今が旬のキノコ類!! トリュフにように菌塊から出来ている生薬で、冬の寒さ対策をしよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

秋になると、旬となるのがキノコ類となります。特に、松茸がスーパーにも並ぶ頃でしょう。基本的に、キノコ類は免疫力を高める作用に優れるので、風邪が流行しやすい冬にかけて食卓へ並べると養生としても良いでしょう。

そんな中でも、意外とキノコだったの!? そう思われる食材がトリュフです!!

土の中でできて、中々見つける事が難しいために、希少価値が高い事はご存じかと思います。そのため、フレンチなどの高級料理に使われたり、世界の三大珍味とも呼ばれます。味を楽しむというよりも、香りを楽しむ食材と呼ばれます。

これは、松茸に近い考えでしょう。よく香り松茸・味シメジという事を耳にしますね。ともかく、この時期にはキノコ類が最盛期といっても良いでしょう。

今回は、同じくキノコ類の仲間である生薬を紹介していきましょう。その生薬とは・・・

               茯苓

茯苓とは、主に松の木の根に寄生している事が多く、マツホドとも呼ばれます。つまり、トリュフと同じく土の中にできるのです。また、トリュフは独特の香りを訓練された豚などで発見できますが、この茯苓は香りがないので探し方も異なります。

昔は、茯苓突きと呼ばれる方法で採取されていました。長年の経験と鋭い勘で、鉄製の尖った棒をマツの根元近くに突き刺し,その感触で見つけ出していたそうです。

そんな茯苓ですが、生薬としても多くの漢方薬に使われています。例えば、五苓散・小半夏加茯苓湯・茯苓飲など。

茯苓の効能・効果とは??

茯苓には、優れた利水作用があります。これにより、身体の余分な水分を血中に引き込み、尿として排出してくれるのです。そのため、様々な漢方薬に配合されています。

その他にも健脾作用があり、脾の運化作用を強める事で、消化吸収の促進してくれます。脾胃は、湿(余分な水分)を嫌うので、茯苓は利水作用だけでなく、健脾作用も高めるので効率的に尿として水分を排出してくれます。

また、精神安定もあり、鎮静作用も有します。

水太り・浮腫みやすい方には、茯苓がオススメ。

これからの時期は、どんどん気温が低くなっていきます。浮腫・水太りなどは、血管から皮膚や筋肉などの水分が漏れ出ている状態となっています。これを水滞と呼びます。

この水滞により、皮膚や筋肉へ行き渡るはずの血(栄養)が上手く流れずに、障害をきたします。また、水分が多いと、体内が冷えやすくなるので、これからの時期には注意が必要なのです。

そのため、真冬までに水分代謝をうまくする事で、冷えにくい身体を作ることが出来るでしょう。また、代謝が上がれば、消費カロリーも増えるので、ダイエットにも良いとされます。

特に、女性は生理があるので瘀血(血の巡りが低下している状態。)体質になりやすいため、冷えは天敵です。冷えという寒邪は、凝集させる働きがあるので、瘀血の症状を悪化させる可能性があります。

茯苓を使ったオススメ漢方薬 3選

■ 五苓散

水毒と呼ばれる水に関与した病気のファーストチョイスと呼ばれる漢方薬です。

急性胃腸炎・口渇・尿量が少量・嘔吐・腹痛・頭痛・浮腫などの水毒によって出る症状には、まずは試してみてください。

その他にも、脾胃が弱って水の代謝が落ちた暑気あたりにも使われます。梅雨時期・低気圧などで症状が悪化する時にも、葛根湯のようなレスキュードーズとして備蓄しても良い漢方薬の1つです。

実は、お酒好きにもオススメ!! お酒の時には、ウコンというイメージがあると思いますが、この五苓散がよく使われます。

水分や油分の取りすぎにより、湿という邪気が身体に籠もったときには、五苓散が良いでしょう。二日酔い、顔や足がパンパンになったり、油物の食べ過ぎによる胃もたれなどにも活躍します。この際に、舌苔が黄色・身体に熱感が強いなど熱の症状があれば、茵陳五苓散もオススメです。

■ 当帰芍薬散

「女性の聖薬」と呼ばれるほど、女性のために作られた漢方薬です。冷え症があり、疲れやすい、浮腫やすい、下腹部痛、頭重、生理不順などがあれば当帰芍薬散を試してみて下さい。その他にも、PMSなどのホルモンの乱れにも効果が期待できます。

当帰芍薬散は、全身へ栄養や血液を巡らせ、余分な水分の排出を促す働きがあります。トイレの回数が増えたと感じることがありますが、余分な水分が排泄してくれているため、継続服用する事で身体が温まることを感じるでしょう。これにより、水太りが解消されたり、代謝が上がるために太りにくく、ダイエットにも使われます。

■ 五淋散

五淋散というのは、五種類の淋病を治す漢方薬を意味します。淋病とは、頻尿・排尿痛・排尿の切迫した状態などを指します。ちなみに、五淋とは、石淋(尿路結石)・気淋(前立腺肥大、神経性頻尿)・膏淋(尿がクリーム、米のとぎ汁状になるもの)・労淋(過労からくる排尿異常)・熱淋(急性の尿路感染症)のことを言います。

そのため、泌尿器関係のトラブルがあれば、試してみると良いでしょう。

まとめ

水を溜めやすい体質には、茯苓という生薬は体質に合いやすいでしょう。状態によって使う漢方薬は異なりますが、当帰芍薬散・温経湯などは補法と呼ばれるものなので、安全に始められます。

また、食事にも注意して、ショウガなど身体を温める食材を使ったり、豆類などの水の排泄を手助けしてくれる食材もオススメです。

加齢により、トラブルが増えている場合には、運動を取り入れるのも1つの手段です。筋力の低下により、下半身が浮腫やすい方には、ふくらはぎを鍛えることも大切です。筋肉を付ける事で、余分な水分を押し出してくれます。また、代謝も上がり、健康的になるので一石二鳥かと思います。

以上、参考になれば幸いです。

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