林先生による漢方症例(田七人参 編)

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

今回は、台湾の獣医師である林先生による田七という生薬についてあげたいと思います。

林先生は、台湾だけでなく日本の獣医師資格をもっている優秀な方です。

そんな先生の東洋医学の説明を見ていきましょう。

林先生の漢方講座

臨床で田七の使い方


田七(でんしち)はウコギ科多年生草本で栽培は難しく、播種してから3年~7年後にやっと収穫できる。

そのため、三七と呼ばれている。葉は薬用の人参に似ているから参三七とも言うが普通は田七または田七人参という。

田七人参は外傷による止血、内出血の止血、傷の癒合、鎮痛などの効果を持っていることから「本草綱目」には「山漆」と記されている。

田七が漆のように傷口を癒合させるという意味である。田七人参は名薬であるため別名「不換金」ともいう。


田七の成分はパナックスジオール、パナックストリオール、鉄分、カルシウム、蛋白質、糖分を含み、吐血、鼻血、血便、子宮出血、産後の出血、打撲症、鬱血、腫脹などに優れた効果を発揮する。

現代の研究により、抗酸化作用や抗炎症作用、抗ガン作用などが認められる。高血圧、心臓病の改善や肝臓の保護作用などが期待される。

林先生の体験談

個人的な経験から、犬と猫の「様々な出血」と「心臓病」に対して、田七はよく効きます。 

例えば、吐血、鼻血、血便、血斑、耳血腫と腫瘍の出血など。症状により対処療法を行って、田七と他の漢方薬を飲んで、すぐ止血できると思います。

心臓病の場合は心筋の虚血状態が改善される。また心搏数が減少、血圧低下、心筋の酸素消費量低下などが期待される。


参考文献:田七人参

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