はーい。こんにちわー。
元気堂です。
ミョウガと言えば、薬味としてのイメージが強いでしょう。
そのため、メインの食材として食べることは少ないかもしれません。また、独特の風味もあるため、人によっては苦手な食材となります。
ミョウガは、夏バテから起こる食欲不振・胃もたれなどを改善する役割があり、今が旬な食材です。
そうめん・蕎麦などと一緒に食べて夏の体力回復にも良いでしょう。
そんなミョウガの旬は、なかなか長く6月~10月過ぎと秋にかけてが最盛期です。
その中でも夏に採れるものを夏ミョウガ・秋に採れるものを秋ミョウガと呼ばれています。
秋は実りの秋とも呼ばれるだけあって、秋ミョウガの方がふっくらとして大きくなります。
そんなミョウガが、夏風邪に良い理由とは??
ミョウガには、炎症を抑えて解毒を促す働きが!!
ミョウガは、熱を冷まし、解毒してくれる野菜です。そのため、疲れ・ストレスで起こる口内炎・喉が腫れて声が出にくい時など腫れを抑える作用があります。
ミョウガの成分には、カンフェンという成分があり、これが抗炎症・抗菌・抗ウイルス作用があると言われます。また、ゲラニオールという成分も含まれ鎮静・鎮痛・抗菌作用があります。
つまり、天然の抗菌剤・鎮痛剤といった役割があります。胃腸が弱ってきたら、そうめんなどに添えることで風邪予防にもなりますね。
ミョウガは、日本でしか食べない!?
ミョウガは、本州~沖縄まで自生する多年草であり、どこでも取れるショウガの仲間です。生姜が胃腸に良い!!これは、有名な話ですね。
このような香味をもつ野菜は、理気作用があり胃腸だけでなく気の巡りも良くすると言われます。
食用として栽培しているのは、実は日本だけ。そのため、海外から見れば、珍しい野菜でしょう。
また、ミョウガには小話があります。
ミョウガを食べ過ぎると、物忘れが激しくなる・・・。
このような事を耳にした事がないでしょうか?? 実際には、そのような事は無いのですが、以下のような逸話が残っています。
周梨槃特(スリバンドク)という釈迦の弟子の1人は、非常に物忘れが酷い人物でした。その物忘れの度合いは、自分の名前も覚えられないほどだったそうです。
そして、この人物が亡くなった後に、墓地から生えてきたのがミョウガだったので、このような迷信が生まれました。そのため、ミョウガを食べると馬鹿になるといった迷信が生まれています。
しかし、ミョウガは逆に頭には良い食材!!
実は、ミョウガには、その逆の作用があると言われます。
α-ピネンなどの精油成分が含まれており、これが大脳皮質を刺激し、頭をハッキリさせる作用があります。
また、延髄も活性化させるので、呼吸・発汗・血液循環の改善にも作用すると言われています。
夏バテで、頭がボーっとしている際にはオススメですね。
また、食用ではなくても入用剤代わりにも使えます。
自宅農園で余って食べれない・大きく育ちすぎた場合には、お風呂に使ってみましょう。
精油成分がお湯に溶け込むことで、香りによるリラックス効果が得れる上に、蒸気からも取り込むことができます。
また、お風呂の温度と共に、身体の血管が拡張し、温まる上に痛みや肩こりの改善にも良いでしょう。
ミョウガの根茎は、ジョウカという生薬でもあり!!
ミョウガはショウガ科であるので生姜と近い植物です。ただ、生姜は根茎を食用としますが、ミョウガには、その価値がありません。
しかし、薬用としては使われていました。
それが、ジョウカと言います。
その効能は、鎮咳作用・去痰作用・血液の流れを良くして経絡を改善するなどがあります。ミョウガと同じく解毒・腫れを治す作用もあると言われます。
使い方は、根茎を皮をそぎ、それを細かくした物を煎じた物を冷やす事で、できあがります。漢方薬の煎じ薬と作り方は、ほとんど同じとなります。
まとめ
今が旬となるミョウガ・ジョウカについてでした。秋の季節の変わる時まで最盛期であり小まめに取る事で、風邪予防・夏バテ対策をしましょう。
冷房による乾燥で、咽頭炎が流行しやすくなります。
旬食材をきっちり取り入れて予防をしていきましょう。
以上、参考になれば幸いです。