はーい。こんにちわー。
元気堂です。
皆さんは、採血をしているでしょうか?? 同じ血液型でないと、抗原抗体反応といった不具合が出てしまう事は、何となくは知っているかと思います。
基本的には、A型血液の輸血にはAかABを、B型血液の輸血にはBかABを、ABはABのみ、O型血液輸血は何でもOKとなっています。
逆に、O型の血液の方は、自身のO型しか輸血が出来ません。
そのため、移植や輸血の場合は注意が必要です。
しかし、移植ドナーとドナーを受け取る人の血液型を一致させる必要のない!!
そんな研究報告がされたのです。
かなり、驚きを欠かせない報告となります。
例えば、A型の人にB型の血液を輸血すると、B型の血液を異物と判断して、赤血級が破壊されます。これは、抗B抗体を持つA型がB型の血液を破壊するためです。これは、逆にも言えます。
この破壊のことを溶血反応と言います。そして、溶血反応が起こると、輸血中や輸血直後に、全身の不快感や違和感として現れます。
呼吸困難・胸部圧迫感・紅潮・背中の強い痛みが起こる場合もありますが、稀に死に至る可能性もあるのです。
これを防ぐために、ドナー移植希望者は、血液型などの適合条件を満たす可能性があるドナーが現れるまで、待機することしか出来ないのです。
そのため、血液型が同じというのは前提条件として当たり前だったのです。
しかし、今回は血液型に関係なく、臓器移植が可能となる「ユニバーサル」臓器なるものを作り出すことができるかもしれないのです。
先ほども話しましたが、O型は何でもOK。つまり、O型の人の臓器は全ての血液型の人に移植できます。
全ての臓器をO型の方のようになれば、血液型に関係なくドナー移植できるのです。この事実は、救える命が多くなる事に繋がるし、提供された臓器を無駄にしない事にも繋がります。
今回の研究では、A型の肺を酵素処理などを行い、臓器表面もA抗原を除去したドナー肺と未処理のものを、O型の血液を使って実験を行いました。
O型はO型しか適合しない。そのため、不適合の移植になります。
結果としては、処理済みの肺では免疫寛容が確認された。この免疫寛容とは、A型抗原に対して特異的な免疫反応が起こらなかった。つまり、拒絶反応が起こらなかったというのです。
やはり、未処理の肺では、拒絶反応の兆候が出たと言うことです。
まとめ
今回は、近未来の臓器移植についてでした。どうしても、ドナーとなる臓器は限られており、その順番待ちの間に失われる命もあります。
とくに、O型の血液型は、他の血液型との拒絶反応が出るため、厳しい状況にあります。
これが確立される事を祈るばかりでしょう。
また、身近で出来る事といえば、やはり献血かと思います。興味を持った方は、献血を見かけたら試してもらえたら嬉しく思います。
以上、参考になれば幸いです。
参考文献:「Science Translational Medicine」に2月16日報告