日本人は、首肩こりになりやすい!! 原因を自覚して予防する術を知ろう。 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

スマホ・パソコンの普及により、多くの方が簡単にインターネットを楽しめる時代になりました。しかし、便利になった代わりに、首肩こりが増えている傾向があります。

特に、スマホを四六時中使っている事で、その症状が強く出ているようです。鍼灸治療に来る方でも訴えている症状には、頭痛・肩こり・首凝り・眼の疲れ・眼の奥が痛いなどが以前よりも増えた感覚があります。

そのような方の治療で、首肩こりが改善すると、頭への血流改善などから首方の患部だけでなく、眼の症状も改善する事が良くあります。

今回は、多くの人が悩んでいる首肩こりについて話していこうと思います。

なんで、首肩こりを感じるのか??

生活をしていると、自分の頭を重く感じる事はないかと思います。しかし、一般的な頭の重さは、5~6㎏もあるのです。イメージが沸かない方は、ダンベルやお米を持ってみると、重さにびっくりするかもしれませんね。

この重さを首・肩の筋肉で支えていると思うと、凝ってしまうのは分かりやすいかと思います。寝ている以外では、頭の位置を維持するために常に筋肉が働いてくれています。その上に、スマホ・パソコンを使う際には、まっすぐ視線を見て使う人は少ないでしょう。

大概の人は、やや斜め下付近で操作をするので、支える筋肉にもより負担が増えています。また、日本人である事も、首肩こりの症状に拍車をかけています。

日本人しか、肩こりを起こさない!! このような言葉を耳にした事はないでしょうか??

100%がその通り!! とは言えませんが、的を得ている言葉でもあります。この理由としては、日本人の骨格・筋肉が関係しています。

欧米人と比べると、頭が大きい割に、首から肩の骨格・筋肉が華奢であるためです。これでは、欧米人よりも肩こりを訴えるのも頷けるでしょう。

しかし、日本人でも首肩こりを感じる人と感じない人もいます。この違いは、何なのでしょうか。

首肩こりを誘発する原因とは??

原因を追及すると、人により異なっていきます。例えば、過度のストレスだったり、運動不足、眼精疲労などがあります。最近では、スマホの普及に伴い、無意識に同じ姿勢でいる事で首肩こりが生じてます。

東洋医学でも、同じ事が言えます。首肩こりの原因には、瘀血・寒邪・気滞などの原因が多く、血や気の巡りに低下により生じています。また、秋から春にかけては、寒さにより身体が縮こまりやすく、筋肉も固くなり易い事も原因となっていきます。

予防としては、小まめに休憩を挟み、ストレッチをすることです。これだけでも、凝り固まりが減ったり、眼精疲労対策になります。また、集中しているとまばたきが少なくなっていることがあるので、意識的に瞬きをするように心がけましょう。

オススメは、肩甲骨の内側を意識して動かすことです。あまり首をぐりぐりと回すのは痛める原因となるので、気をつけましょう。目安は、最低でも1時間に1度くらいは取り組みと良いと思います。

首肩こりを改善させると、眼が楽になる理由は??

首肩こりがあると、眼精疲労も生じやすくなるのは、血流が低下するため、新鮮な栄養や酸素を運びにくくなるからです。自分の筋肉で、首を絞めているような状態となります。

首が締まっている状態なら、頭に栄養がいかない上に、ブルーライトなどで直接的に影響がある眼に疲労が蓄積しやすくなります。

そのため、首肩こりを改善するだけでも眼精疲労は、だいぶ改善されていきます。

予防としては、身体が温まる程度の運動(散歩・ウォーキングなど)の軽めな物が良いでしょう。ふくらはぎは第2に心臓と呼ばれるため、足を使うと全身の血流が高まります。

また、運動は気分転換にもなるので、血だけでなく気の巡りにも良い行動です。首肩こりを持っている方は、自律神経の乱れも起きている事があり、そのような方には軽い運動を取り入れる方が早く改善しやすいでしょう。

ストレスからくる首肩こりは、ホルモンが乱れやすい女性に多い傾向です。また、冷え症により全身も寒くなり易いのも女性が多いので、足を使う運動は予防にも良いでしょう。男性と違い、足を出す服装も多いので冷えには十分に注意する事も大切です。

首肩こりを漢方薬で改善するには??

東洋医学では、病気の原因により治療する方法が異なります。そのため、首肩こりといっても、寒さ・瘀血(血の巡り)・ストレス(気の巡り)・慢性疲労(気虚)など原因は様々・・・。

このような原因がありますが、改善するのにオススメな漢方薬を紹介しておきましょう。

■ 葛根湯

風邪薬のイメージが強いですが、冷えや寒さによる疾患には、良く使用されます。筋肉を柔らかくする働きもあるので、身体が年中冷えやすく、首肩こりを併発している場合は、葛根湯を試す価値があります。

お風呂など温まると改善する方には、相性が良いかと思います。ただし、妊婦・高血圧の方は注意が必要です。麻黄が昇圧作用があるので、高血圧を助長させるかもしれません。逆に、低血圧の方は、オススメでもあります。

■ 丹心方

血の巡りを良くし、血のうっ滞を取り除く働きがあります。また、ストレスの流れも良くする香附子なども配合されています。

高血圧・頭重・動悸などにも働き、特に丹参という生薬は、血管拡張させて血圧降下・抗炎症作用・鎮痛作用などがあります。高血圧が気になっている首肩こり持ちは、こちらの丹心方の方が安全に使用できるでしょう。

■ 加味逍遥散

イライラ・鬱々している・ため息が多いなど気の巡りが良くない・頭痛・不眠など気の巡りが悪く、自律神経も乱れている場合には、加味逍遥散がよく効きます。加味逍遥散が合う方は、心配性だったり、少し神経質ぎみの方が多い傾向です。

悩みを抱えて、いつまでもモヤモヤしてしまう時には、試してみると良いでしょう。

まとめ

日本人は、骨格・筋肉量から首肩こりになりやすい事が判明しています。また、気持ちも心に秘めがちな人種も、症状を助長させているでしょう。

そのような時には、患部を暖めたり、運動などを取り込んでいくといいかもしれませんね。

また、紹介した漢方薬は、比較的始めやすいものです。他の事を試しても改善が見られない場合には、試してみると良いでしょう。

以上、参考になれば幸いです。

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