はーい。こんにちわー。
元気堂です。
残暑も過ぎて、少しずつ冷え込んできて、毎朝起きるのが辛い・・・。
そして、10月は、どんどん日照時間が減ってくる時期でもあります。そんな時にこそ、手軽な健康法が太陽の光を浴びる事ですね。
秋冬では、日向と日陰では寒さが大分異なり、日向にいるこにより、だいぶ身体を温めてくれます。
そんな日光は、身体とどんな関係があるのか?? を詳しく理解している人は少ないでしょう。
そのため、明日からすぐに出来る日光浴について話していきたいと思います。
■ 日光浴で、病気が予防や治療できる??
■ ビタミンDが作られる事を促す作用。
体内で、ビタミンDは大切な働きを行っています。カルシウムの吸収を良くし、骨粗鬆症を予防したり、脳へ作用しボケの防止にもなります。そんなビタミンDをコレステロールから作るには、太陽の光つまり紫外線が重要となります。
また、ビタミンDは筋肉に取り込まれ、たんぱく質が効率的に合成されることで、筋肉を強くすることができます。
その他にも、膵臓に働く事でインスリンを出しやすくし、糖尿病にも効果を発揮すると言われます。
■ セロトニンを分泌させる作用。
セロトニンは、神経伝達物質の一つで、別名:幸せホルモンとも呼ばれます。
そのため、精神を安定させるので、ストレス・うつに対しても効果があります。
■ 体温をあげる作用。
これは、説明しなくても分かるかと思います。もし、分からない方は、すぐに日向に出てみて下さい。
この体温をあげる事は、免疫力を高める事に繋がります。体温が1度上がるだけでで、免疫は5-6倍にも上がるとも言われます。
また、血液の循環が良くなり、筋肉がつきやすくなり代謝が良くなります。
【おすすめは、朝に最低15分。】
夏場は、日差しが強いので少なくても良いでしょう。冬場は、逆に長くても良いので30分程度浴びてください。
また、朝におすすめの理由は、セロトニンが増えやすいからです。その他にも、朝は体温が低い場合も多いので、身体を温めますし、生活リズムが整い、自律神経の乱れにも良いとされます。
■ 東洋医学と日光の関係性とは??
東洋医学では、人体を構成する基本物質の一つに気の概念があります。気には、様々な働きがあるため、人体の活動には欠かせません。この気の種類に中には、陽気という言葉があります。
この陽気は身体を温める作用(温煦作用)があります。東洋医学では、陰陽の関係やバランスについて話されますが、この陽の部分に陽気は該当します。
人体の生命活動において、陰陽のバランスは非常に重要です。もし、陽の部分が強いと、バランスが崩れて、陰が消耗されます。そうすると、身体の中を潤したり、冷やす事が出来なくなるため、身体は熱を帯びていきます。
例えば、カサカサの皮膚炎は、想像しやすいかと思います。陰の中でも、血が不足する事(血虚)により、皮膚が乾燥します。この乾燥が続くことで、陰陽のバランスが徐々に崩れ、炎症を帯び痒みなどが生じます。
このように、陰陽の協調関係によって身体の中は保たれております。また、外部環境(春夏秋冬・梅雨・台風・職場環境など)と人体の内部環境は、影響しやすいため、陰陽のバランスは常に変化しています。
■ 秋冬は、日が短いために陽気を補う事が大切。
陽気を補うには、太陽光を浴びる事が1番です。
特に、背中には陽にあたる経絡が通っているため、背中に日光を当てて温めるのが良いでしょう。
朝日を浴びる事で、冷えた身体も温まるので、行動しやすくなります。その他にも、身体が温まることで、新陳代謝もあがり、内臓も活発化していきます。秋冬は、早起きして朝日を浴びる習慣をつけることも、養生としてオススメです。
■ 陽気不足を補う漢方薬として
陽気不足を補う漢方薬の代表例として、人参湯があります。
・ 人参湯
構成生薬:人参 乾姜 炙甘草 白朮
4つの生薬で構成されており、非常にシンプルな温中散寒剤です。
中焦という脾胃または身体の中心を温め、身体の寒さを散らせるような意味をもっています。
気の仕事の1つである身体を温める温煦作用(陽気)を人参・白朮・炙甘草で高め、乾姜で身体の中からジワ温める温めるような役割が人参湯にあります。
人参湯が合う症状として、食欲不振・泥状から水様便・お腹を温めると改善する腹痛・四肢の冷え・冷たい物(かき氷・ビールなど)でお腹が冷えやすい・顔色が白い・元気がないなどがあれば、気が不足しており中でも陽気不足を疑いましょう。
■ まとめ
明日から直ぐにでも取り入れられる健康法である日光浴でした。朝に最低15分浴びることで、病気の予防や改善の手助けをしてくれるかもしれません。
日光浴は、身体を温めて血行を良くし、各臓器へ影響をもたらします。毎日は無理でも少しでも取り入れて、病気を未病へ抑えましょう。
すでに様々な症状があれば、日光浴とともに漢方薬も考慮にいれると良いかと思います。
何事も続けることが大切かと思います。特に、慢性の冷え症の方は、取り入れて見てください。
以上、参考になれば幸いです。