はーい。こんにちわー。
元気堂です。
日頃のストレスが、腎機能にも影響を与えている可能性が!?
日本人男性を対象とした研究で、自覚しているストレスの強度により、腎機能の低下しているかもしれないのです。
腎機能低下の原因には、加齢・糖尿病・高血圧・肥満などの疾患だけでなく、喫煙・飲酒・運動不足などの生活習慣も関与しています。これを考慮に入れても、精神的ストレスが腎機能低下に影響する結果が報告されています。
これは、男性のみであり女性においては、ストレスと腎機能との間に関連は認められなかった。
なんで、男性のみなのか??
ストレスを感じると、視床下部-下垂体-副腎系などに影響を及ぼし交感神経の活性が促進されます。すると、血圧や血糖値が上昇するために、腎機能に影響が出ているのではないかと考えられています。
女性は男性よりも、この交感神経が活性化するのを抑制する事が出来る事が分かっています。また、男性ホルモンであるテストステロンが高いほど、腎機能低下しているといいます。
あくまで、まだ仮説の段階ですが、少なくともストレスの影響はゼロではないでしょう。
東洋医学では、精神的ストレスは肝に影響。
肝は、全身へ気を巡らせて、精神を安定させる役割があります。
これを疏泄作用といいます。この働きを失調する事で、肝の働きが低下します。
また、五行説という考えでは、肝は心の母子関係があり、肝が弱ると心への影響が出ます。心は、血脈を司ると言われ、血液の流れに関与します。
つまり、血圧などに深い関係があるのです。東洋医学でも、間接的に腎への影響があることは説明できるのです。
ストレスに強くなるには、疏泄作用を高める事が良い!!
疏泄作用が低下した病を肝気鬱結ともいいます。この気鬱を解消してくれるのが、柴胡・芍薬が大切です。
この二つの生薬を含んだ漢方薬として、四逆散・逍遥散・加味逍遥散・柴芍六君子湯などがあります。
今回は、柴芍六君子湯を紹介しておきましょう。
■ 柴芍六君子湯
【こんな方におすすめ】
日常のストレスに弱く、嫌なことで腹痛や膨満感などの胃腸症状が出る方は試してみると良いでしょう。
胃腸が弱く・腹痛・消化不良・胃痛・胃下垂・胃炎・嘔吐に使われます。また、神経症・自律神経の乱れ・更年期障害にも応用されます。
六君子湯に柴胡・芍薬が配合されるので、ストレスからくる痛みや消化器疾患には、ファーストチョイスかと思います。
まとめ
日頃から多くのストレスを抱えているかと思います。それが、環境だったり、対人関係だったり様々でしょう。
そんな時には、上手に生活スタイルを改善するか、漢方薬を試してみるのも良いかと思います。
東洋医学では、柴胡・芍薬が大事という事だけ覚えてもらえたら嬉しく思います。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Scientific Reports」に1月7日掲載