はーい。こんにちわー。
元気堂です。
夏は、その暑さから身体の潤す力(陰液・血)が不足しがちになります。汗などで、知らず知らずのうちに消耗しているからですね。
そのため、夏場は水分補給が大切な事は、重々承知の上かと思います。しかし、分かっていても、うっかり忘れがちになり、熱中症・夏バテの要因になる事があります。
そして、お盆明けは移動による疲れ・親戚への気疲れ・暴飲暴食など多くのストレスに晒されます。
すると、普段よりも多くのエネルギーを使うため、家に帰るとガッと疲れが襲いかかることも・・・。
このような状態になる事を防ぐために、真夏から秋まで予防薬となる漢方薬を紹介したいと思います。
お盆後からでも間に合う夏バテ対策となる漢方薬3選。
■ 生脈散
身体を元気にする人参・身体を滋潤する麦門冬・余分な水分が漏れ出ないようにする五味子で構成されています。この漢方薬は、暑熱の環境での脱水症状から起こる機能低下を改善するために作られています。
また、秋・冬の乾燥対策にも良かったり、風邪の後の空咳・痰の切れが取れないなどの粘膜の不足により生じる咳にもオススメです。
以下の商品は、生脈散に黄耆も加わり、より効果を高めたものとなります。
■ 清暑益気湯
生脈散から分岐した漢方薬となります。生脈散と大きく違う点は、胃を健康にして元気を得るような生薬が配合されている所となります。
脱水が強い場合は、生脈散を選択し、脱水よりも身体の機能の低下が見られる場合には、この清暑益気湯を選ぶ方が良いでしょう。
また、元々この漢方薬は、夏の感冒にかかりやすい虚弱体質の方に作られたものとなります。
お盆で疲れを感じているのであれば、こちらを試してみると良いでしょう。
■ 麦味地黄丸
最後に、麦味地黄丸となります。こちらは加齢による症状を抑える六味地黄丸に、五味子・麦門冬が合わさった漢方薬となります。
そのため、六味地黄丸 合 生脈散のイメージでも使用できます。基本的に、身体の機能が落ち始める30代から飲んで予防するには、おすすめとなります。
麦味地黄丸は、その他にも慢性気管支炎などにも用いられます。
高齢の方で、なかなか咳が取りにくく感じたのであれば、こちらで体質改善をしてみると良いでしょう。
まとめ
どれも、身体を補う漢方薬です。そのため、食事の延長線と考えて使用できる薬です。
基本的には夏に入る前に、疲れなどの違和感を感じている場合には、今から初めて備えておきましょう。
病気は、未病のうちに対処する事が大切です。
以上、参考になれば幸いです。
酷い倦怠感で漢方専門医の方から清暑益気湯を昼に一回処方されました。(他にも色々飲んでいるため一日一包だと思われます)
清暑益気湯は5月くらいから飲んでも大丈夫なんでしょうか?暑さでだるいような感じじゃなく、日々の寒暖差でだるい感じのような気がします。その場合でも清暑益気湯でも問題はないのでしょうか?
基本的に、補剤であり夏バテじゃなくても使用できます。そのため、相談内容の寒暖差で起こる倦怠感でも、問題ないでしょう。
怠さ・やる氣がでない・疲れやすいなどは気虚(元気が乏しい状態)です。補気薬であれば、問題と思います。
※ 他の薬剤との兼ね合いにもよりますが、治療の方向性は合っているかと考えられます。