はーい。こんにちわー。
元気堂です。
何をしても痛みが取れない・・・。そんな方には、もしかしたらVR体験が救世主かもしれません。VR技術の研究において、鎮痛剤を打っても効かないような激痛を伴う重度の火傷患者にVR体験をさせることで、感じる痛みの緩和につながったことが報告されたのです。
人によっては、嘘だぁー!! ほんの気持ちだけでしょ!! このように疑問視してしまうでしょう。
しかし、脳の働きに対して変化が起こったことが判明しているそうです。脳に作用する事で、痛みに対しての影響に関与している可能性を見いだしました。しかし、長時間にわたるVR使用の安全性はまだ懸念すべき点でもあります。
そもそもVRとは、何??
Virtual Reality(バーチャルリアリティ)の略で、仮想現実と呼ばれることもあります。最近では、アニメや映画でも題材で使われる事があり、自分自身のアバターを作る事で、一昔よりも身近になりました。
しかし、ゲームや映画のイメージが強く、あまり医療に関与しているイメージは沸きにくいでしょう。VR体験のメリットは、リアルに感じられる仮想世界でしょう。それにより、普段できない体験ができることです。
娯楽だけでなく、不登校・引きこもりがちでも登校する練習にも良いですし、外科医の練習にも良いかもしれませんね。
既に、医療現場ではVRは当たり前!?
精神医療分野におけるPTSD治療に使われているそうです。9.11同時多発テロを体験した多くの人がPTSDに悩まされました。PTSDの治療では、トラウマになった状況を再現する曝露療法というのがあります。しかし、既に破壊された場所を再現するのは、コストや時間もかかります。そこで、使われたのがVR技術です。
VRで再現することで、暴露療法ができるようになり、治療に目覚ましい効果が認められました。この成果により、イラク戦争のPTSD治療においてもVRが用いられる経緯があります。
自然災害・テロなどの災害でのPTSDつまりトラウマの治療には、VRが当たり前となる時代となるかもしれません。
急な事故などで起こる幻肢痛にも効果が!?
幻肢痛とは、手や足を切断した患者が無くなったはずの手・足の痛みを感じるという症状です。名前の通り、まぼろしの痛みですね。
この幻肢痛の治療には、鏡療法という残った手足を動かす様子を鏡で映しすことで、幻肢を動かす感覚を与えるという方法が行われています。しかし、この治療は個人差があり効果が分かれるのが問題点でした・・・。
そこに、手足を動かして幻肢を思い通りに動かすことで、感覚を与えるVR療法が始まり、その効果も判明しています。その他にも、VRゴーグルを使用することで視力回復した事例が、国内外問わず見かけるようになっています。
VRで、視力も回復!?
弱視の治療において、すでに米国ではVRが当たり前のようです。日本での事例はまだ少ないようですが、視力が上がったという報告も確認されているようです。
子供の弱視向けの「Luminopia One」というVR治療法は、1日1時間・週6日・約3ヶ月続けたところ、参加者の62%に視力の改善がある結果が判明しています。
また、成人の斜視の治療でVivid Visionという方法では、90%以上が物体を立体に捉える認識機能が向上し、実験前よりも文字が読みやすくなるなど、基本的な視力の向上にも関係している結果も分かったようです。
今後とも安全性も確立すれば、期待ができる治療法でしょう。
まとめ
これからの治療には、VRが当たり前となるかもしれません。耳にすることは多くなったかと思いますが、まだまだ経験した事がない方が多いかと思います。
今のうちに、どんなものかを理解しておくと良いかもしれませんね。昔でいうガラパゴス携帯に慣れていた人は、なかなかスマホ・タブレットに慣れないことが多かったでしょう。
これと同じで、ある程度知っておくと、VRも始めやすいかもしれません。
以上、参考になれば幸いです。