はーい。こんにちわー。
元気堂です。
東洋医学では、欠かせないのが陰陽論です。
簡単にいえば、何事も2つに分けるという事ですね。
例えば、男女・昼夜・上下など簡単なものも含め、とにかく2つに分けます。
ここでいう、陰陽のイメージは以下となります。
陽 =活動的・動的・熱いなど、動くのがイメージ。熱いは、火の揺らぎとかをイメージしてください。
陰 =静的・冷たい・消極的など、落ち着いたイメージです。
陰キャ・陽キャとか、耳にしますが、何気なく使う言葉も、無意識で陰陽論が使われている事が分かります。
ただし、少し注意点も・・・。
それは陰陽は、常に相対的なもの!!
ん!? おや、これはどういう意味なの!?
少し意味が分からない事もあるでしょう。
この相対的って意味は、昼(陽)は夜(陰)に比べて暖かった(陽)。冬(陰)は夏(陽)に比べて、寒い(陰)。
もう少し分かりやすくすると、例えば、陰陽でマンションの階を見てみましょう。
1Fと2Fでは、2Fの方が上にあり、陽ですが、2Fと3Fを比べれば、2Fは陰となるとい事ですね。
なにと比べるかで、陰陽の立場が変化するという事です。
ここが重要!! 陰陽は、バランスが大事。
陰陽は、とにかくバランスが大事!!
どちらかが強い・良いという事では、ありません。
2月は、乾燥が強く、身体を潤す陰の作用も大事です。
しかし、あまりにも陰陽の陰を補ってしまうと、身体が冷えてしまう事も・・・。
そのため、均等に釣り合っている事が健康に繋がります。
この陰陽のバランスは、日々の生活にも関係しています。
冬には、鍋とか暖かいものが美味しいですよね!?この場合は、冬が陰で、鍋料理が陽です。
運動した後のキンキンに冷えたビールや麦茶はどうでしょうか?
そうです。運動が陽で、冷えた飲み物が陰となります。
陰と陽は、止まっているシーソーのようにバランスが取れている方が良いのです。
陰>陽・・・陰の力が強いと、冷えや寒さが強くなります。冷え症の方に多いですね。陽の温める力が必要になります。
陰<陽・・・陽の力が強いので、熱症状が出ます。カサカサの皮膚を持つ皮膚炎なのは、この陰の潤す力の低下に理由があります。
陰(女)+陽(男性)=子供という新しい生命の誕生となります。
陰陽の関係が壊れる場合は、離婚や死別などがあります。
もっと身近な陰陽の関係性とは!?
夏(陽)になると、動物は毛が少なくなり(陰)、身体を調節します。冬は、その逆です。
人も同じで、夏(陽)は薄着(陰)になり、冬(陰)は厚着(陽)になります。
魚においても、冬(陰)になれば、油を蓄え(陽)、美味しくなります。
食事も、そのように陰陽に合わせてバランスが変わっていきます。スポーツでも、攻め(陽)受け(陰)、恋愛の押し(陽)引き(陰)の駆け引きがあり、気が付かない所で多く存在しています。
良くある風邪の後遺症も、陰陽で解決!?
ノドの炎症・腫れ・高熱は、身体が異物を追い出すために熱を生じています。
この熱は、もちろん陽ですね。
風邪のような急性の陽は、咽頭などの粘膜である陰を消耗します。
そのため、いざノドの症状が治まった時には、陰が充分にないので、空咳・痰が絡む・ノドがうずくなど粘膜の不足で起こる症状が残ります。
元気な方は、何事もなく終わる症状も加齢・既往歴などがある方は、治りにくい・・・。
そのような時には、陰を補う食べ物・漢方薬がオススメです。
陰性の食べ物は、基本的に瑞々しい食べ物であり、果物などが身近でしょう。
漢方薬であれば、滋潤作用を高める生薬と言えば、麦門冬が含まれるものが良いでしょう!!
その理由は、乾燥を抑えて、身体を潤す作用に優れているからです。肺や咽頭の粘膜を潤す事で、咳や痰を抑えていきます。また、粘膜を整えるので風邪が身体に侵入するのも防いでくれます。
この生薬で一番有名なのが、麦門冬湯。
麦門冬湯は、名前の通りで、麦門冬という生薬がメインとなります。その他に、人参・粳米・半夏・甘草・大棗で構成されます。補気作用や胃腸を整える生薬も含まれており、夏バテにも使用できます。
この麦門冬湯に合う症状とは、皆さんは、もう分かるかと思います。
空咳・痰が絡む咳・咽頭炎・気管支喘息・声がれなどの症状ですね。このような症状は、年を取っていくと時期に関係なく生じやすくなります。
そんな方は、これを毎日服用して体質を改善していくことが、おすすめでしょう。
まとめ
ここまでの説明で、陰陽のバランスの大事さが伝わっていたら、幸いです。
健康においても、上記で示したとおり、陰が強くてもいけないし、陽が強くてもいけません。
あくまで、バランスを大切にしてください。
詳しく知りたい方は、陰陽論について学んでみると、面白いかと思います。
以上、参考になれば幸いです。