
はーい。こんにちわー。
元気堂です。
スポーツの秋。そんな季節になってきました。漢方薬は、普通の薬とが違い、自然のものなので、ほとんどの場合はドーピングとしては、引っかかりません。
しかし、そんな漢方薬でも少し注意すべき漢方薬があります。
趣味でスポーツするには問題はありませんが、大会に出るような選手は注意が必要です。
今回は、気をつける生薬について話したいと思います。
■ 注意すべき漢方薬は、身近にあった!?
結論から言いと、マオウという生薬が入っているのは避けるべきでしょう。
ま・・・魔王!?聞き慣れない方には、恐ろしく聞こえたかもしれません。
漢字で書けば、麻黄という生薬です。麻黄が入った漢方薬には、主に風邪薬が多いです。葛根湯・小青竜湯・麻杏甘石湯など多く含まれています。
スポーツ選手でも、風邪気味で大会に出るときは、漢方薬だから平気と思わない方が良いでしょう。
■ この麻黄って、生薬は何でドーピングになるの??
この麻黄という生薬には、実はエフェドリンという成分が含有されています。
エフェドリン!?聞き慣れない方もいるかと思います。このエフェドリンは、交感神経を興奮させる作用があります。ちなみに、麻黄ほどで無いですが、半夏にも微量のエフェドリンが含有されているので、注意が必要でしょう。
普段の風邪薬として使えば、気管支を拡張し、呼吸し易くし、気管支の痙攣を抑えて鎮咳作用も示します。また、発汗作用もあるので、それにより解熱を促すので生薬としては、使いやすいものとなります。多くの市販薬の総合感冒薬には、この成分が含まれています。
交感神経が興奮させると、どうなるのか??
交感神経は、日頃の生活では日中に優位に働きます。活動的になるときに作用している神経と言えば、分かりやすいかもしれません。
エフェドリンにより、交感神経が興奮し、脳が活性化すると勉強の効率が高まるとも言われます。
これを聞いたら、世の中の受験生は、大量服用をしてしまうかもしれませんね。
しかし、これを大量に摂取となると、精神が高揚し、血流や心拍数も増加させるので身体能力の向上させる可能性があります。
うぉーーーーテンションがどんどん高くなっていく。動悸が止まらない!!なんて事になると困りますね。
このため、受験生は風邪の時くらいしか使ってはいけません。無駄に、興奮していると勉強していることが頭に入らないと考えられます。
■ その他の生薬として
麻黄の他に、呉茱萸 (ゴシュユ)・細辛 (サイシン)・南天 (ナンテン)・附子 (ブシ)などがあります。
これらは、ヒゲナミンというアルカロイドが含まれます。
このヒゲナミンも、強心作用などがあるのでドーピングに引っかかる事があります。
そのため、喉のケアで使われる南天のど飴なども大会前には服用を控えておくと良いかと思います。
また、生薬にもホルモン分泌に作用する鹿茸・麝香なども注意したい所でしょう。
■ まとめ
今回は、麻黄に含まれるエフェドリンに注意!!
この事だけでも知っておくと予防・対策になるかと思います。
ちなみに、エフェドリンは血圧を上げる作用もあるので、高血圧の方は常用はしない方がいいでしょう。風邪のような場合の短期的であれば、問題は小さいかと思います。
麻黄を含有している漢方薬としては、麻黄附子細辛・葛根湯・五積散・大青竜湯・防風通聖散・越婢加朮湯・薏苡仁湯などがあるので、専門家に尋ねることが一番かと思います。
以上、参考になれば幸いです。