不老不死とまでは、いかないが加齢に抗う漢方薬!! 良い年の取り方をしよう。

はーい。こんにちわー。

元気堂です。

最近、年のせいか・・・疲れが。年のせいか・・・腰が・・・。といった年齢による症状と片づけていませんか??

人は、誰でも年を重ねます。しかし、実は漢方薬には、その加齢による症状を取る漢方薬が存在します。

これを聞くと、何とも胡散臭いと感じますね。それなら、不老不死の薬もあるの??

答えは、無いです。あくまで、人間の年を取ることは、不可逆的です。

しかし、東洋医学の理論では、その症状を遅らす事は可能だと考えられるのです。

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東洋医学では、補腎が大切

東洋医学の五行説では、生命の誕生は女性の腎精と男性の腎精が交わることにより生まれます。

現代医学でいう精子と卵子のような関係です。この腎精というのは、生命エネルギーを現しています。

これが不足していると先天性の疾患になりやすかったり、成長が遅かったりします。

逆に、年を重ねたときに、それまでに腎精を消耗が激しいほど、加齢による症状もでます。

この腎精が不足している場合の事を、腎虚と言います。腎虚の症状は、上記に挙げたように加齢による腰痛・膝痛・排尿関係・ぼけ・聴力の低下・耳鳴り・膀胱炎・脱毛・糖尿病など多岐にわたります。小児においては、発育が遅いことです。

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それでは、この腎虚を改善するには、どうしたら良いのでしょうか??

答えは、簡単で、腎精を補充しましょう。

腎精を補充するには、腎精のことを知ることが必要です。腎精は、まず2つに分類されます。

両親から受け取った腎精を先天の精と言い、食べ物などから補充されるものを後天の精とも言います。

つまり、食事から補充は可能と言うことです。その延長戦で漢方薬に補腎薬があります。

漢方薬には、どんなものがあるの??

代表的な補腎薬には、六味地黄丸というのがあります。これが、基礎であり、ここから冷えがある場合は、八味地黄丸・目のかすみや疲れがある場合は、杞菊地黄丸・むくみ・水の代謝が悪い場合は、牛車腎気丸などに分かれていきます。

今回は、この基礎である六味地黄丸について話していきましょう。

六味地黄丸とは

さきほども伝えましたが、泌尿器のお悩みや、子供の成長不良、老化に伴う諸症状にいたるまで広く応用されている腎虚(腎陰虚)を改善する代表薬です。

本来はハチミツなどで練って作る丸薬ですが、現在はエキス剤も多く流通しています。


六味丸は、宋代・銭乙の『小児薬証直訣』に記載されたものが最初といわれています。

『金債要略』の八味丸から、桂皮・附子(ブシ)を除き、子供用に改良したもので、主に先天的な虚弱体質による発育不良や小児の麻痺の治療に用いられていました。

当時は子供の薬で、現在のように広く応用されていませんでした。しかし、『小児薬証直訣』を研究し、六味丸を
重視した張元素が、六味丸を今のような「腎虚の基本処方」の地位に引き上げたといわれています。

少しマニアックな話になりましたが、歴史が古く経験学を通して汎用性が高くなった漢方薬と思いましょう。

老若男女にも、使えるようになったのは安全であり使いやすいという事です。

また、六味丸は地黄、山茱萸、山薬の「三補」と、沢瀉、牡丹皮、の「三瀉」の6種類の生薬から作られます。足りないものを強く補いつつ、瀉するものも加えることで補い過ぎを防ぐ「補瀉併用」が特徴です。

簡単にいえば、全体的にバランスを取って、身体が整うように作られているという事です。

料理と同じで、出汁だけでなく、みりん・酒・砂糖などを使うことで、美味しい煮物が作られるように漢方薬も生薬同士で、上手く構成されています。

まとめ

加齢による症状があれば、六味地黄丸を始めると良いでしょう。

加齢だけでなく、他にも症状がある場合には以下のような漢方薬もおすすめです。

加齢+冷え・・・八味地黄丸

加齢+むくみ・水分代謝が悪い・・・牛車腎気丸

加齢+熱・炎症症状・・・知柏地黄丸

加齢+眼疾患・・・杞菊地黄丸

年齢を重ねると、色々な症状が合わさっておきます。補腎薬で対応できない場合は、一度相談してもらえたら、嬉しいです。

以上、参考になれば幸いです。

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