
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
今回は、お酒と難聴に関しての話をしていこうと思います。
まず、難聴と言えば、加齢により生じる事が多くなりますね。
そこに、お酒により悪化する可能性についてはまだ知られていません。
今回、東北大学の高橋 ひより氏らが東北メディカル・メガバンク計画のコホートデータを用いた横断研究を実施により関連がある可能性が示されたようです。
また、面白い事に男女の性差により結果も変化したようです。
結果として男性では、過度の飲酒は潜在的な危険因子となり、女性では適度な飲酒は保護効果をもたらす可能性あるようです。
一般的なビール(アルコール度数約5%)350ml缶1本あたりの純アルコール量は約14gです。
男性1日当たりアルコール摂取量が60~80g・80g以上において4,000Hzでの加齢性難聴の発症リスクが高くなるため、およそ4缶以上飲むとリスクが高まりますね。
女性では1日当たり10~20gのアルコール摂取が4,000Hzにおける加齢性難聴の発症リスクが低くなる結果のため、1缶半くらいに抑えると良いようです。
■ 東洋医学では、難聴・耳鳴りの原因は8つ!!
① 風熱襲肺の耳鳴り・難聴
風熱という病が肺から経絡を通り耳へ症状を引き起こします。
特徴は、低音が聞きにくくなり自分の声が大きくなります。また、風が吹くような耳鳴りが起こります。
初期は、鼻水・鼻づまり・耳痛・耳の閉塞感・発熱・頭痛など風邪症状を伴います。中耳炎にもなりやすい。
② 肝火・肝陽の耳鳴り・難聴
肝胆の病気で、怒り・ストレスで症状が悪化します。
肝火による特徴は、難聴が重度で、耳鳴りが大きく急に発症します。
肝陽による特徴は、発症が緩慢で難聴・耳鳴りの増減があり、両目の乾燥感、口渇、頭が張ってふらつくなども起こります。
③ 血の不足による耳鳴り・難聴
大量出血・慢性病などにより陰液・血の不足が原因となります。
特徴は、蝉の鳴き声のような耳鳴りと聴力の低下が起こり、疲労や午後になると症状悪化します。
④ 加齢による耳鳴り・難聴
腎という生命エネルギーや老化を防ぐ力の低下つまり腎虚により起こります。難聴が徐々に進行し、蝉の鳴き声のような耳鳴りが夜に増悪します。
腎虚には、腎陰虚・腎陽虚があり症状も異なります。
腎陰虚には、口が渇く・いらいら・身体のほてりなどの熱症状が出ます。
腎陽虚には、四肢の冷え・寒がる・インポテンツなどの寒症状が出ます。
⑤ 心腎不交による耳鳴り・難聴
心は火に属し、腎は水に属します。火と水のバランスが悪くなり起こる事を意味します。
特徴は、軽い耳鳴りで、睡眠が影響します。睡眠不足で症状が悪化し、難聴になります。
⑥ 脾胃気虚の耳鳴り・難聴
脾胃などが不調のため、気の流れが低下し耳の経絡に影響を及ぼします。
特徴は、疲労によって症状が悪化し、倦怠感・腹痛・下痢などを伴います。
⑦ 気滞血瘀による耳鳴り・難聴
抑うつ感やストレスにより気血の流れが悪くなったことで起こります。
特徴は、情緒が影響するので、外部ストレスにより寛解増悪します。
■ 上記の中で、お酒によりリスクが高まるのが、肝火・肝陽の耳鳴り・難聴
肝火・肝陽の耳鳴り・難聴に対する治療には、肝火上炎・肝陽上亢を治療する事が大切となります。
この病態というのは、ストレスが溜まり爆発した状態になります。ストレスを流す作用(疏泄作用)が低下する事によって、段々と気持ちを静めることができなくなります(陰液の低下⇒陰虚)。
つまり、炎上した状態です。
炎上したものを抑えるのに、必要なものは皆さんも分かるかと思います。
水分ですね。東洋医学では、身体の中の水分を陰液と言い、またこれが不足した状態を陰虚と言います。
治療は、これを補う事が大切となります。基本は、補充して治すのは大事となりますが、あまりに火力が強い場合は、これを抑えなければいけません。
そのため、肝の炎症を抑えて、陰液を補充するという養陰平肝という治療になります。
【代表的な漢方薬】
釣藤散・抑肝散・加味逍遥散・竜胆瀉肝湯・抑肝散陳皮半夏など
【特徴的な症状】
張るような痛み・イライラなどの感情・カッカしているので眠りが浅い・耳鳴り・目の異物感・身体が炎上しているので、口渇感・顔が紅潮ぎみ・舌が紅色・脈も細かく速いなどの症状を伴います。
■ まとめ
今回は、加齢性難聴のリスクであるアルコール量についてでした。
男性1日当たりアルコール摂取量が60~80g・80g以上での加齢性難聴の発症リスクが高くなるため、およそ4缶以上飲むとリスクが高まります。
女性では1日当たり10~20gのアルコール摂取が加齢性難聴の発症リスクが低くなる結果のため、1缶半くらいに抑えると良いようです。
これらの治療法として、東洋医学では漢方薬・鍼灸治療がオススメです。
気になる方は、試してみると良いでしょう。ただし、体質改善をしないといけないので、継続治療が必要なので1回で治療完了ではありません。
治療においても、継続は力なりとなります。
以上、参考になれば幸いです。
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参考文献:Scientific Reports誌オンライン版2025年12月2日号に掲載。