はーい。こんにちわー。
元気堂です。
皆さんは、肥満パラドックスという言葉を知っているでしょうか!?
あまり馴染みがない言葉でもあります。
健康のイメージとして、太っているよりも痩せている方が良い!!
このような常識があるかと思います。確かに、太っていると生活習慣病にもなりやすく、そこから様々な症状へと発展していくかと思います。
しかし、肥満の数値であるBMIが高いほど予後が良い!!
このような矛盾が起きることを肥満パラドックスと言います。
基本的には、肥満は生活習慣病・認知症など多くのリスクになるので、若年~中年者の場合は危険因子となります。
その例外として、高齢者の場合は、肥満パラドックスが起こる可能性があります。
そして、新型コロナウイルスに対しても、肥満パラドックスが起きている可能性が判明したそうです。
これは、日本人に対しての研究報告であり下関市立市民病院感染管理室の吉田順一氏らの研究によるものとなります。
その結果では、肥満ではなく、むしろ低体重の場合に、新型コロナウイルスによる関連死のリスクが上昇している事が認められています。
今回の研究では、BMI19.6以下のBMIが低い値ほど、新型コロナウイルスの関連死であるハイリスク!!
逆に、肥満であるほど保護的に働くわけでないので、太りすぎは関係ないと考えられています。
肥満パラドックスで得られる可能性がある効果とは!?
肥満は健康の敵!!
これは、多くの方の当たり前の考えとなっています!
まずは、痩せていることが健康!!これに該当しない可能性がある方が存在する事を知っておきましょう。
それは、高齢者または心血管疾患の患者など!!
また、肥満パラドックスの基準として、BMIが高すぎるのも勿論よくはない!!
BMI19.6以下~30未満なら痩せるよりも、死亡リスクが減るというイメージです。
肥満パラドックスは、心不全・心筋梗塞・脳血管障害・癌・腎不全・肺炎・慢性呼吸器疾患・関節リウマチ・認知症などにも可能性があるとされています。
壮年期から高齢者は、小太りがオススメかもしれない!!
最近では、健康思想で運動のしすぎで過度に身体を絞る方がいます。
筋肉を付ける事で代謝が上がる事は、ご存じかと思います。
代謝が上がりすぎると、寿命の鍵であるテロメアが短くなる事にも繋がります。
テロメアが短くなると、細胞が分裂しなくなり老化細胞となります。
これが、炎症の原因となるシグナルが出し、これが糖尿病・心臓・脳など全身の様々な病気に関係していると言われています。
これらの事からも、もしかしたら程よい体重くらいで保つ事が1番かと考えられます。
まとめ
今回は、肥満パラドックスという考え方についてでした。
痩せ過ぎも太りすぎも良くないでしょう。
あくまで、平均だったり適度な具合を知っておきましょう。
これは、運動・睡眠・食事などの日常生活に置き換えても言えます。
自分を追い込みすぎている人は、自分に合った適度な具合を知っておくといいかもしれませんね。
以上、参考になれば幸いです。
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参考文献:「International Journal of Medical Sciences」に9月11日掲載