秋は、変わり目の季節。 ここで、養生するか?しないか?で、秋冬の過ごし方が変わるかもしれません。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

秋は、夏の暑さと冬の寒さが混じり合う季節でもあり、気温差が激しい季節でもあります。東洋医学では、この夏から冬になる期間で、前半を暑邪・燥邪で、後半を寒邪・燥邪という邪気が悪さをするとされます。

乾燥する時期ではあるので、燥邪が悪さをするのは共通となりますが、夏の暑邪と冬の寒邪の違いが出てきます。まったく、反対の性質のため、季節の変わり目で多い体力の低下を引き起こしやすくなります。

そのため、10月~11月の養生が大切であり、疲れや病気を持ち越すと、余計に身体に負担をかけてしまう時期となります。

今回は、秋の過ごし方・注意点について話していきましょう。

秋は、身体の滋養に適した季節!! 健康になるチャンス!!

移り変わりで、体力が低下しやすいと述べましたが、実は滋養にはぴったりの季節とも言えます。秋は、実りや成熟の季節でもあり、身体を滋養してくれます。

多くの食材が、旬を迎えてエネルギーに満ちているために、それを摂取する事で健康になれるチャンスとも言えます。そのため、ここで生活スタイルを正しておくと、風邪に負けない身体が手に入るかもしれません。

バランスの取れた食事 ・ 適度な運動 ・ 早寝早起きなどの睡眠の改善

この基本的な3つを押さえることがポイントと言えましょう。

しかし、その他にも事前に出来る注意点が存在します。

■ 気温の変化に注意
この時期は、寒暖差が激しくなります。昼は冷房が必要なくらい暑くても、夜になれば肌寒くなることが当たり前です。朝に薄着で外出してしまえば、夕方から寒さに困ってしまう事が充分にあり得ます。そのため、使わなくても羽織り物を持ち歩くことが予防の1つでしょう。

特に、首・手首・足首は冷えやすい部位です。秋になっても、足を出す服装は全身を冷やす可能性があります。特に、女性は足が冷えると、心臓からの温かい血液が冷えてしまい、子宮・胃腸などの内臓を冷やしてしまいます。そうなると、風邪だけでなく、生理不順や生理痛の悪化が起こります。

不妊症の1つの原因でもありますので、秋だけでなく注意すべき事柄でしょう。

■ 乾燥という燥邪に注意
夏と比べると涼しくなり、のどの乾きを感じにくくなります。すると、知らないうちに水分不足になる事も・・・。また、環境的にも湿度が減り、拍車をかけます。

身近な所で予防するには、夏や秋の果物などがおすすめです。みずみずしい作物が多いので、身体を滋養してくれます。

■ 肺と腎のケアが大切
東洋医学において、秋の季節は肺が関与しています。また、冬は腎の季節なるため、これからは肺・腎ともにケアが重要です。肺は、清気(酸素)と濁気(二酸化炭素)を交換する呼吸機能・水分代謝の調節・体温調節・免疫機能などの働きを有します。

そして、燥邪の影響を受けやすい特徴を持ちます。そのため、秋は肺を傷めやすいので、多くの機能に障害が起きます。特に、呼吸器疾患が多いイメージでしょう。

また、腎も呼吸に関与しています。肺は、呼気・腎は、吸気を司るとされているので、この両方のケアが呼吸器疾患の予防となります。

秋の食養生には、大根と蓮根がおすすめ!!

■ 大根

大根は、涼性の性質を持ち、体内の余分な熱をとりさってくれます。咽頭炎には、大根おろしやその汁が効果があるとされるのは、この働きがあるためです。また、肺を潤す作用もあるため、咳・痰なども改善してくれます。

また、消化酵素のアミラーゼが豊富なために、民間療法では胃腸薬としても使われます。消化促進・胸焼け・胃酸過多・二日酔いなどにも使われてきた歴史があります。

■ 蓮根

蓮根は、大根と同じく肺を潤す作用があります。そのため、咳・痰・咽頭炎にも使用されます。また、タンニンというポリフェノールが含まれるので、消炎作用・止血作用をもち、胃潰瘍などの潰瘍にも効果を発揮します。

大根と蓮根の2つの食材を食べることで、胃腸の機能が高まり、他の栄養を吸収しやすくするなります、それだけでなく、喉や喉頭、気管支、肺を潤すことで風邪予防にもなるうため、秋冬には積極的に食べたい食材でしょう。

ケアをしていても風邪を引いてしまったら・・・。

■ 風寒犯肺

風邪・寒邪が肺に影響している症状の事を指します。咳や痰が少なく、透明や白く、サラサラした鼻水(水鼻)、寒気、発熱、頭痛などの症状を伴います。花粉症も、同じ症状になる事が多いでしょう。

身体に、寒さという冷えが入り込んでいる事が特徴となります。

この際の治療法としては、小青竜湯がファーストチョイスでしょう。

■ 風熱犯肺

風邪・熱邪が肺に影響している症状の事を指します。咳や痰が出ますが、ネバネバとした黄色の痰、黄色の鼻水、喉が腫れて赤い、口渇感、発熱、冷たい物を好むなどの症状を伴います。

身体に熱が籠もっている症状が特徴となります。

この際の治療法としては、麻杏甘石湯や銀翹散などが使われます。風熱の邪を身体から追い出す麻黄湯系が使われます。

まとめ

いかがだったでしょうか?? これで、秋冬の最低限の知識は得られたかと思います。後は、行動をして風邪などに備えていきましょう。

それでも、多くのストレスに晒されているために、免疫・体力の低下から風邪を引いてしまった時には、上記の漢方薬を試してみるといいでしょう。どれも、常備薬としても優秀な漢方薬です。

以上、参考になれば幸いです。

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