寒さという敵を知って、冬を乗り切ろう!! 身体が冷える前に、予防できる事とは?? 

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

年末に近づき、一段と冷え込んできました。外の気温の低下と共に、段々と布団から出るのも辛くなり、外にも出たくないと思う方も増える方と思います。特に、風が強い日には、身体の熱も取り除くので、一層注意が必要でしょう。そんな時に、やってくるのが風邪となります。

この時期の風邪には、風寒の邪気・風熱の邪気によるものが多いですが、何よりも罹らないことが大切です。そのため、きちんとした防寒することが必要になります。

ですが、子供の時は、どうだったでしょうか??

小学生の時は、まったく寒さに動じていない子もいたでしょう。半袖短パンに真冬を過ごせる猛者もいました。また、ジャケットを持っていても、直ぐに脱いでしまう・・・。そんな元気な子を目にする事もあります。

年齢を重ねると、寒さに弱くなっている気がしませんか??

今回は、その原因とは何か考えていきましょう。

東洋医学の考えから養生を考えよう!! 寒さ原因とは??

東洋医学では、寒さの事を寒邪といいます。これには、4つの特徴があります。

① 冷やす作用

これは、説明しなくても分かるかと思います。全身・部分的に冷えをもたらす作用です。手足が冷えたり、腹部・全身にも冷えの症状を起こさせます。

② 収斂作用

引きつったり、縮こます作用です。汗腺に起これば、汗が出なくなり、筋肉に働けば足がつったり、関節がこわばるような症状を引き起こします。

早朝や夜中に、足がつるような人に多い症状です。

③ 凝滞作用

気血の流れ(栄養・血液が停滞)が悪くなる。お風呂に入ると、症状が良くなる方は、気血の流れが停滞している人が多いでしょう。

 陽気を失わす作用

寒邪が停滞すると、身体を温める作用の陽気が消耗していきます。そのため、元気が落ちるので、疲れやすい・やる気が出ないなどの気虚症状に、身体が冷える・尿が近くなる・足腰が冷たいなどの冷えを伴う症状も出てきます。

寒邪に対しての予防法とは??

■ あらゆる首を温めよう!!

首・手首・足首は、血管が集中している部分のため、ここを冷やせば全体が冷え、温めれば身体が全体が温まっていきます。

■ 筋肉量を増やそう。

代謝量を増やすことで、自発的に温める作用を増やします。また、ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれる筋肉です。下肢の血流を心臓に戻すために必要なので、ここの筋肉量が落ちれば血流も悪くなります。

■ 強弱体質に場合は、陽気を補おう。

温める力である陽気が失われている場合は、補う事が必要となります。

バランスの取れた食事・十分な睡眠・適度な運動で取り戻せれば良いのですが、無理な場合も勿論あります。

その場合は、陽気を補う漢方薬が良いでしょう。身体を温める力が強ければ、少年のように半袖短パンで過ごせるかもしれません。

上記で駄目なら、身体を温める漢方薬も試してみよう!!

■ 陽気を補う漢方薬

人参湯または大建中湯がおすすめです。どちらも、胃腸を温める生薬が入っており、人参の生薬も豊富です。

特に腸の動きが良くない場合は、大建中湯の方が良いかと思います。経験として、ご飯を食べると、身体が温まる感じがしませんか?? これらの漢方薬は、人参などの補気剤により、胃腸を元気にするだけでなく、ジワジワと身体の内から温める生薬も配合されています。

そのため、本来は胃腸を整えるような漢方薬でも、身体を温める事にも応用がききます。

■ とにかく温まりたい。外が寒すぎる。

風邪薬で有名な葛根湯を試してみてはいかかでしょうか?? 葛根湯は、風邪薬のイメージでしょうが、肩こりや冷えにも使うことが出来ます。葛根・麻黄・生姜・桂枝などが身体を温めることで、血管を広げ温かい血液を全身へと循環させます。

この際に、温かい飲み物で服用するとより効果が得られるでしょう。

冷え症の方には、常備薬としてもお勧めです。

■ 女性の方は、足からの冷えに注意。

月経などがある女性は、男性よりも血の巡りが悪くなる傾向にあります。そして、ファッション的にも真冬でも足を出している方が多いでしょう。

このような場合、冬の寒邪が足下から身体を冷やします。そのため、心臓からの温かい血液も末端の足下を巡る事で冷えてしまいます。心臓へ戻るときには、キンキンに冷えた血液が、子宮・胃腸・肝臓などの内臓にも悪影響をもたらします。そうすると、内臓機能が低下するので、様々な症状を生じます。代謝が落ち、脂肪も付きやすくなります。

特に女性において、子宮の働きの低下により、月経不順・PMS・不正出血・不妊症などの可能性も秘めています。今は何ともなくても、将来に不妊症で悩む事もあるので、改善方法は知っておくと良いでしょう。

そんな時にオススメなのが、温経湯・当帰芍薬散となります。不妊治療にも使われる漢方薬で、下肢の浮腫・冷え対策にだけでなく、月経により失われる血液を補充する補血剤も配合されています。

意外と知られてはいませんが、これらを服用していた花粉症持ちの女性が、春になっても花粉症を感じなかった事もあります。水鼻などの症状は、体内の冷えが関与する事が多く、これを除くだけでも、他の症状を改善した結果でしょう。

■ お灸で、経絡を温めよう。

足三里・三陰交などは足にあるツボです。そのため、素人でも始めやすいかと思います。先ほど述べたとおり、女性には特にオススメでしょう。もちろん、男性にも効果はあるので、試してみると良いでしょう。足三里は、松尾芭蕉も使用していた経穴でもあります。

健康増進にもオススメな経穴でもあります。

まとめ

寒邪を知る事で、ますます寒くなる時期の対応策についてでした。足湯などもオススメな為、お灸が苦手な方はお風呂で温まりながら、足の末端から体幹に向けてマッサージも良いでしょう。

漢方薬は、他にも種類があるので身体に合うものを選ぶことも大切です。紹介した漢方薬は、どれも使いやいものです。身体にエネルギーを与えてくれるようなものなので試しやすいかと思います。

寒さを知る事で、健康を維持していきましょう。

以上、参考になれば幸いです。

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