はーい。こんにちわー。
元気堂です。
12月に入り、だいぶ朝や夜が冷え込む季節になりました。
朝起きるのが辛い・・・。布団から出たくない・・・。このような時期にもなりました。
そんな時期は、どのような過ごし方をするのがいいのでしょうか。今回は、冬の養生について考えていきましょう。
この時期の過ごし方として、人間は動きすぎかもしれません。
野生動物からも学べる通りで、冬は動きすぎは良くありません。動物は、冬眠することで活動的に動ける春に向けて英気を養います。
本来の冬は、農作物が出来ず、食事の観点からもエネルギーを消費しないようにしなければいけませんでした。
多くには、冬に向けて食料を備蓄したり、日持ちするように工夫をしていましたね。
そのため、冬の養生の1つは、あまり過度の運動をしない事でした。
ただ、現在は飽食の時代でもあり、暴飲暴食気味になるのが冬・・・・。
お腹に肉を備蓄しないように、運動はしないといけません。
身体が冷えないように、代謝を上げるため運動を取り入れるのはダイエットには良い季節でもあります。
東洋医学において、冬はどう捉える!?
冬は腎の季節といい、老化などに深く関与する季節です。
腎とは生命エネルギーを蓄えておくような考えがあり、ここで身体を酷使すると、春を迎える前に体力の低下などが起きてしまいます。
腎が弱ると、足腰が弱る・夜間頻尿・聴力低下・浮腫や冷え・月経のリズムが乱れるなど様々な症状をもたらします。
腎をが弱らないようにするには、以下の事をまず始めていましょう。
■ 適度な運動を始めよう!!
あまり動かないのも、筋力が落ちるため最低限の運動はしましょう。
日中の暖かい内に、散歩やランニングだったり、暖かい室内での筋トレなどが大切です。
注意点は、汗をかいて身体が熱いのも一瞬!!
外気などで直ぐに冷えるので、きちんと汗は拭き取りましょう。放っておくと逆に、風邪のリスクが高まります。
部活などで運動する場合は、休憩に入ったらすぐに汗を拭き取り、体温がいくらか下がった上着など冷えないように心がけましょう。
■ 腎に良い食事を取りいれよう!!
基本的には、冬は腎が衰えないように備える事が大切です。そのため、おすすめの食材を紹介しましょう。
まずは、黒い食材は、腎を補います。
例えば、黒豆・黒ごま・クルミ・栗・ほたて・イカ・豚肉など滋養強壮に良いものです。黒豆などの豆類は、腎を補う代表的な食材と言われます。
そのため、納豆などを毎朝食べるにも身体に良いでしょう。
その他にも、昆布・わかめ・ノリ・ひじきなど味噌汁や朝食には使いやすい食材も多くあります。1品でも取り入れて冬を乗り切るように心がけると良いでしょう。
特に、御節料理にも使われる黒豆は、健康や滋養強壮を促すと言われ、長生きを願う食材です。豆類は、補腎作用があり、老化防止には良いとされます。また、まめまめしく働くようにと願いもあります。
また、昆布巻きも喜ぶという言葉遊びの意味もありますが、黒髪を保ったりと、若々しくするため老化防止の縁起物として扱われています。
パン派の私には、合わない!! 和食以外にはないの!?
そんな方には、ブルーベリーやブロッコリーが良いかと思います。
ベリー系などの果実とも滋養には良いとされます。
野菜では、ブロッコリー・アスパラ・人参などは洋食にも良いでしょう。
朝食を食べる習慣がない・・・。そもそも、外食ばっかで難しいよ・・・。
そんな方には、補腎薬という分類の漢方薬がおすすめです。
その中でも、○○地黄丸シリーズがおすすめです。これらの漢方薬は、六味地黄丸という補腎薬である基本となる生薬が含まれています。
六味地黄丸、特に若い方にお勧めです。
幼い子の成長を促す漢方薬です。基本的に、30代までは六味地黄丸を飲んでおけば大丈夫!!
そんな事を耳にするくらいです。
若白髪・身体が疲れやすくなった・皮膚がかさつくなどあれば試してみるもの良いでしょう。成長だけでなく老化防止に最適です。
■ 八味地黄丸
これは、六味地黄丸に2つの生薬(附子・桂皮)が足される事で、冷えにも対応出来るものとなっています。
そのため、40代以降の方・若くても女性には、おすすめの漢方薬です。
年齢を重ねて、身体が冷えるようになったのであれば六味地黄丸から八味地黄丸へ切り換え時期となります。
■ 杞菊地黄丸
これは、六味地黄丸に目に良い生薬であるクコの実・菊花が入るので、老化による視力低下・老眼にも使えるようになった漢方薬になります。
視力の低下など、目への衰えが出た場合のファーストチョイスです。
そのため、疲れ目・緑内障・白内障・視力の低下だったり、日頃からゲーム・スマホ・パソコンなどを頻繁に使う方は、六味地黄丸よりも杞菊地黄丸がオススメでしょう。
■ 済生腎気丸または牛車腎気丸
これは、八味地黄丸に牛膝・車前子が入ることで、浮腫などの水分代謝が低下した人にも使えるようになった漢方薬となります。
浮腫などの水分があると、身体が冷えやすくなるので、八味地黄丸が使われています。
日頃から足が浮腫みやすい方は、済生腎気丸+五苓散などもオススメでしょう。
また、意外と使われるのは補中益気湯などの補気薬です。
元気不足・虚弱体質だと血管内に水分を保持できず、それが漏れ出て浮腫などに繋がります。
このような場合には、まずは蛇口の元栓をしっかり閉める事が出来るように、補気薬も考慮に入れると良いでしょう。
■ 知柏地黄丸
これは、六味地黄丸に知母・黄柏という清熱作用の生薬が混ざった漢方薬となります。
六味地黄丸には、補陰作用という潤す力があるので、手足のほてり・皮膚などがカサカサ・痒みや発赤(熱証)がある場合にも用います。
ただ、補陰という潤いを与えても、熱証が取れない場合には、知柏地黄丸に切り替えて使用する事がおすすめです。
冬は、乾燥している時期でもあり何か皮膚炎・咽頭炎なども起こりやすいため、知柏地黄丸も使えます。
しかし、季節に関係ない場合には、温清飲ベースである方が良いかと思います。
まとめ
12月に入り、これから冬の養生が大切となります。
基本的には、日頃の食事をきにする事が大切でしょう。
冬の定番である鍋料理は、多くの食材が入り栄養バランスに富んでいます。
また、滋養強壮だけでなく身体の芯から温めるため事もオススメでしょう。
冬は寒くて外に出たくない・・・。
このように思うかもしれませんが、最低限の運動をする事も忘れずに。
昔と違い、食事が質素になる事が少ないので、生活習慣病になりやすくなります。
その中でも、冬は血圧が高くなりやすいので注意していきましょう。
それでも生活スタイルを急に返ることは難しい方には、漢方薬でサポートしていくのも一つの手でしょう!!
以上、参考になれば幸いです。