、タイプがある?
むやみに、下痢止めを飲んではいけない??
急性の下痢のタイプは、胃腸炎だったり、食中毒である事が多くあります。
一回でもなった事がある人は、あの気持ち悪さは体験したくないし、下痢症状も酷かった事を思い出すでしょう。
これから気温もタッカうなるために細菌による原因が多く、冬はノロウイルスの原因が多いですね。
身体にとってウイルス・細菌が体内に侵入した時に起こす下痢は、一種の生体防御反応です。
この場合は、単に下痢止めを飲むのは、おすすめしません。防御反応で嘔吐や下痢で悪い物を出しているからです。ですが、あまりにも脱水が酷い場合は、医師の判断で服用するのは問題ないと思います。
漢方薬では、香蘇散や正気散・参苓白朮散などの薬を服用するのが良いかと思います。漢方薬は、無理矢理に下痢を止める訳でないので安全に服用する事が可能となります。
特に、香蘇散はよく使うイメージがありますね。
次に、慢性の下痢に悩む人の場合について述べます。
慢性の下痢症は、もともと胃腸の弱い人に良くみられます。このタイプは、疲れやすく、胃の中で振水音がすることがよくあります。
この胃の中の振水音は、漢方では、「胃内停水(いないていすい)」といって、一種の病的症状と考えています。
漢方薬として下痢に用いられるものは相当数ありますが、最もよく使われるものは、「胃内停水」を中心とした水分代謝の異常を改善する生薬や、人参などの体力を補う生薬を配合したものです。
また、神経の亢進によって起こる神経性下痢では、神経の緊張を緩和する処方が、奏効します。
試すべき漢方薬としては、六君子湯・香砂六君子湯などが良いですね。
お酒の飲み過ぎでも、下痢を起こす??
注意しておきたいのは、お酒による下痢は、症状により真逆の治療になる事です。
1つ目は、二日酔いでの下痢は熱が籠もった粘性のある便です。この場合は、半夏瀉心湯・茵陳五苓散などの身体の中の熱を下げつつ、水分代謝を良くする漢方薬を服用することをおすすめします。
2つ目は、ビールや牛乳などの冷たい物を服用したときに起こす下痢です。この場合は、水様便になることが多いかと思います。この場合は、胃腸が冷えたことにより、症状が起きているので胃腸を温めるような人参湯・啓脾湯・安中散などを服用すると治りが早いでしょう。お腹のガスが溜まりやすいなどの症状もあれば、大建中湯や桂枝か芍薬湯なども考慮するといいでしょう。
日常で、下痢予防に良い食材は??
日本人なら、口にした事がある食材だと思います。
それは、梅干しです。
梅干しは、昔から三毒(水毒・食べ物の毒・血の毒)を退け、福を呼ぶと言われています。夏場のおかずとしても、食中毒予防に防腐作用・殺菌作用として有名な食材です。
クエン酸などの栄養にも優れ、胃の酵素を活性化するため胃腸薬代わりにもなるものです。これからの季節、胃もたれや食欲がないときに試してみてください。
まとめ
下痢1つとっても、治療方法や飲む薬も異なっていきます。
なるべく、原因を明らかにして症状改善に努めましょう。
その1つに漢方薬という方法がある事を念頭にいれておくといいかもしれませんね。
以上、参考になれば幸いです。