
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
生薬でも高くて耳にするのが、牛黄!!
漢方では、冬虫夏草・熊胆と同じく、有名な生薬です。年々価格も高くなっているのが現状ですが、聞いた事がない人には、一体なにか分からないと思います。
しかし、驚くのが皆さんが知っている金そう黄金よりもグラム単価が高いのです。
そんな生薬って、どんなものか気になりませんか?
牛黄とは、何か??
牛黄とは、牛の胆石です。それも、ビリルビン結石ですね。人間ように、コレステロール結石では、ありません。そのため、この結石は、中身が黄色っぽい色をしています。
ん??胆石?それって、病気じゃん!!そんなものを服用しても平気なの?
そう思っている方もいるでしょう。安心してください。歴史が相当古いです。
紀元前1~2世紀に作られた神農本草経という中国最古の書物には、すでに牛黄の効果について示されています。
その当時から高い薬として有名です。その理由は、胆石を持つ牛が1000頭に1頭しか取れなかったからです。
昔の人は、すごいですね。病気の胆石を服用しようなんて思わないのが普通ですから。フグもそうですよね。今では処理することで、神経毒を除外できますが、そこにたどり着くための犠牲は計り知れないと思います。
そんな牛黄ですが、神農本草経には、『卒倒して意識不明になったり、高熱・けいれん、精神の異常の治療。邪気・たたりを追い払う。』『長期にわたって服用すれば、新陳代謝が良くなり、寿命を延ばし、物忘れをしなくなる。』
などと書かれています。
ここまで聞くと、すごい生薬だ。これさえあれば、お守りもいらないし、健康も手に入れられる。牛の胆石最高!!
まぁーそこまでは行かないにしろ。凄い効果があったのでしょう。
そんな牛黄がどのくらい高いのかをあげておきました。
1玉5000円~6000円・・・。その中の牛黄の量もたった30㎎・・・。現状の価格ですが、これからも徐々に上がってくる生薬となっています。その分、効果に期待したいですね。
そんな牛黄の効果とは??
①強心作用
心臓の働きを高め、動悸・めまい・下半身のむくみなどを改善します。
②降圧作用
血圧を正常値に戻す作用があります。肩こり・首凝り・頭が重い・頭痛・めまい・のぼせにも効果的です。
③肝臓保護作用
肝機能を改善します。二日酔い・右側の肩こり・倦怠感などを改善します。
『片しこう』という漢方薬があります。田七人参が主薬で、牛黄と麝香という生薬が入っています。これは、急性肝炎などの特効薬として、台湾・中国で使われています。
④抗炎症作用
喉の腫れ・痛みなどの炎症性疾患の改善。
⑤解熱作用
風邪などの熱を下げます。なかなか下がらない熱の場合に使用するといいでしょう。
⑥鎮静作用
精神を安定させます。イライラ・不眠に使用し、神経を和らげます。
⑦鎮痙作用
けいれんを抑えます。てんかん・熱性けいれんなどの改善します。
⑧赤血球新生促進作用
貧血に効果あるため、めまい・立ちくらみ・血色が悪さも改善します。
⑨抗酸化作用
体内の脂質の酸化を抑え、老化防止に役立ちます。
⑩抗ウイルス作用
ウイルスの活性を弱める作用があり、ウイルスにより起こる症状を緩和させます。
⑪利胆作用
胆汁分泌を活性化させます。消化不良・背中の怠さ・腹が張る・みぞおち痛などに効果あり。
まとめ
どうでしょうか? 高いだけあり、効果も多岐にわたりますね。お金に余裕がある人は、救急薬として持っていてもいい生薬です。
私が使用をおすすめのは、以下の状態である方です。
現在、受けている治療で効果がない・使う薬や治療方法がない。
そんな場合は、牛黄を試してみる価値があると思います。
以上、参考になれば幸いです。