はーい。こんにちわー。
元気堂です。
夏の疲れを持ち越して、秋バテになっていませんか?? これでは、秋冬にかけて体力が低下し風邪が引きやすくなるかもしれません。そのため9月中に、体力を戻しておく事が大切かと思います。
そんな時に、精がつく食材が良いと言われます。そこで、その代表であるニンニクについて話したいと思います。昔から滋養強壮で有名であり、ニンニクの入った健康食品も多いかと思います。
ニンニクパワーの秘密とは!?
実は、スパイスとして使用されてきたり、駆虫薬として漢方薬では使われてきています。
鰹のたたき・馬刺しでも、生のニンニクが一緒に出てきたり、レバーなどもニンニク醤油やニンニクの胡麻タレを使用していることがあります。これは、寿司でいうガリ(ショウガ)と同じです。今より衛生面で問題がある時代から、食中毒予防としても使用されてきました。
ニンニクは滋養強壮だけでなく、食中毒の防止としても役に立っています。それでは、ニンニクの何の成分が滋養強壮に効果があるのでしょうか??
それは、アリシンという成分が関係しています。
このアリシンは、強い殺菌力があり、食品のバクテリア・体内中の細菌やウイルスまでやっつける作用があると言われます。また、ビタミンB1の吸収力を高めてくれるのです。
このビタミンB1が不足すると、食事からエネルギーを取り入れる力が低下します。そのため、不足の場合には、疲れ・やる気・食欲不振などを引き起こします。特に、脳はブドウ糖からエネルギーを貰うので、ビタミンB1は大切となります。
また、他にもスコルジンという成分があり、新陳代謝を活発にし、栄養分を燃焼させエネルギーに変えてくれます。免疫力を高め、疲れを取る作用があります。
ニンニクは別名で大蒜という生薬で呼ばれます。
大蒜(にんにく)の薬効には、殺虫作用、鎮咳作用、止瀉作用、鎮痛作用、悪寒改善、消腫作用、解毒作用、解熱作用、皮膚再生、消化促進などがある言われます。
さきほどの現代的な考えとは、少し違う薬効も見受けられます。
しかし、根本は同じでは無いかと考えられます。大蒜によって、身体にエネルギー(補気)が得られれば、消化促進・皮膚再生・免疫力があがり、解毒作用や病気を追い出す作用も高まるからです。
また、東洋医学では、肺気虚という症状があります。
・ 肺気虚 とは??
喘息・息切れ・風邪をひきやすい・悪寒などの症状があったり、動くとすぐに汗ばむ・声が弱々しいなどが主な症状となります。また、気虚である使われやすい・顔の血色が悪い・食欲がないなども現れます。
大蒜の薬効は、消化促進・滋養強壮・身体から病邪を追い出す作用があるので、肺気虚にも応用が効くかもしれません。
一般的には、肺気虚であれば補中益気湯などの補気薬がオススメとなります。
■ 補中益気湯
食べないといけないけど、食欲が出ない・・・。疲れやすく、手足が怠い。虚弱体質・寝汗がひどい場合に使用されます。近年では、気虚により身体の機能を正常に保てない事から自律神経の乱れに発展している方が多くいます。
まずは、基本となる補気薬を服用する事で、症状が改善していくので疲れが取れない方は、試してみるといいでしょう。
余談・まとめ
ニンニクですが、地方によっては、玄関先につらされているのを見たことはありませんか?
あれは、もともと魔除けや疫病除けとしての風習からきています。西洋でいう吸血鬼予防と同じです。結核や風邪・インフルエンザなどの邪鬼に効果があることは、昔から知られていたのでしょう。そのため、疫病神を玄関先で追い払うためにつるすようになったと言われます。
また、仏教ではニンニクはほぼ禁止です。理由は、精力がつく食べ物のため、人の心を乱し魂を汚れ指す不浄の食べ物とされていました。
日本人は、仏教は多いですが、ニンニクを食べています。これは、修行僧ではないので問題ないでしょう。
以上、余談も含みましたが、参考になれば幸いです。