
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
日本でも遂に経鼻としてインフルエンザの予防接種が可能になりました。
しかし、年齢が2歳から18歳までと年齢制限がかかっていますね。
また、経鼻薬としての方が副作用が多いといった声も聞かれます。
では、予防接種でも何が違うのかを知っておくと安心できるかと思います。
■ インフルエンザの予防接種方法の違いについて
・ 注射ワクチン
従来のワクチンであり、使われているのが不活化ワクチン。
これは、感染力を完全になくしたウイルス(死滅化したウイルス)を使用し、この異物に対して免疫反応を起こさせて抗体を持たせます。
副作用としては、注射部位の腫れ・痛み・赤みだったり、全身の作用として倦怠感・発熱・頭痛などを伴う事も・・・。
・ 鼻スプレー式ワクチン
このワクチンは、弱毒性生ワクチンを使用しています。
つまり、ウイルスは生きているが毒性を弱らせたり極限まで弱らせたウイルスを使用しています。
これに対して、鼻の粘膜に吹き付けることで、実際に極めて感染状態で免疫反応を起こさせて抗体を持たせます。
そのため、鼻水・鼻づまりなどの風邪の初期症状が約60%ほどの確立で生じます。
■ では、どっちがいいの!? オススメはないの!?
効果に対しては諸説ありますが、同程度とされています。
しかし、小児においては効果が高いとされる上に、感染経路である鼻・咽頭で免疫が作られるので予防しやすい。
また、異なる株が出た際にも効果が出やすいというメリットがあります。
注射がとにかく嫌いなお子さんには、経鼻スプレーの方が良いでしょうが、風邪の初期症状が起こるリスクがあることを忘れないようにした方が良いでしょう。
安全性としては長年の歴史がある予防注射の方が信頼性があるかと思います。
結論として、どちらが自分にとってメリットがあるかで選択するのが1番です。
インフルエンザの予防接種をしたとしても、罹患する時はするのでよく考えて選択しましょう。
■ それでも、インフルエンザウイルスにかかってしまったら??
まずは、病院にかかりましょう。
ただし、発熱後12~24時間くらいにかかると良いと思います。
実は、12時間より前に、検査をしても陰性になる可能性があるので、タミフル・リレンザなどの薬を出して貰えない事があります。
また、発症後48時間以降は、ウイルスの増殖を抑えるタミフルなどを服用しても、もう遅いと言われます。
■ そ・・・そんなぁー、もう高熱から2日位経っているかも・・・。
多くの方は、問題なく薬を貰えても、一部の方は、時既に遅しとなる事があります。
そのような場合は、漢方薬の出番となります。
葛根湯などの風邪薬は、身体の中の病邪を追い出す薬です。今回の場合は、インフルエンザを追い出すような漢方薬が良いでしょう。
代表的なのが麻黄湯または大青竜湯です。
発汗を促すので、発熱を抑える作用もあります。
注意点は、汗が冷えた事による体温低下なので、必ず服を着替えましょう。また、水分摂取も忘れずに行う事が必要となります。
■ まとめ
流行しやすいインフルエンザの特徴・予防法・治療法については、罹患する前に知っておくことが大切です。いざ、罹ってしまったときには対応しやすいでしょう。
スペイン風邪・新型インフルエンザなどもインフルエンザウイルスの変異などで起こっています。変異が起きた時も、今回の点に気をつけて過ごして貰えたら、嬉しいです。
孫子の兵法の一節に【敵を知り、己を知れば百戦危うからず】という言葉があります。ウイルスとの闘いにおいて勝とうとするなら、まず相手のことを知らなくてはならないでしょう。そして、自分自身の年齢・体調・仕事環境などを考えて行動をすることで、ウイルスとの闘いには負ける事はないかと思います。
そのためには、自分自身の健康状態も忘れてはいけないかと思います。
以上、参考になれば幸いです。