はーい。こんにちわー。
元気堂です。
怪我や病気になったときに良く出される抗生物質。ペニシリンなどの発明により、多くの人が助かるようになりました。
そんな便利な抗生物質も、長く飲むと気になるのが、耐性菌です。
耐性菌とは、薬の効果を打ち消す力を得た菌で、普通の抗生物質が効かなくなる事を指します。
幾ら便利でも、早くから耐性菌が出来てしまって、将来使える薬が無くなるのは不安です。
そんな時には、漢方薬がおすすめです。
今回は、漢方薬の中でも、3つほど取り上げていきたいと思います。
抗生物質の代わりとなる漢方薬3選
【十味敗毒湯】
構成生薬:防風・荊芥・独活・柴胡・桜皮・桔梗・川芎・茯苓・生姜・生甘草。名前の通り、10の生薬からなり毒を敗かしてくれる漢方薬です。
そんな事より、どんな時に使えばいいの?それだけを知りたい!!
そんな方のために、簡単に言いますと、この十味敗毒湯は、炎症があり、化膿している場合に使います。特に皮膚疾患などに使われます。
炎症を抑えて、解毒作用がある 柴胡・桜皮・桔梗・生甘草 がメインとなる作用でしょう。
防風・荊芥は、痒みを抑え抗炎症・鎮痛作用があります。独活も鎮痛・鎮静作用があります。
桜皮は、排膿作用をもち、柴胡は抗菌作用・抗ウイルス作用もあるだけでなく、自律神経を整えます。
【荊防排毒散】
構成生薬:荊芥・防風・羌活・独活・柴胡・前胡・川芎・桔梗・枳殻・茯苓・炙甘草・薄荷・生姜
この生薬を見ると、十味敗毒湯と似ているところがあります。つまり、これも炎症があり、化膿しているときに使用できるという事です。名前も、荊芥と防風で毒素を排出すると書いてありますね。
こっちの方が生薬も多いし、十味敗毒湯より効くの??
少し用途の違いがあります。
十味敗毒湯との違いとは??
主に十味敗毒湯は皮膚に使われますが、この荊防排毒散は、皮膚だけで無く気管支炎・咽頭炎・風邪などにも使われます。花粉症や蕁麻疹などにも、もちろん使用されます。
イメージ的には、十味敗毒湯よりも汎用性を高めた漢方薬ですね。
【駆風解毒湯】
構成生薬: 防風・牛蒡子・連翹・荊芥・羌活 ・石膏・桔梗・甘草
ここでも、上記にあげたような生薬が入っていきます。先ほどよりも、シンプルになっています。名前も風邪を駆除して解毒すると書いていますね。
この駆風解毒湯は、どんな漢方薬なの?風邪を駆除なら荊防排毒散でいいじゃん・・・・。けど、どっちが良いの??
駆風解毒湯は、上気道の炎症・咽頭の腫れに力を入れた漢方薬です。
防風・牛蒡子・連翹・荊芥・羌活には、発汗作用により、風邪症状を治す作用があります。
牛蒡子には、消炎鎮痛作用があり、膿性の鼻汁や喀痰や咽頭炎に作用し、石膏には消炎解熱作用があります。
桔梗には、去痰・排膿作用があり、また甘草と咽頭を消炎する作用があります。
まとめ
今回は、抗生物質の代わりとなる漢方薬でした。
皮膚には十味敗毒湯・風邪や皮膚など全体的に効かすには荊防排毒散・上気道の風邪(咽頭炎など)には駆風解毒湯が良いでしょう。
この他にも、排膿作用のある漢方薬は多くあります。もし、どれが良いのか迷うのであれば、一度相談してもらえたら、嬉しいです。
これからは乾燥から喉の痛みや肺への侵入もし易くなるので、日々の健康維持に励みましょう。
以上、参考になれば幸いです。