身体が冷え込む季節には、オリジナルチャイ(薬膳ミルクティー)を飲もう。心身共に、温まろう!!

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

この季節になるとテレビのCMでも、お家へ帰ろうー♪シチューを食べようー♫といった身体を温める食べ物が流れるイメージがあります。また、お茶やコーヒーでもホットのものを選択する事が多いかと思います。

今回は、薬膳でも牛乳またはアーモンドミルクと煮出すだけで作れるので、簡単な上に健康にも良いおすすめのチャイを紹介しましょう。

そもそも、チャイって何??

チャイとは、インドではミルクと砂糖を加えた飲み物の事を言います。そこに、スパイス(生薬)を加える事で、マサラチャイと呼ばれます。日本では、このスパイス入りであるマサラチャイをチャイと呼んでいます。

つまり、日本にではスパイスミルクティー = チャイ と思っても良いでしょう。

作り方は、ミルクティーを作る工程を少し変えれば良いので、簡単です。

① スパイスを水と煮込み、煮出す。

② 煮汁がある程度茶色になったら、茶葉を入れます。

③ その後、お好みに合わせてミルク・砂糖を加え、沸騰しないように注意して軽く煮詰めます。

④ 後は、スパイスを濾したら、完成です。

※ 作りたい量により、分量が変わります。後ほど、実際に作る工程も書いています。

チャイに使うスパイスの効能・効果を知ろう。

■ クローブ(丁字)

芳香性健胃薬に使われる生薬です。そのため、嘔吐・胃痛・腹痛・便秘・下痢などに効果を発揮します。

特に、冷えによる胃腸病におすすめ。

その他にも芳香による食欲増進作用を高めたり、鬱などの精神安定にも効果があるとされています。

■ カルダモン(百豆蒄)

「香りの王様」と呼ばれるピリッとしたミントのような香りを持ちます。このスッキリとした芳香で、胃腸を整えたり、消化を促す作用があります。また、吐き気や嘔吐を改善にも使用されます。

■ シナモン(桂皮)

身体を内側からジワジワと温める働きがあります。そのため、血行を改善します。また、発汗作用を助け、風邪・腹痛・月経痛など冷えからくる痛みに効果を発揮します。

香りが良く、精神を安定したり、リラックスさせる働きもあります。

この以上、3点が基本のスパイスとなります。出来れば、粉末の加工品よりもホール(原型)がオススメ。作る直前に、砕くことで、香りが引き立ち、パンチの効いたチャイが作れます。

もっとオリジナルを作ってみたい!!

少しアレンジをしたい方は以下のようなスパイスを使っても良いでしょう。また、より挑戦したい方は、自分の体調に合わせて、他の生薬を使っても面白いかと思います。

 ナツメグ(肉豆蒄)

あのムスクの香りに似ているとも言われ、複雑な香りです。ナツメグのイメージと言えば、肉料理ですね。よくハンバーグに使われるかと思います。

脾胃を温めて、下痢止めにも使用されます。肉料理で使われるのは、使う事で旨味だけでなく、食欲増進させる作用もあるからです。

■ フェンネル(茴香)

ヨーロッパ地中海沿岸を原産地とします。6月から8月にかけて、セリ科の特徴である先端から多数黄色い小花を多くつけ、秋には長楕円形の果実をつけます。

この果実がフェンネル(茴香)という生薬です。
茴香とは、スパイスとして果実を粉末にし、魚肉の風味づけに使用されます。

香りが良く健胃薬としてよく使われます。消化を助け、胃腸に溜まったガスの除去、消化不良、便秘、お腹の張りなどに効果があると言われます。


胃腸以外の作用もあり、利尿により手足・身体のむくみを取り除きます。また、去痰剤としても用いられます。

■ 乾姜(ジンジャー)

皆さんがよく知る生姜(ショウガ)の乾燥した物となります。

実は、生姜・乾姜は同じショウガですが、効果は異なります。

生姜は、発汗作用を伴うように身体を温めてくれます。また、吐き気を抑えたりなど。

乾姜は、身体の中の寒さを散らす作用があり、身体の奥から四肢へとジワジワ温めてくる作用があります。

そのため、冬はこちらの方がオススメです。

使う茶葉も、選ぶ方が良い??

紅茶の種類は、様々ありどれを選ぶか迷う事もあるでしょう。紅茶と言えば、アールグレイというイメージがあるでしょう。しかし、各種スパイスを入れるチャイには、この香りが喧嘩してしまうため、アールグレイは避ける方が良いでしょう。

そのため、アッサムまたはセイロンを試しましょう。ロイヤルミルクティーにも使われる茶葉となります。

また、茶葉にはポリフェノールが含まれるので。抗酸化作用に優れます。老化防止にも良いので、リラックスには持ってこいとなります。

実際に、スパイスからチャイを作ってみよう!!

■ 用意するもの

今回は、コップ2杯分の分量となります。

・ 紅茶(セイロン茶) 3袋(5.4g)

・ 水コップ1杯分 (約120cc)

・ 牛乳コップ1.5杯分 (約180cc)

・ 砂糖はお好みで(今回は小さじ2杯分)

・ スパイスは基本の3つ各0.5g前後(クローブ・カルダモン・シナモン)

 直前に軽く砕きましょう。香りが引き立ちます。 1番大切なポイントです!!また、スパイス感

■ 工程

① 鍋に直接、水を入れ強火で沸騰させます。沸騰したら、スパイスを入れ軽く煮立たせます。

② 沸騰した水が色づいてきたら、茶葉を投入し弱火で2分程度、加熱します。(お好みで時間は調節してもかまいません。)

③ 2分後、牛乳を投入し、沸騰直前で火を止めます。

④ 最後に、茶こしで茶葉とスパイスを取り出して、完成。

まとめ

今回の配分量だと少しスパイスが弱くも感じます。しかし、多めにした場合だと強めに出てしまうので、自分好み加減するのが良いでしょう。

味は、ミルクティーにスパイスが香る程度で、香りを楽しむ結果となりました。もし、パウダーを用いたい場合には、茶葉をミルクで煮出す時から入れると、丁度良いと思います。

身体を温めてくるチャイを是非お試しを!!

以上、参考になれば幸いです。

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