嬉しさ・楽しさは、ほどほどに・・・。過度になれば、病気の原因にも??

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

春の寒暖差も落ち着き始めて、だいぶ季節的は過ごしやすい季節かと思います。
そのため、ライブやイベントにも自然と足を向かう事も増えるでしょう。
また、GWも近いことから、旅行の計画が待っていませんか。

そんな時に、東洋医学的に注意して欲しい事柄があります。

それは、過度の興奮には注意しよう!!

東洋医学では、喜ぶという感情は『心』が関与しています。
基本的に、夏の季節は、心への影響をもたらしますが、5月も日によっては夏日にもなるので、注意しておく事に越したことはないでしょう。

まず、気温が上がり、暑さが増すことで、体力・気力の低下が起きます。
また、身体の中の陰陽のバランスも崩れやすくなります。(陽が強くなりやすい)

すると、『心』は特に影響を受けてしまいます。
ここで厄介なのが、『心』と言われても、意味が分からないよ!!
東洋医学の心はかなり広義なために簡単に説明もしておきましょう。

東洋医学では、一年を通して季節と臓器を5つに分類します。(五行論の考え)

春には、ストレスの病が起こりやすく、イライラしやすいなどがあり、『肝』の季節と言われます。

梅雨時期は、身体が重く、食欲低下、下痢しやすいなどがおこり、『脾』の季節になります。
このように、季節も病状に関係していきます。そして、夏に該当するのが『心』となります。

この心を養うことで、夏を元気に乗り越え、秋を健康で迎えることが出来る事となります。
最近では、あまり夏日も早くなっているので7月から気をつける事も5・6月から準備した所でしょう。

初夏から夏の養生は、心にあり。注意すべき点とは??

 気持ちの高ぶりは、ほどほどに。

皆さんも経験はないでしょうか??
温かくなり始めたり、夏になると他の季節より、開放的になりませんか??

子供なら夏休みがあったり、祭り・バーベーキュー・花火・ビアガーデンなど大人も開放的になりやすくなります。

去年に引き続き、今年も自粛の夏となりますが、それでも他の季節よりは開放的になりたい季節でしょう。
特に、ロックフェス・地元の祭りなどのイベントも多くなり騒ぐ人も出てくるでしょう。

この楽しさ・嬉しさは、人体においてストレスを流し良いことなのですが、実は過度になれば良くないのです。

何言ってるんだーーー??楽しくて、何が悪いんだ??
人に迷惑かけていないじゃないか!!

私自身も、過度に嬉しかったり、楽しくて病気??どういうことなんだ・・・。そう思います。

しかし、東洋医学では、気持ちの高ぶりが極端だったり、長引くと気血(元気さ・エネルギー・血液など)の巡りに影響を与え、『心』の働きを弱めてしまうというのです。

これを、イメージするには子供の頃に遠足や修学旅行の前で、ワクワクして寝れない・日本がスポーツで格上を負かした時などの興奮状態・好きな歌手のライブに行ってハイテンションになった時に近いでしょう。

嬉しさ・楽しさが過度になったときの次の日は、ドッと疲れが出る方はいませんか?
これは、『心』が疲れを感じているかもしれません。

これから出来る身体の養生とは!?

■ 冷房や扇風機を、上手く活用しバテない生活を。

暑い日が続くことで、体の中に熱がこもりやすくなります。心が弱ったり、熱がこもったり
することで、次のような症状があらわれやすくなります。

・ 暑さに弱くなり、体調を崩す
・ なんとなくモヤモヤとした気持ちが消えない
・ 気持ちが不安定になり、眠りの質も落ちる
・ 顔に熱がこもり、のぼせやすくなる

■ 睡眠を見直そう

これから夏にかけて寝つきが悪い、ぐっすり眠れないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
眠りの質が落ちることで、疲れが取れにくくなり、日中のやる気が起きなくなることがあります。

また、心が弱ってくると夢をよく見るようになり、眠りが浅くなります。これは、レム睡眠といい熟睡してない時に起こります。

そのような場合は、寝室の環境を整えるとともに、できるだけストレスをためないように気をつけましょう。

夜は部屋の明かりを暖色系にしたり、間接照明に切り替えたりすることで副交感神経を優位にし、眠る態勢を整えるのもよいでしょう。ぬるめのお風呂につかるのもおすすめです。

漢方薬としてよく使うのが加味逍遥散!!
加味逍遥散は、モヤモヤして中々寝れない・考え事で目が覚めるなどの入眠障害にも使われます。

逍遙散でストレスなどをを流し、気持ちをリラックスさせつつ、それに清熱作用のある生薬が加味されるとことで交感神経の高ぶりを抑えるような作用があります。

これからの食養生には、何が良いのか!?

夏に向けて食欲が低下している時に、のどごしのよい冷たい麺類・サラダなどが多くなる方が多いのではないでしょうか。しかし、冷たいものばかり食べていると、内臓が冷えて消化吸収機能が低下します。

また、麺類には糖質が多く含まれているため、糖質の代謝に体内のビタミン Bを大量に消費されます。
すると、疲れが取れにくくなり「いつも身体が怠い」といった原因にも・・・。

夏こそ温かいものを意識して食べ、内臓の冷えを予防しましょう。

身体がポッポして熱している方は、余分な熱を冷ます「苦味」が必要です。苦味を持つものに加え、涼性、寒性のものも取り入れて、体調を整えましょう。

例えば、夏におすすめ五味が「苦」の食材
にがうり(寒)・セロリ(涼)・ラッキョウ(温)
にがうりは寒性、セロリは涼性のため、平性や温性の食材と組み合わせて献立を考えてみましょう。


寒性の食材
おかひじき・れんこん・緑豆もやし・キウイ・すいか

【涼性の食材】
トマト・きゅうり・モロヘイヤ・綠豆・冬瓜

まとめ

元気にこれからくる夏を乗り切るためには、毎日の養生が必須です。
小さなことでもコツコツと気をつけて過ごすことが、夏の暑さにも負けない体になる秘訣となります。今年の夏は、いつもより養生を意識して過ごしてみましょう。

そのためには、今から日常生活を見直すことが第一歩かと思います。

お盆を過ぎ、8月後半からは秋を意識した生活に切り替えていきましょう。

【夏の注意点まとめ】
・ 睡眠時間もしっかり確保して、疲れは持ち越さない
・ 適度な運動でエネルギーを発散して、適度に汗をかく
・ 心をゆるめて、リラックスする時間を確保する
・ 夏野菜はこもった熱を冷ます強い味方。献立に取り入れましょう

以上、参考になれば幸いです。

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