はーい。こんにちわー。
元気堂です。
日々の気温の高さで、滅入っている頃かと思います。また、コロナ禍でのオリンピックも始まり、不安もある所でしょう。
今回は、夏の養生について話したいと思います。
この夏の過ごし方で、秋以降の体調も整える事が出来るかもしれないので、読んでもらえたら幸いです。
秋に向けての健康管理は、始まっている。
7月23日、オリンピックの開会式ですね。この日は大暑。毎年、この頃には梅雨が明けて本格的な夏が始まる頃です。そして、8月7日に立秋を迎えます。しかし、例年通り、暑い日が続くので、水分をしっかりとり、熱中症などに気を付けて過ごす事が大切となります。
東洋医学では、夏は『心』の季節とされています。気温が上がり、暑さが増すことで、体力・気力の低下が起きます。
すると、この季節の『心』は特に影響を受けてしまいます。
いきなり、『心』と言われても、意味が分からないよ!!
そういう方もいるので、他の例も含めて説明しましょう。
東洋医学では、一年を通して季節と臓器を5つに分類します。(五行論の考え)
春には、ストレスの病が起こりやすく、イライラしやすいなどがあり、『肝』の季節と言われます。
梅雨時期は、身体が重く、食欲低下、下痢しやすいなどがおこり、『脾』の季節になります。
このように、季節も病状に関係していきます。そして、夏に該当するのが『心』となります。
この心を養うことで、夏を元気に乗り越え、秋を健康で迎えることが出来る事となります。
夏の養生は、心にあり。注意すべき点とは??
■ 気持ちの高ぶりは、ほどほどに。
皆さんも経験はないでしょうか??夏になると他の季節より、開放的になりませんか??
子供なら夏休みがあったり、祭り・バーベーキュー・花火・ビアガーデンなど大人も開放的になりやすくなります。
去年に引き続き、今年も自粛の夏となりますが、それでも他の季節よりは開放的になりたい季節でしょう。
特に、オリンピックで日本人が金メダルでも取れば、嬉しく思い騒ぐ人も出てくるでしょう。
この楽しさ・嬉しさは、人体においてストレスを流し良いことなのですが、過度になれば良くないのです。
何言ってるんだーーー??楽しくて、何が悪いんだ??人に迷惑かけていないじゃないか!!
私自身も、過度に嬉しかったり、楽しくて病気??どういうことなんだ・・・。そう思います。
しかし、東洋医学では、気持ちの高ぶりが極端だったり、長引くと気血(元気さ・エネルギー・血液など)の巡りに影響を与え、『心』の働きを弱めてしまうというのです。
これを、イメージするには子供の頃に遠足や修学旅行の前で、ワクワクして寝れない・日本がスポーツで格上を負かした時などの興奮状態・好きな歌手のライブに行ってハイテンションになった時にが近いでしょう。
嬉しさ・楽しさが過度になったときの次の日は、ドッと疲れが出る方はいませんか?これは、『心』が疲れを感じているかもしれません。
■ 冷房や扇風機を、上手く活用しバテない生活を。
また、暑い日が続くことで、体の中に熱がこもりやすくなります。心が弱ったり、熱がこもったり
することで、次のような症状があらわれやすくなります。
・ 暑さに弱くなり、体調を崩す
・ なんとなくモヤモヤとした気持ちが消えない
・ 気持ちが不安定になり、眠りの質も落ちる
・ 顔に熱がこもり、のぼせやすくなる
■ 夏こそ睡眠を見直そう。
毎日、暑くて寝つきが悪い、ぐっすり眠れないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
眠りの質が落ちることで、疲れが取れにくくなり、日中のやる気が起きなくなることがあります。
また、心が弱ってくると夢をよく見るようになり、眠りが浅くなります。これは、レム睡眠といい熟睡してない時に起こります。
そのような場合は、寝室の環境を整えるとともに、できるだけストレスをためないように気をつけましょう。
夜は部屋の明かりを暖色系にしたり、間接照明に切り替えたりすることで副交感神経を優位にし、眠る態勢を整えるのもよいでしょう。ぬるめのお風呂につかるのもおすすめです。
夏の食養生を始めよう。
暑い日が続くと、のどごしのよい冷たい麺類、サラダなどが多くなる方が多いのではないでしょうか。冷たいものばかり食べていると、内臓が冷えて消化吸収機能が低下します。
また、麺類には糖質が多く含まれているため、糖質の代謝に体内のビタミン B, を大量に消費することで疲れが取れにくくなり「いつも身体が怠い」といった原因にも・・・。
夏こそ温かいものを意識して食べ、内臓の冷えを予防しましょう。
心を養うためには、体の余分な熱を冷ます「苦味」が必要です。苦味を持つものに加え、涼性、寒性のものも取り入れて、体調を整えましょう。
夏におすすめ五味が「苦」の食材
にがうり(寒)・セロリ(涼)・ラッキョウ(温)
にがうりは寒性、セロリは涼性のため、平性や温性の食材と組み合わせて献立を考えてみましょう。
【寒性の食材】
おかひじき・れんこん・緑豆もやし・キウイ・すいか
【涼性の食材】
トマト・きゅうり・モロヘイヤ・綠豆・冬瓜
【涼性の食材】
とうもろこし・あずき
かぼちゃ・あじ
夏は、冷やしたトマトやきゅうりがおいしいですが、いつもと違う調理法で食べてみるのもおすすめです。
まとめ
元気に夏を乗り切るためには、毎日の養生が必須です。小さなことでもコツコツと気をつけて過ごすことが、夏の暑さにも負けない体になる秘訣となります。今年の夏は、いつもより養生を意識して過ごしてみましょう。
お盆を過ぎ、8月後半からは秋を意識した生活に切り替えていきましょう。
少しずつ湿度が下がり乾燥し始めると、鼻やのどの粘膜、肌などが影響を受けやすくなります。鼻、のどの乾燥は、かぜを引きやすくなったり痛みが出たりしやすくなりますので、乾燥対策は早めに始めましょう。
【夏の注意点まとめ】
・ 睡眠時間もしっかり確保して、疲れは持ち越さない
・ 適度な運動でエネルギーを発散して、適度に汗をかく
・ 心をゆるめて、リラックスする時間を確保する
・ 夏野菜はこもった熱を冷ます強い味方。献立に取り入れましょう
以上、参考になれば幸いです。
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